他者と一緒に生活するシェアハウスは、楽しく暮らせそうなイメージがあり、憧れる方も多いのではないでしょうか。
特に単身者であれば、シェアハウスに引っ越すメリットは大きく、検討しない手はありません。
ただ、初めてシェアハウスを利用する方であれば、どのように引っ越せばよいのかわからず、不安な点が多いですよね。
今回は、シェアハウスに引っ越しするメリットをお伝えしたうえで、入居するときの流れや注意点などを解説していきます!
退去するときの流れと注意点もご説明しているので、あわせて確認してみてくださいね。
シェアハウスに引っ越すメリット
単身で引っ越すときにおすすめできる住居として挙げられるのがシェアハウスです。
一度は聞いたことがある方がほとんどだと思いますが、具体的にはどのような住居なのか、詳しく理解していない方も多いのではないでしょうか。
シェアハウスとは、運営事業者が管理する建物を複数人で共用して生活できる住居です。一般的には、住人それぞれに部屋が割り当てられ、キッチンやバス、トイレなどを共用して使います。中には2人以上で使用する相部屋タイプの部屋もあります。
早速、シェアハウスに引っ越すメリットについて解説していきます!
メリット1 お金を節約できる
シェアハウスは複数人で物件を共用するので、周辺の物件よりも家賃が安くなりやすいことが知られています。たとえば、東京の主要駅から徒歩圏内の物件であっても、2万円ほどで済むこともできます。電気やガス、水道料が無料になる物件も少なくありません。
シェアスペースには、冷蔵庫や電子レンジといった家電、鍋やフライパンといった調理器具などまでそろっている場合が多いです。
無線LANの環境が整っているケースも珍しくありません。転居にあたって自分で準備することが減るので、引っ越し時の出費を減らしやすくなっています。
お金を節約したい方にとっては、シェアハウスを検討しない手はないといえます。
メリット2 心細い思いをしなくて済む
単身で引っ越したとき、見知らぬ土地で過ごすことについて、心細い思いをする方もいますよね。
シェアハウスでは、一緒に暮らす住民と交友関係を育みながら新生活を送れます。一緒にご飯を食べながら悩みを相談しあう関係を築くことも可能です。
重い荷物を運ぶときや体調を崩してしまったとき、災害が起きたときなどに、助けを求められるのも心強いですよね。
引っ越し後の不安を少しでも減らしたいのであれば、シェアハウスの利用を検討してみてはいかがでしょう。
シェアハウスへ引っ越すときの流れ
単身の引っ越しにはシェアハウスがおすすめである理由をお伝えしました。シェアハウスの魅力を知って、実際に引っ越してみたいと思った方もいるのではないでしょうか。
ただ、初めて利用する方であれば、シェアハウスに引っ越す流れについて、イメージが湧きづらいかもしれません。
引き続き、シェアハウスに引っ越すときの流れについて解説していきます!
まずはシェアハウスの物件を探すことから始めます。
通常の賃貸情報サイトでシェアハウスを探すときは、フリーワードに「シェアハウス」と入力して検索結果を絞り込みます。
シェアハウスが表示されたら、部屋の特徴やアクセス環境、共用部分の設備など、物件の詳細を確認しましょう。建物内の画像を確認すると、引っ越し後の暮らしがイメージしやすくなります。
シェアハウスは性別や家族構成によっては入居できないことがあるので、女性限定・子供不可などの表記がないかどうかも、見落としなくチェックしましょう。
シェアハウスの物件を絞り込むのが面倒という方は、シェアハウス検索サイトが便利です。シェアハウスをメインに掲載しているので、検索した物件がシェアハウスかどうかを確認する手間が省けます。
シェアハウスをスムーズに探したい場合は利用を検討してみてはいかがでしょう。
国内でシェアハウスをお探しの方は下記メディアをご確認ください。
シェアハウスを全国から探せるポータルサイト『シェアハウスチンタイ』
シェアハウス検索サイト『シェアシェア』
気になるシェアハウスが見つかったら内見を申し込みましょう。
一般的な賃貸情報サイトでは、物件の紹介ページに「空き室状況を問い合わせる」などのボタンが配置されているので、クリックします。
すると、問い合わせの内容について選択する画面が表示されるので、見学したい旨を選択するとともに名前やメールアドレス、電話番号などを入力して送信しましょう。
また、物件の紹介ページに担当会社の電話番号が表示されている場合は、そのまま直接問い合わせることも可能です。営業時間や定休日を確認したうえで電話してみましょう。
シェアハウスの場合も通常の物件と同様に、設備が快適に使えるかどうかを細かくチェックします。
共用スペースはほかの人も利用するため、衛生面が気になる方であれば、きれいに使われているかを見落としなく確認する必要があります。実際に内見すると、シャワールームがカビだらけだった…ということも珍しくありません。水回りは注意深く観察しましょう。
シェアハウスの場合は、通常の物件と違って共同生活が前提となるため、物件の環境だけでなくほかの入居者との相性を確認しておくことも重要です。
入居者と話せる機会をもらえるようであれば、人柄を把握しつつ暮らし方のルールについて教えてもらいましょう。
内覧したシェアハウスが気に入ったら入居の申込みをします。申込みをすると入居の審査や保証人の確認などを行ってもらえます。
契約にあたって必要とされる準備は主に下記の通りです。
- 身分証明書のコピー(本人分と保証人分)
- 口座振替手続きに必要な銀行印
- 連帯保証人承諾書
審査結果は約3日~10日で完了するのが一般的です。審査に通過したら入居日を決定して正式に契約を締結します。契約書の内容をよく確認し、内覧時の説明と違っていないかをチェックします。不明点があれば担当者に質問して疑問を解消しましょう。
シェアハウスによっては連帯保証人を用意しなくて済むこともあります。スムーズに契約を結べるよう担当者にあらかじめ詳細を確認してお
シェアハウスの契約を締結したら初期費用を支払います。
初期費用の例は下記の通りです。
- 日割り賃料
- 日割り共益費
- 光熱費
- デポジット金
- 事務手数料
- 駐車場代
- 駐輪場代
- 消耗品代
シェアハウスの入居にかかる初期費用はおおよそ10万円前後といわれています。契約後の目安として準備しておきましょう。
契約が完了したら鍵を受け取って入居日以降に引っ越します。入居日前には荷物を搬入できない場合があるので注意してください。
入居するときは、冷蔵庫やテレビといった家電の状態、部屋の損傷の有無などをチェックします。もし問題があれば、退去時にトラブルにならないよう、写真を撮影して管理会社に報告しておきましょう
シェアハウスによっては、新しい入居者の歓迎パーティーを開催することがあります。入居者とスムーズに打ち解けられるよう、あらかじめ自己紹介を考えておきましょう。
入居者同士で開催したいイベントについて話題になることもあります。入居者との親睦をさらに深めたい方は参加してみるとよいかもしれませんね。
シェアハウスに引っ越すときの注意点
ここまでシェアハウスに引っ越すときの流れについて解説しました。シェアハウスに引っ越すイメージが湧いてきましたか?
ただ、シェアハウスは通常の物件とは異なる性質を持つことから、引っ越すときにはいくつか気をつけるべき点があります。ここではシェアハウスに引っ越すときの注意点について解説していきます!
シェアハウスでも引っ越し業者が必要になることがある
シェアハウスは共用設備が充実していることから、運び込む荷物が少なくなる傾向があります。そのため、スーツケース一つだけで引っ越しできるイメージを持っている方もいるかもしれません。
ただ、シェアハウスに引っ越しをするときにも、パソコンやプリンター、洋服など、さまざまな家電や生活用品が必要になるため、最終的に引っ越し業者が必要になるケースも珍しくありません。
繁忙期だと引っ越し業者の予約が埋まってしまって対応してもらえないこともあります。
シェアハウスに転居する場合も、引っ越し業者を利用することを想定して、臨機応変に見積もりを依頼できるようにしておくのが無難です。
また、引っ越し業者を選び間違えると、少ない荷物に対して高い料金を支払ってしまう恐れもあります。なるべくリーズナブルな料金で柔軟に対応してもらえる引っ越し業者を選ぶようにしましょう。
現在使っているものが不要になってしまう
シェアハウスでは共用設備が整っていることをお伝えしましたが、現在使っている家具や家電が不要になってしまう恐れがあります。
たとえば、リビングに大きな共用冷蔵庫が設置されている物件や、無料で洗濯機を使える物件、個室にテレビが備えつけられている物件などもあります。
家電の持ち込みは基本的には注意されませんが、物件によっては断られてしまうこともあるようです。
高価な大型家電を使っている場合、壊れていないのに処分するのはもったいありません。持ち込みが断られてしまえば、対処に困ってしまいますよね。
現在使っている家電が無駄にならないようにするためには、運び込む必要がある荷物と事前に備わっている設備を細かく確認したうえで、持ち物を柔軟に運び込めるシェアハウスを選ぶことが重要だといえます。
シェアハウスでも住民票の異動が必要
シェアハウスは特殊な形態の住居ですが、一般的な物件と同様に住民票の異動が必要です。
転出するときには転出届を提出し、転入するときにも転入届を提出しなければなりません。
届出が遅れると過料の支払いが求められる場合があるので注意が必要です。
シェアハウスの場合は、世帯主が誰になるのか気になる方もいるかもしれません。シェアハウスでは共同生活をしますが、個人で家賃や食費、生活費を支払うので、あくまで一人ひとりが世帯主として扱われます。
手続きをするときは、シェアハウスに住むほかの居住者の名前を記載しないようにしましょう。
交流よりも常識的な対応が好まれることがある
シェアハウスに引っ越したあと、住人と仲良くすることも重要ですが、必要以上に交流をする必要はありません。
というのも、挨拶程度の関係であっても、常識的な行動をする方が好まれることもあるからです。たとえば、口数が少なくても、定期的に掃除をする方であれば、よい印象を持たれる場合があります。
あくまでシェアハウスの調和を乱さずに生活することが重要です。マナー違反でほかの住人を困らせないよう、シェアハウスで決められているルールを見落としなく理解するようにしましょう。
シェアハウスの引っ越しで費用を抑えるコツ
シェアハウスでは引っ越し業者を使う場面もあることをお伝えしました。
引っ越し業者を利用して出費が増えてしまえば、お金がかかりにくいというシェアハウスのメリットが薄れてしまいますよね…。
あくまでもお金がかからないように、費用を抑えるコツを把握しておくことが大切です。
引き続き、シェアハウスの引っ越しで費用を抑えるコツを解説していきます!
引っ越しの見積もり金額の相場を把握しておく
引っ越し業者を利用するときの料金相場を知っておかないと、シェアハウスに引っ越すときに料金が高い業者を選んでしまう恐れがあります。あらかじめ料金相場を把握しておきましょう。
SUUMOの引っ越し見積もりサイトによると、通常期と繁忙期の単身引っ越しの料金相場は下記の通りです。
引っ越し時期 | 単身(荷物小) | 単身(荷物大) |
---|---|---|
通常期(5月~1月) | 平均41,926円 | 平均54,132円 |
繁忙期(2月~4月) | 平均48,849円 | 平均68,272円 |
参考:単身引越しの料金相場(リクルート)
シェアハウスへの引っ越しは荷物が少ない傾向なので、基本的には「荷物小」の平均額を目安としてみましょう。
もし引っ越し業者に依頼するとき目安より高い場合は、安くならないかどうか交渉してみてください。
家具や家電製品を買取りしてもらう
シェアハウスに引っ越すとき、家具や家電などが不要になってしまうのであれば、買取りに出すことも検討してみましょう。
買取りとは、これまで使っていた製品を売却して現金に交換してもらう取引です。比較的新しい製品であれば高値で売却できることがあります。
たとえば、MITSUBISHIの冷蔵庫(容量約270L)が35,000円で買取りされた事例や、SHARPの冷蔵庫(容量約150L)が20,000円で買取りされた事例などが見受けられます。
シェアハウスに引っ越すときは、不要な家具や家電が高値で売れないか、買取りショップに相談してみましょう。
シェアハウスから退去して引っ越す場合の流れ
シェアハウスへの引っ越しを検討するときは、退去の流れも気になるのではないでしょうか。あとから、通常の物件より退去をするのが難しいとわかるのは、困りますよね。
あらかじめ退去の流れを把握しておけば、シェアハウスでも安心して引っ越しできます。
続いて、シェアハウスから退去して引っ越す場合の流れについて解説していきます!
管理会社に退去の旨を通知する
退去日が決定したら管理会社に連絡をします。基本的には1~2か月前くらいが目安です。
管理会社によって退去の連絡についてルールが決まっています。たとえば、「~日に退去する場合は~までに通知が必要」「退去する場合はハウス名・部屋番号・名前を指定アドレスに連絡」などと決められることがあります。
そのほか、退去申請フォームに必須項目を入力して申請するケースも少なくありません。
契約解除書類の提出や立ち会いの予約
管理会社に退去の旨を通知したあとは契約解除に関する書類を渡されるので、指定期日までに返信します。
部屋の確認や鍵の返却を行う必要があることから、担当者による立ち会いの日時も予約しなければなりません。
予約の日時を引っ越し日にあわせることがあるので、あらかじめ転居先と出発する日を確定しておきましょう。
お世話になった人にあいさつをしておく
退去日が確定したらお世話になった人にあいさつをします。
あいさつのタイミングが遅れると、関係者全員にお礼を伝えることができず、メモを残して引っ越すことになりかねません。
退去日の1週間前からあいさつしても間に合わなかった方もいます。なるべく早くからあいさつするようにしましょう。
タイミングが早く感じるようであれば、「少し早いですが…」という言葉で切り出すとよいかもしれません。
自分の荷物を搬出してから立ち会いに参加する
立ち会い当日にあわせて自分の荷物を搬出してきれいな状態にします。備え付けのベッドの位置を変更したり、備え付けのカーテンを取り換えたりしていた場合は、元に戻しておきましょう。
立ち会いでは、部屋や備品の状態、忘れ物などをチェックしてもらいます。
ルームチェックが終了したら鍵も忘れずに返却しましょう。なお、立ち会いには必ず本人が参加しなければなりません。
問題がなければ返金を受ける
問題がなければ、入居時に支払ったデポジットを返金してもらいます。
一般的には指定口座に振り込んでもらう流れです。また、日割り計算があった場合の過払い家賃も指定口座に返金してもらえます。後日、適切な金額が入金されたかどうか、見落としなく確認しましょう。
あとから退去費用を請求されることが不安な方もいるかもしれません。シェアハウスの退去経験が複数回ある方でも、退去後に追加費用を求められたことがないとのことでした。
ルールを守って退去をすれば、追加費用については心配する必要はなさそうです。
シェアハウスから退去して引っ越す場合の注意点
シェアハウスから退去する流れについておわかりいただけたでしょうか。
シェアハウスから退去をするときには、引っ越す場合と同様にいくつか気をつけなければならないことがあります。
余計なストレスを発生させないためにも、シェアハウスから退去して引っ越す場合の注意点を解説していきます!
あらかじめ違約金を確認しておく
シェアハウスによっては、初回契約期間内に解約して退去すると、違約金が発生することがあります。
たとえば、1か月未満であれば1か月分の賃料の100%、半年未満であれば1か月分の賃料の40%などと、違約金が定められていることがあります。すぐに退去するほど違約金が高く設定されるようです。
安易に入居して退去費用を支払うのは精神的に大きな負担が生じます。違約金の有無を事前に確認しておくのはもちろん、すぐに退去したくならないよう、シェアハウスの環境が自分にあっているか慎重に判断しましょう。
退去の旨はなるべく早く記録が残るように連絡する
退去の旨は、管理会社のルールにもとづき、指定された期限内に連絡をしましょう。
ただ、口頭や電話だと退去日が正しく伝わらないこともあり得ます。少しでも不安があるなら、メールや書面など記録が残る方法で通知することを検討しましょう。
また、退去連絡が遅くなると日割り賃料と日割り共益費が発生してしまうこともあります。
余計な出費を増やさないよう、なるべく早く連絡しましょう。
共用スペースに私物を置き忘れないようにする
シェアハウスの場合は通常の物件と違って、共用スペースを利用することがあります。個室だけでなく、共用スペースに私物を置き忘れていないか、退去前にチェックしましょう。
たとえば、冷蔵庫の中に食材を置き忘れて腐らせてしまえば、ほかの住人に迷惑をかける恐れがあります。
冷蔵庫以外にも共用スペースはたくさんあります。洗面台やキッチン、風呂場など、一つひとつの箇所を入念に確認しましょう。
まとめ
今回はシェアハウスに引っ越しをするメリットをはじめ、入居するときの流れや注意点などを解説しました。
シェアハウスは、運営事業者が管理する建物を複数人で共有して暮らす住居です。通常の物件よりも家賃が安いだけでなく、水道光熱費が無料になるケースもあります。また、家電が元から用意されていることがほとんどなので、引っ越しにともなう出費も減らせます。
引っ越しの流れは、基本的に通常の物件とほとんどかわりません。ただ、通常の賃貸情報サイトだと物件を探すとき、条件を設定して検索する必要があります。面倒な方はシェアハウスの専用サイトを利用しましょう。
シェアハウスの場合だと共用設備があるため、スーツケース一つで引っ越しできるようなイメージを持つかもしれません。実際はパソコンやプリンター、洋服などさまざまな家電や生活用品が必要になるので、最終的に引っ越し業者を利用する場合があります。
通常期であれば、荷物の少ない単身者が引っ越しをするときの料金は、おおよそ4万円でした。相場を把握したうえで引っ越し業者から見積もりをもらうようにしましょう。
相場より安い金額でシェアハウスに引っ越しをしたいのであれば、カルガモ引越センターがおすすめです。
カルガモ引越センターは、50年間で200万件の実績を築いてきた引っ越し業者です。リピーターが多いため、過剰な広告費がかかるテレビCMを行う必要がなく、その分安い値段で引っ越しサービスを提供できます。
単身引っ越しプランの料金は19,800円~となっており、リーズナブルな値段でシェアハウスに荷物を運び込めます。
電話やメール、LINEなどで見積もりに対応しているので、シェアハウスへの引っ越しを検討している方は、ぜひカルガモ引越センターまでご相談ください!