引っ越しでのエアコン対処法まとめ!新居に持っていく方法や起こり得るトラブル、買い替えたほうがよいケースなどを徹底解説!

引っ越しで取り扱いに困ってしまうものとしてひとつ、エアコンが挙げられます。古いエアコンを引っ越し先にそのまま持っていくのか、処分をして新品に買い替えるのか…迷ってしまいがちですよね。

またエアコンの移設を依頼するとしても、一体どこへお願いすればよいのか判断しづらいと思います。専門業者や家電量販店、引っ越し業者などが思い浮かぶかもしれませんが、調べても違いがわかりづらいのが実情だといえるでしょう。

エアコンの取り付け・取り外しにともない追加工事や故障などのトラブルが起きるケースも少なくありません。処分をするにしても悪質な不用品回収業者に依頼してしまうと、環境破壊に加担してしまうリスクがあります。

したがって引っ越しでエアコンを移設・処分するときは、信頼できるサービスを選ぶことが大切です。今回は引っ越しに関するエアコンの処理方法や主なトラブル、買い替えを検討すべきケースについて徹底解説させていただきます。

引っ越しにともなうエアコンの処理について迷っている方は、ぜひ参考にしてみてください。

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INDEX

引っ越しのときエアコンはどうする?

引っ越しをする際に必ず検討しなければならないエアコンの処理。どうするか迷ったときのために、代表的な選択肢を3つ解説いたします。

エアコン工事の専門業者に依頼する

まずは専門の業者に頼む手段について。電気工事を行っている会社はエアコンに関する専門的な知識も持ちあわせているので、安心して作業を任せられるでしょう。

ただし決して引っ越し業者さんではないので運搬・移動は専門外。やってくれる会社もあるかとは思いますが、事故による破損に保証がないことが多いです。

基本的にはトラブル防止のために引っ越し前には住んでいた地域で、引っ越し後には移住先で、取り付けを依頼する流れをとりましょう。

また専門業者によっては取り付け実績や保有資格の種類などにも違いがあります。年中無休で工事に対応している業者や、取り付け後の定期点検に対応している業者などもあるので、時期や状況に応じて選び分けるのがポイントです。

古いエアコンを処分して新しいエアコンに買い替える

引っ越しにともない新しいエアコンに買い替えるという選択肢もあります。最近ではスマホで外出先から操作できるエアコンや、カビの除去に特化したエアコンなど便利な商品が登場しています。最新機種のエアコンを利用すれば、生活がさらに快適になるでしょう。

ただし買い替えをする場合は古いエアコンを取り外して処分しなければなりません。そのためには専門的な技術や道具が必要になります。事故やケガなどのトラブルを回避するために、処分の際も専門業者に依頼をするのが一般的です。

ちなみに引っ越し元が賃貸物件であればエアコンを取り付けたまま引っ越しできる場合も多いです。大家さんや管理会社に連絡して、取り外しの必要性については一度確認しておきましょう

引っ越し業者に依頼してエアコンを持っていく

エアコンの移設は専門業者だけでなく、引っ越し業者にも依頼できます

運搬・移動のプロである引っ越し業者がほかの荷物と一緒にエアコンを新居まで持ってきてくれるので、事故によって傷がついたり破損するリスクはかなり低いといえます。また取り外しや取り付けについては外部の専門業者に委託してくれますので、こちらについてもプロがスムーズに作業してくれるのです。

このオプションサービスについては引っ越し業者ごとに料金体系が異なるので、各業者のプランを比較してから状況に適したサービスを依頼するとよいでしょう。

エアコン工事の専門業者でかかる4つの費用

エアコン工事の専門業者に依頼するときの費用は、取り外しやリサイクル、運搬、取り付けなど処置によって細かく変わるものです。この章では代表的な費用の相場について解説させていただきます。

エアコンの取り外し費用

エアコンの取り外し費用の相場は3,000円~7,000円ほどとなります。エアコンの種類にもよりますが、空調能力が高くなるほど料金も上がる傾向です。例えば6畳用よりも14畳用の方が費用がかかるわけです。

また室外機には屋根置きや天井吊り、2段置きなどさまざまな設置パターンがあります。方法ごとに取り外しの費用が定められているケースがあるので、業者ごとにチェックしてみましょう。

エアコン工事全体のオプションとして位置づけられていることもあり、基本的には取り付けよりも安く済むことが多いです。業者によっては料金の相談を受け付けている場合もあるので、直接見積もりを依頼する方がお得といえるでしょう。

エアコンや室外機のリサイクル・運搬費用

エアコンや室外機の処分では、取り外し工事とは別に「リサイクル料金」や「収集運搬料金」が必要な場合があります

リサイクル料金とは、リサイクル施設に運ばれた廃家電製品の素材を解体・分類して再利用するまでに発生する料金。収集運搬料金は、業者が引き取った廃家電製品を各地域の指定取引所(リサイクル前の一時保管場所)まで運ぶ料金です。

家電の種類によって費用は異なり、エアコンにかかるリサイクル料と運搬費用は、テレビや冷蔵庫、洗濯機などよりも安い傾向にあります。

リサイクル料の相場は約1,000円、収集運搬料金は約3,000円です。エアコン工事の合計料金にリサイクル費用と収集運搬料金が含まれているのか、事前に確認しておきましょう。

エアコンの取り付け費用

エアコンの取り付け費用の相場は8,000円~25,000円ほどとなっていて、こちらも空調能力が高くなるほど料金が上がります。

ダイキン製「うるるとさらら」のような高性能エアコンに対しては、具体的に取り付け費用を明示している場合もあります。通常のエアコンよりも工事費が高額なことが多く、25,000円近い金額になることもあるようです。

エアコンの取り付け費用は、新品か中古かによっても異なります。新品よりも中古の製品のほうが費用は安く、5,000円ほど変わることもしばしばです。

そのほかの追加料金

エアコンの取り付け工事では追加のオプション料金が発生することがあります。

例としては穴あけ工事が5,000円~10,000円1m程度の配管延長が3,000円~4,000円コンセントの増設が10,000円~20,000円ほど。また室外機の設置場所や設置状況によっても、3,000円~18,000円ほどの追加工事費が発生します。室外機が地面に設置されるときでも、2階に室内機を設置するのであれば、さらに追加料金がかかる可能性もあります。

このように自宅の環境によって大幅に工事費用が変わってきます。あらかじめ見積もりをして追加料金の有無をしっかり確認するようにしましょう

エアコンの移設を専門業者に依頼するときのトラブル

エアコンの移設は電球の取り換えや家具の移動などとは違い、少し大がかりなもの。費用も高額になってくるため、工事でトラブルが起きないように注意が必要です。エアコンの移設を専門業者に依頼するときのトラブルを事前に確認しておきましょう。

追加工事が発生することがある

エアコンを取り付ける環境によっては追加工事が発生する場合があります。思いもよらず予定より料金が跳ね上がってしまうことも珍しくありません。

そのためエアコン工事を依頼するときには、「標準工事」というキーワードに着目することが重要です。標準工事とは新しいエアコンを取り付けるために必要な基本的な工事を指し、こちらに該当しない工事に関しては追加料金がかかる仕組みです。一般的な標準工事の内容は下記の通りです。

  • 室内機や室外機の設置
  • 室外機のプラブロックの設置
  • 配管の穴あけや接続
  • 真空引き
  • エアコン専用回路への接続
  • アース端子への接続

同じ標準工事でも内容は業者によって異なり、配管の長さが制限されている場合や、コンクリート・タイル仕様の住宅に関する壁の穴あけに対応していないこともあります。

ちなみに真空引きとは、室内機と室外機を接続したあとに真空ポンプで配管内の空気と水分を抜く作業です。真空引きを行わないと室外機のコンプレッサーが故障する可能性がありますので、確実に含まれているかをチェックすることも大切です。

引っ越しで工事業者にエアコンの取り付けを依頼するときは、標準工事の詳細をよく聞いたうえで追加料金を正確に把握しましょう

工事によってエアコンが故障することがある

エアコンは室内機と室外機を接続する配管内で冷媒ガスを循環させます。これが部屋を冷やしたり温めたりするために必要なのですが、工事がずさんだとガスが知らぬ間に抜けてしまう恐れがあるのです。

そのほか水が漏れるようになったり、工事によって外壁が割れてしまったという事例もあるようです。このようにエアコンの工事が原因で故障の被害を受けてしまうケースは少なくありません。

エアコンの工事業者に明確な過失があるケースは、保証してもらえるのが一般的です。しかしすべてのエアコンが保証の対象であるわけではない点にも注意が必要です。

たとえば機器の使用年数が10年を超えていたり、使用頻度が多かったりするケースは保証されないことがあります。地震や火事、落雷といった自然災害が原因の場合も、保障されない可能性が高いです。

中には保証対象外のエアコンについて工事前に報告してくれる業者もいますが、トラブルを避けるために故障時の保証に関してあらかじめ工事業者にしっかりと確認するようにしましょう

引っ越しで新しいエアコンに買い替えたほうがよいケース

引っ越しにともないエアコンを買い替えようか迷っている方もいらっしゃるでしょう。この章では新しいエアコンに買い替えたほうがお得なケースについてご紹介していきます。

10年近く同じエアコンを使用している

エアコンには寿命があり、長年使っているとある日突然稼働しなくなることがあります。寿命が近いエアコンを移設してしまえば、引っ越し後にも再び取り外し・取り付けの手間が発生してしまうでしょう。家庭用エアコンの寿命は約10年といわれています。

またエアコン本体には設計上の標準使用期間がシールで明示されているのが一般的です。この期間を超えて使用すると、経年劣化による発火やケガの事故が生じるリスクが高くなるのです。

ただしエアコンの使い方によっても寿命は変わってきます。もう少し長く使えるのに買い替えてしまうのはもったいないですので、寿命の兆候を察知してから買い替えを検討するのが良い方法です。

たとえばエアコンを稼働させたときに普段聞きなれない音がする場合や、設定温度に対して冷暖房効果が薄く感じる場合などが挙げられます。

一般的な寿命の目安とエアコンの稼働状態をふまえたうえで、買い替えを検討してみてください。

古くてエアコンの省エネ効果が期待できない

エアコンにかかる電気代は馬鹿になりませんので、少しでも節約したいところだと思います。しかし古いエアコンには省エネ機能が搭載されていないことが多く、不自由なく使用しながら消費電力を少なくすることは難しいでしょう。

現在使用中の製品に省エネ効果が期待できない場合も、買い替えを検討するタイミングのひとつだといえます。

各メーカーの研究・改善によってエアコンの消費電力は年々、削減されつつあり、最近のエアコンには、さまざまな省エネ機能が搭載されています。たとえばAIが住宅を分析して最適な運転モードを展開する機能や、人感センサーによってオン・オフできる機能などが非常に便利で魅力的です。

中には扇風機と同じくらいの消費電力で節電運転できるエアコンもあります。少しでも省エネ効果が期待できるエアコンを選べば、引っ越し後の生活費にも余裕が出ること間違いなしです。

買い替えするかどうか迷っているときは、省エネ機能の点に着目して家電量販店で最新エアコンをチェックしてみるのはいかがでしょう。

エアコンを使用する部屋の大きさが変わる

今までとは広さの異なる部屋に引っ越すことも大いにあり得るでしょう。エアコンは種類ごとに対応できる部屋の広さが異なり、合わないものを無理に使用すると損をしてしまう可能性が高いです。

部屋が広くなったにも関わらず小さなエアコンを使い続けてしまうと、エアコンを稼働させても部屋が快適な温度になりづらいです。また常に最大限に稼働させなくてはならず、電気消費量が増えてしまったり、負荷によって機体の寿命が減るリスクが高くなります

その点をふまえると、引っ越し時に部屋の広さが変わるときは、部屋の広さに適したエアコンに買い替えることも検討すべきです。

部屋の広さに適したエアコンを選ぶときに大切なのが適用畳数という基準です。基本的にエアコンにはそれぞれ6畳・8畳・10畳といった部屋の大きさの目安が定められています。

ただし畳数よりも大きめのエアコンを購入すればよいというわけではありません。

畳数表示は無断熱のときの基準で選ばれているため、住宅の性能によってはオーバースペックになるからです。選び方を誤ると初期投資や電気代の金額が無意味に高まってしまうことになるでしょう。

一概にはいえませんが、新築の住宅であれば、実際の畳数よりも少ない畳数のエアコンが望ましいといわれています。

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引っ越し時における古いエアコンの処分方法

新しいエアコンに買い替えるときに、古いエアコンはどのように処分すればよいのでしょうか。ここからは古いエアコンの処分方法について解説していきます。まずは処分前の事前知識から確認してみましょう。

エアコンは家電リサイクル法の対象

エアコンは家電リサイクル法の対象です。家電リサイクル法とは廃棄物の削減や資源の有効利用を推進するために制定された法律で、小売業者と製造業者、排出者のそれぞれに役割の分担が求められています。

小売業者は排出者からの引き取りと製造業者への引き渡し、製造業者は引き取りとリサイクルに対して責任を持ちます。処分を依頼する排出者は、小売業者や製造業者に従って料金を支払わなければなりません

引っ越し時にエアコンを処分するとき、料金の支払いに戸惑わないよう、家電リサイクル法の存在についてよく理解しておきましょう。

家電量販店に引き取り処分を依頼する

エアコンは家電リサイクル法によって販売店に引き取る責務が定められています。つまり過去にエアコンを購入した家電量販店や、新しいエアコンを購入する家電量販店に頼めば処分をしてもらえるということです。

基本的にお店は断ることができませんが、料金は割高になる可能性があります。必要となる費用はリサイクル料金と収集運搬料金。家電量販店から家電リサイクル券が発行されるので、具体的な料金は問い合わせて確認しましょう。

家電量販店というと値引きに対応してくれるというイメージがあるかもしれませんが、処分費用は割安にはならない点に注意してください。

自治体の方針に従って処分する

基本的に自治体ではエアコンの収集や処分に対応していません

ただしホームページにはエアコンの処分方法について明記されていることが多いです。

たとえば買い替える場合は新しいエアコンを購入する販売店に引き渡す、販売店に引き渡せないときに指定機関に申し込む、など対応方法が明記されているのです。

したがってエアコンの処分方法に困ったときは、インターネットで「エアコン ○○区 処分」「エアコン ○○町 処分」などのキーワードで検索してみてください。

指定の処分場所に自分で持参する

前述のとおり家電量販店にエアコンの処分を依頼すると、割高になることがあります。また、もはや購入店が不明だったり近くになかったりする場合もありますよね。そんなときは指定された場所に自分で持ち込む方法を検討してみましょう

たとえば東京都練馬区では公式ホームページでメーカー指定の取引場所へエアコンを持ち込む方法を明記しています。

具体的な手順は下記の通りです。

ステップ1:指定取引場所に連絡する

ステップ2:郵便局で家電リサイクル券を購入する

ステップ3:券に必要事項を記入してから処分するエアコンに貼る

ステップ4:指定された取引場所に持ち込む

ただし指定取引場所の問い合わせ時間と持ち込み時間は記載と異なるケースがあるので、事前確認が必須です

リサイクル料金は発生しますが、収集運搬料金は発生しません。コストを少しでも節約したい方は、指定場所に自分で運搬する方法を検討してみてはいかがでしょう。

不用品回収業者に処分を依頼する

不用品回収業者にエアコンの処分を依頼する方法もあります。電話やホームページ、LINEなどの手段で連絡して、エアコンの処分を引き受けてもらいましょう。

中には買い取りに対応している業者も存在しており、エアコンを売って現金化できる可能性もあります。

ただし廃棄物処理法の許可を得ていない違法な不用品回収業者が存在する点には注意してください。無許可な回収業者に引き取りを依頼すると、高額な金銭を要求されたり、不法投棄されたりするリスクもあります。

お金を払ってエアコンを処分したのに実は環境汚染につながっていたのであれば、後味が悪いでしょう。成り行きによっては自分が罪に問われてしまう可能性もゼロではありません。少しでも怪しいと思った業者には依頼しないよう注意してください。

エアコンを自分で取り外し・取り付けする方法

コストがかかるという点から、専門業者にエアコンの取り外しや取り付けを依頼せずに自分で工事をしたい!という方もいるかもしれません。

ただしエアコンの取り外し・取り付けには専門の工具がたくさん必要になるほか、方法を間違えると故障や事故の原因になりかねません。機械的な知識に自信がない方はエアコンの専門業者に依頼するのが無難だといえるでしょう。

ここからはエアコンを取り外し・取り付けする方法について概要を解説するので、各自で工事の可否を判断していただければと思います。

エアコン取り外し工事のおおまかな流れ

1.部屋を保護する

エアコンの室内機の下に養生用マットを敷きます。落下した工具やホコリ、排水で部屋の床を傷つけたり汚したりしないようにするためです。

2.ポンプダウン

ポンプダウンを行います。ポンプダウンとは、室内機および冷媒配管など、冷媒系統内の冷媒を室外機の凝縮器と受液器に回収する作業です。方法を誤ると室外機のコンプレッサーが爆発する可能性もありますので注意してください。

3.電源プラグを抜く

配管を取り外す前にエアコンの室内機側で電源プラグを抜いておきます。配線の取り外し時や切断時に、感電・ショートを引き起こさないようにするためです。

4.配管を取る

室外機から配管類を取り外します。室外機の送り側のパイプに関して接続部分のナットを回して、配管パイプを室外機から取り外す流れです。移転先でもう同じエアコンを使用しない場合は室外機側の電源コードを切断しても大丈夫です。ただしショートする危険性があるため、カットは一本ずつおこないましょう。

5.室外機の取り外し

取り外し作業に入る前に、もう一度冷媒ガスが回収できているかを必ず確認してください。ポンプダウンに失敗していると冷媒ガスが勢いよく漏れだし、最悪の場合やけどや失明の原因となってしまうことがあります。

確認ができたら、いよいよ室外機を撤去します。再利用を予定している場合は故障を防ぐため、室外機を傾けたり横向きに置いたりせず平行になるように置いたまま毛布などで保護します。

6.室内機の取り外し

エアコンの室内機を取り外します。本体を下から上に持ちあげるようにして、壁の据付版から取り外します。勢いよく上に持ち上げると、室内機が突然落ちてくる恐れがあるので、慎に作業しなければなりません。取り外した室内機は傷がつかないように毛布などでくるんであげましょう。

7.配管穴を埋める

室内側と屋外側にある配管穴を埋めます。壁の穴を埋めるときは、粘土状のパテや穴埋め用のキャップを使うのが一般的です。

エアコン取り付け工事のおおまかな流れ

1.設置場所の確認と保護

エアコンの室内機と室外機を置く場所を確認します。また取り付けにあたって養生も必要です。床や壁を養生シートやマットなどでカバーしておきましょう。

2.据付板の取り付け

エアコンの室内機を取り付けるための据付板を取り付けます。位置を決めたあとにビスやアンカーで固定しますが、材質によっては固定具が変わってきます。丁寧に作業をしないと排水がうまくいかなくなるので注意が必要です。

3.配管用の穴を空ける

配管を通す穴がなければ、壁に配管用の穴を空けます。穴をあけるときには電動ドリルやコアドリルなどが必要です。材質によっては強力なドリルや専門知識が必要になるケースがあります。ただ、賃貸や新築では基本的に配管用の穴があいているケースがほとんどです。

4.室内機の取り付け

エアコンの室外機へ電力を送る電線を室内機の基盤に差し込んでから、室内機の取り付け作業に進みます。すでに壁に取り付けた据付板に室内機を取り付けます。うまく取り付けないと、エアコンが落下するリスクが高まる点に注意が必要です。

5.室外機の取り付け

エアコンの室外機を設置します。標準設置のほかに屋根置きや壁付け、天井吊り下げなどのさまざまな設置方法がありますが、基本的には配管穴の真下に設置するのが一般的です。

6.配線の接続

エアコンの室外機と冷媒配管や電線を接続していきます。電線に関しては、保護カバーが外れている間に接続すれば問題ありません。

7.真空引き

エアコンの室内機と室外機を設置・接続したら、真空ポンプを室外機に接続して真空引きを行います。真空引きには、真空ポンプや真空度計、チャージングホースなどの専門的な道具が必要です。

8.パテ埋めと試運転

貫通スリーブ箇所をパテ埋めによって隙間をなくしてから試運転を行います。冷房温度を最も低くしてから数分間稼働させて、冷え方や水漏れ、ガス漏れ、室外機ファンの回転などを確認します。

エアコンの移設は家電量販店には頼みづらい

家電量販店でエアコンの移設もお願いできるような気がするかもしれません。例外として新品のエアコンを購入した場合のみ対応してくれるお店もありますが、すでに持っているエアコンを引っ越しで移設する工事については、残念ながら基本的に請け負ってはくれません

また工事についてノウハウをもっているお店もありますが、運搬については素人であることが多いです。移動中についた傷や破損について保証をしてくれる場合はほとんどありません。

たとえ引き受けてもらえたとしても、販売利益が発生しないことから工事費用がかなり割高になるようです。エアコンを買い替える場合でない限り、家電量販店にエアコンの移設を依頼するのは避けたほうがよいでしょう

引っ越し業者にエアコンの取り付けを依頼する

エアコンの移設は引っ越し業者にもお願いできます。料金やメリット・デメリットを確認してみましょう。

引っ越し業者に依頼した場合の料金

引っ越し業者ごとにエアコンの移設料金は異なっています。各社の移設料金をまとめてみました。

スクロールできます
引っ越し業者エアコンの移設料金サービス内容
カルガモ引越センターエアコン脱着
1台あたり15,800円(税込)
2台目以降は9,800円(税込)
現在利用しているエアコンを転居先に再設置
アート引越センター要見積もり
※設置状況により追加料金が発生
エアコンの取り外し・取り付けに対応
サカイ引越センター要見積もり
追加工事料金は550円(税込)~
引っ越しに関するエアコンの電気工事に対応
ヤマトホームコンビニエンス取り外し工事 8,800円(税込)~
取り付け工事 13,200円(税込)~
※エアコンの運搬費は含まれていない
※冷房能力4.1kW以上だと別途料金が発生
※室外機が床置き以外だと別途料金が発生
※部材が必要だと別途料金が発生
※取り外し工事には処分費用が含まれていない
エアコンの取り外しと取り付けに対応  

エアコンの移設は複雑な工事が発生することから、料金が明確に確認できない引っ越し業者が多い傾向でした。

金額が安いように見える引っ越し業者であっても、移設時の条件によっては追加料金が発生するケースもあります。

その点をふまえると、料金が明確な引っ越し業者を選べば、利用上のトラブルも減らせるでしょう。

引っ越し業者に依頼する場合のメリット・デメリット

引っ越し業者にエアコンの移設を依頼するときには、メリット・デメリットを最低限把握しておきましょう。

引っ越し業者に依頼するメリット

引っ越し業者とは別にエアコン工事業者を手配すると、引っ越しとエアコンの移設に関して2つの手続きが発生します。しかし引っ越し業者にエアコンの移設を依頼すれば、手続きが統一され契約がシンプルになるでしょう。

専門業者に頼まないと不安だと感じる方もいるかもしれません。しかし基本的に引っ越し業者が委託した専門業者が取り外し・取り付けを行ってくれるので安心です。

引っ越しにあわせてエアコンの取り外し・取り付けを行ってもらえるので、引っ越し後にエアコンがしばらく使えないという事態にも陥らないでしょう。

エアコンの運搬も行ってくれるので、自分で運搬して機器を壊してしまう事態も避けられます

引っ越し業者に依頼するデメリット

引っ越し業者にエアコンの移設を依頼するときは、専門業者と比べて基本料金が少し高い傾向があります

また、エアコンの移設に関して細かい条件を設けて料金を設定する引っ越し業者もいます。条件を見落とさないように注意しなければなりません。

子会社や二次請け業者が移設を担当する仕組みなので、追加料金を巡ってトラブルが発生するリスクもあります。

たとえば、引っ越し業者の営業と工事担当者との間で、請求金額の認識が異なってしまうケースがあるようです。

トラブルを少しでも避けたい方は、シンプルな料金プランでエアコンを移設してくれる引っ越し業者を探すとよいでしょう。

まとめ

今回は引っ越しにおけるエアコンの移設や処分方法などについて解説させていただきました。

専門業者にエアコンの取り外しや取り付けを依頼する場合は、エアコンの規模が大きくなるほど料金が高くなります。また、処分に際してリサイクル料金や収集運搬料金が発生する点も見落とせないポイントです。

専門業者に依頼しても、冷媒ガスや水の漏れなどのトラブルが生じることがあり、過失について保証してくれる業者を選ぶことが重要だといえるでしょう。

家電量販店にエアコンの移設をお願いする方法もありますが、基本的に新品のエアコンを購入したときにしか対応してもらえない傾向です。料金も高くなってしまうようなので、移設の依頼について慎重に検討したほうがよいでしょう。

引っ越しでエアコンの移設手続きが面倒であれば、引っ越し業者に依頼するのも賢い選択肢です。引っ越し業者が専門業者へ移設を手配してくれます。エアコンを自分で運搬する必要もありません。

引っ越し後にエアコンを快適に使えるよう、自分に適した方法を見つけてエアコンの移設に取り組んでみてください。

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エアコンの移設にお困りならカルガモ引越センターに相談!

引っ越し業者にエアコンの移設を依頼するのであれば、カルガモ引越センターがおすすめです。

カルガモ引越センターは、200万件以上の引っ越し実績がある引っ越し業者です。引っ越しに関するノウハウが豊富なので、エアコンについての移設もスムーズに行ってくれるでしょう。

1台15,800円(税込)でエアコンの取り外し・取り付けに対応しています。2台目以降は9,800円(税込)になるので、複数のエアコンを移設したい方であればさらにお得です。

引っ越しでエアコンの取り扱いに困っている方は、一度カルガモ引越センターに相談してみてはいかがでしょう。

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