上手な荷造りの方法

引っ越しの流れ

引っ越しこそ荷物整理のチャンスです!

引っ越しは、家のものを根こそぎ整理する絶好のチャンスです。
単に、今もっているものをそのまま新居に運ぶのではなく、本当に必要なものかどうかを見定め、不要なものを思い切って捨てるのもいいでしょう(不要品処分オプション)。
荷造りは業者の方が得意な場合も多いので、大型梱包などは任せてしまった方が良いかもしれません(標準オプション)。
しかし荷物の整理だけは、プライバシーを保つためにも自分たちで行う方が良いと思います。

まずは荷造りリストの作成

いきなり手近にあるものを片づけるのではなく、まず家の中を歩いてみて、「現在あるもののリスト」を作りましょう。
荷造りする段階では、ここから捨てていくものを除いた「持っていくものリスト」が必要になるわけですが、捨てるにしてもどこに捨てる、いつ捨てるという問題が発生します。
小さなものはかまいませんが、たとえ捨てるものでもまずはリストに書き加えます。
リストは、ノートに書いておくとよいでしょう。メモ帳やルーズリーフだと、なくしてしまったりすることがあります。
引越の記録をつけるような気持ちで、ノートを一冊買って、そこに記入していきます。

リストを作る手順

大きな項目を立てて、しだいに細かいものを明らかにしていきます。台所にあるもの、居間、玄関、寝室、お風呂、ベランダというように部屋ごとの項目を作るわけです。
ここから、調理器具という中項目を経て、フライパンがいくつ、鍋がいくつ、と記入します。しかしリストは目的ではありませんから、あんまり細かくなくてもかまいません。

たとえば、箸が何本、インスタントラーメンが何袋、とここまでやる必要はありませんね。この時点で必要なのは、荷造りの単位を把握すること なのです。

取捨選択

リストがまとまってきたら新居の大きさなどを考慮し捨てるかどうかを決めます。
引っ越しすると不要品が大量に出るので捨て場所に困ったりしますが、そうした不要品回収をサービスとするオプションもございますので、お見積りの時に相談してみるとよいでしょう。
そして必要な、持っていくものには、それぞれ以下の項目を書き加えます。

  • 荷造りナンバー(段ボールごとに割り振る番号)
  • 荷造りは誰がやるか(家族/業者)
  • いつ荷造りをするか(一週間前/当日)
  • 荷造りに必要なもの(段ボール/新聞紙/ロープ/古い毛布など)
  • 新居のどこに置くか

だんだんイメージがわいてきましたね。
カラーダンボールなどを使うと効率的ですよ。

達人的ワンポイントアドバイス

  • ピアノ、大型家具等荷造りが難しい物は業者に頼んだ方が良い。
  • 荷造り材料の中で多く必要な物は新聞紙と段ボール。新聞紙は1ヶ月分くらい必要。
  • 引越先で取り出すときのことも考慮して荷物に番号をつけ、何が入っているかわかりやすくしておく。いらない物は処分することも必要。
  • 出発当日も使用する物はうっかり荷造りしない。着替え・タオル・洗面用具・トイレットペーパー等
  • 忘れ物をしやすい場所は再チェックが必要。
  • 床下収納・天袋・物干し・当日の郵便物等
  • お金等の貴重品は荷物にまぎれないように管理する。
  • トラブル防止のために、荷物の積み込み・積み出し時は立ち会い、確認をする。

種類別荷造り術

  1. われもの、壊れやすいもの
    • 割れ物同士が直にふれないように、面倒でもひとつひとつ紙包み。
    • 箱詰めする時は底に新聞紙等をいれクッションにする。
    • 重い物は下、軽い物は上。
    • 箱にわれものとわかりやすく表示する。
  2. エアコン
    • エアコンは特殊なガスが入っているため、取り外しには専門的な技術が必要。また、引越先の取り付けにも工事やらなにやらがあるので、専門の業者に頼んだ方が無難。(エアコン着脱オプション)
  3. 家具、タンスなどの大型家具
    • 分解可能な家具は分解しておく方が時間とスペースを節約できる。
    • タンスの引き出しの中を取り出す。
    • タンスの引き出しはガムテープでとめると家具の材質がはがれたり、ベタベタが残ってしまうこともあるので、ヒモの方が良い。
  4. 照明器具
    • 照明器具と電球は外しておく。
    • 電球はわれものと同じく紙でひとつひとつ包む。
  5. 冷蔵庫
    • 当日食品類が残らないように少しずつ早めに整理する。
    • 古いタイプの物は前日から電源を切って霜取りを行う。
    • 下の受け皿にたまった水を捨てる。
    • 電源コード・アースはガムテープで脇に止めておく。
    • 食品・飲料水等は腐ったり、漏れて他のダンボール箱の荷物にしみる場合がありますので処分しておく。又はクーラーボックスを利用する。
    • 引越先で指定の場所に設置した後は、1時間程度経過させてから電源を入れる。
    • 大きなダンボールに本・雑誌をいれたら重くて大変です。(1箱は30kg以下に抑えましょう)小さなダンボールにするかヒモで縛ると楽です。
  6. 洗濯機
    • 排水ホースを排水口から外し、洗濯機を傾けて完全に中の水を抜く。
    • ホース・電源コード・アースは脇にガムテープでとめるか洗濯槽の中に入れる。
  7. 石油ストーブ
    • タンクの中の灯油を完全に抜き取り、念のため空焚きをしておく。
    • 点火用の電池などは抜いておく。
  8. 布団
    • たたんで積み重ね、上から布団袋をかぶせると簡単。
    • 小物や割れ物を中に入れておかない。
  9. テレビ・ステレオ・パソコン
    • 引越先でわからなくならないようにリモコン・コードはひとつにまとめておくと便利。
  10. 植木鉢
    • 鉢のところを紙で包み鉢ごとダンボールへいれる。
    • 前日から水やりは控える。
  11. 貴重品
    • お金、印鑑等の貴重品はひとつにまとめ自分で持っていく。