新型コロナウイルス感染拡大によってリモートワーク化が進み、世の中には新たなライフスタイルの可能性が広がっています。中にはこの機会に、都心から離れて田舎へ移住することを検討している方もいらっしゃるのではないでしょうか。
田舎には自然にあふれた癒しの環境があり、地域によっては伝統的な祭りが行われていたり、海のアクティビティを楽しめることもあります。うまく計画的に移住することができれば、あなたの暮らしは今までよりもさらに充実することでしょう。
しかし田舎に移住するには当然、その土地の事前調査が必要なほか、生計を立てるための仕事も先に準備しておかなければなりません。無計画な思いつきだけで田舎に移住してしまったことによって後悔してしまうというケースも少なくないのです。
今回は田舎に移住したあとに後悔しないよう、移住先選びのコツや田舎でできる仕事、具体的な支援制度などについて徹底解説していきます。 後半では豊かな自然と利便性を兼ねそろえた関東首都圏にある地域のご紹介もしているので、「プチ田舎」への移住にご興味がある方もぜひ参考にしてみてください。
移住先選びで後悔しないためのコツ
田舎への移住は人生を大きく変える一大イベント。できるだけ素敵な新生活にするために、移住先選びのコツをあらかじめおさえておきましょう。
移住者の多い地域を選ぶ
単純な話ですが、移住者の多い地域は人々を惹きつける魅力にあふれている可能性が高いです。たとえば赤ちゃんから高齢者まで幅広い年代の人々が過ごしやすいように、高校生までの医療費を無料にしたり、シニア世代に適した商店街づくりを展開したりする自治体もあります。
また他県に先駆けて移住に関する相談窓口や専用サイトを開設している自治体も、移住先としての人気が高い傾向にあります。相談がしやすい環境が整備されていればより具体的に移住に関する不安を解消でき、実際にその地域へ引っ越しをする人が増えていきます。
反対に移住者が少ない地域には、どこかに暮らしづらい要素がある可能性があると考えられます。住まいや仕事に関する支援制度が充実していなければ、生活を成り立たせるために大きな苦労を余儀なくされます。田舎暮らしの経験がない初心者にとってはなおさらでしょう。
初めての田舎への移住をする際には、なるべく移住者の多い地域を検討するようにしましょう。
「プチ田舎」を検討する
「田舎」と一言でいっても地域によってその特徴はさまざま。都会暮らしが長い方であれば、生活環境が何から何までガラリと変わってしまうとストレスが大きくなってしまいがちです。これでは癒しを求めて田舎へ移住したのに本末転倒ですよね。
また田舎の集落などに移住したところ、よそ者を寄せつけないという慣習から何もしていないのに村八分にされてしまったという話もあります。組合に入らなければゴミ集積所を利用させてもらえず、役所にいっても取りあってもらえなかったそうです。
(参考:https://toyokeizai.net/articles/-/228325)
したがって本格的な田舎での生活に不安がある方は、都会からの移住者も多く生活環境の変化もほどよい程度の田舎、いわゆる「プチ田舎」に移住することを検討してみてください。
お試し移住をして暮らしやすさを知っておく
地方への移住は通常の引っ越しよりも大掛かりで、その分コストも高まります。あまり計画性がないまま実行してしまうと失敗したときの金銭的な負担はかなり大きくなってしまうでしょう。後悔しないようにするために、まずはお試し移住を検討することがオススメです。
お試し移住とは、専用に用意された住宅などを活用して短期間のあいだ田舎で暮らせる制度です。各地域が提供するサービスごとに、利用できる設備や家賃、アクセス環境、周辺施設などが異なります。
家具や家電、Wi-Fiなどが整備されている住宅を選べば、大きな荷物を準備せずに気軽な移住生活を体験できるでしょう。期間も1泊~1年と幅広く選ぶことができ、気になるエリアに実際住んでみることで、そのさらなる魅力に気づくことができます。またお試し移住のあいだに自分と合わない点を見つけることもできるのです。
なかには主要施設を案内してもらえたり、先輩移住者や住民と交流させてもらえるサポートもあるようです。自分ひとりで関わっていくにはなかなか勇気が必要かと思いますので、ありがたいサービスですね!
地域によってさまざまなものがありますのでしっかりと事前に比較検討して、お試し移住をより深い経験にしていきましょう。
田舎暮らしの仕事選びで知っておくべき事前知識
田舎は都会のようにオフィスビルが林立しているわけではありません。そんな場所に自分ができる仕事が果たしてあるの?そんな不安が田舎への移住を躊躇させる一番のハードルなのではないでしょうか。
この章では移住する前に知っておくべき仕事選びのポイントを解説していきます。
事前知識1.田舎での就労環境
やはり田舎では仕事選びに困りやすい傾向がありますが、近年ではIT技術の進歩によって少しずつ田舎の就労環境も変わってきています。まずは田舎における就労環境の動向について把握しておくことが大切です。
仕事の種類や求人が少ない
100万人を超える人口を抱えるような都会ではあふれ出す数多の需要にともない、必要とされる仕事の種類も豊富です。しかし田舎の住民の数はその10、100分の1にも満たないことがほとんど。当然、選べる仕事の種類はかなり限定されてしまいます。
しかし種類こそ少ないものの、必要とされている人手に関しては多いといわれています。これもまた人口が少ない地域の特徴で、給与額や内容を選ばなければ仕事につくこと自体は可能だといえるでしょう。
ただし広告費をかけても人材が集まりにくいことから、大量に募集が行われることも少ないです。転職情報誌などの広告媒体で仕事を見つけることは難しいといえるのです。
ですから、田舎で仕事を探すときにはハローワークを利用しましょう。そこでしか取り扱っていない求人情報も多くありますし、希望の内容を相談することもできます。
サテライトオフィスやテレワークの普及で仕事が増える可能性も
しかし近年はサテライトオフィスが国によって推進されており、状況が変わる可能性もあります。
サテライトオフィスとは非効率な遠距離通勤を避けるため、従業員が通いやすい地域に設置された小規模な拠点のことです。またテレワークを取り入れる企業も増えていて、社会全体で育児や介護との両立がしやすい環境づくりに取り組む流れができています。
今後は移住先でも就ける仕事の種類が増えていくことが期待されます。また今の仕事を辞めなくても田舎へ移住してテレワークすることが認められる可能性もありますので、一度会社に相談してみるというのもいいでしょう。。
事前知識2.田舎でできる仕事
いま現在もまさに田舎に移住して生計を立てながら、理想的な生活を実現している人たちが沢山います。そのような移住した人たちが実際に田舎でやっている仕事について例をまとめてみました。
農業
農業といっても、素人が自分の力だけでJAなどの市場に作物を卸して収入を得るというのは難しいでしょう。大量生産をしなければ生計は成り立ちませんし、そのノウハウを得るためには何年もの歳月と近隣地域、市場との連携が必要になってきます。
仕事として農業をしたいのであれば、昔から農家として暮らしてきている人たちのお手伝いとして働く方が現実的かなと思われます。ただし地域によっては新しく農業を始める人を支援してくれるところもあるので、しっかりと投資して農業を始めたいという方は各移住候補先の情報をチェックしてみましょう。
とはいえ、自分たちの食べるものを自給自足するレベルであれば移住者にも可能です。実際に移住した多くの人が自分の家の庭、もしくは共用の畑などで小規模の生産をして、食費を大幅に節約しています。
規模が大きいわけではありませんので時間もそこまでかかりません。他の仕事をしながら生活費を大きく節約するために、兼業という形で農業をやっている人が多く見受けられるのです。そうすることで、田舎での少なくなった収入を補うことができ、生活を成り立たせることが可能になります。
直接自然に触れることによって都会暮らしだったときのストレスが軽減されますし、自分でイチから育てた野菜は間違いなく美味しいでしょう。移住の際には自給自足を計算にいれた仕事探しをしてみるのもオススメです。
民宿の経営
移住者のなかには田舎の環境を活かして民宿を経営する人もいらっしゃいます。
たとえば近年、田舎の古民家を改修した民宿が増えています。「古民家」というワードがトレンドになっていることもあり、わざわざ遠方から泊まりにくるファンもいるそうです。
もちろん改修には大きな費用が必要になります。しかしSNSでボランティアを募ったり、クラウドファンディングによって資金を調達したりと、インターネットを駆使した現代ならではの方法でそのハードルも乗り越えることができます。
農業を営みながら「農業民宿」を経営するという選択肢もあります。農業民宿では単に来訪者を宿泊させるわけではなく、農業体験や自然体験を旅行者に提供します。そのような付加価値を民宿につけることによって、ファンを増やすことに成功しているのです。
とはいえ初めての民宿経営に乗り出すには勇気が必要でしょう。相談に対応したりアドバイスをくれたりする自治体もあるので、興味がある方は問い合わせてみてください!
インターネットビジネス
インターネットビジネスと聞くと、ちょっと怪しげなイメージを感じてしまう方も少なくないでしょう。確かにネットの世界にはいかがわしい謳い文句や詐欺すれすれの手法などを使った危ないビジネスが横行しているのも事実です。
しかしここでいう「インターネットビジネス」とは、あくまで場所を選ばず、インターネットが使える環境であれば就ける仕事全般のことを指します。
例えばライター。これまで培った経験や知識を活かして情報を発信する仕事で、ネット環境があればどこでもクライアントへの納品が可能です。近年はライターと企業をマッチングするサービスもさまざま存在しているので、田舎に移住しても都会の企業から仕事を受注できるでしょう。
またネット上でECサイトを立ち上げ、セレクトショップなどを運営するのもいいと思います。たとえサイト作成やネット集客のノウハウがなくても、オークションサイトやフリマサイト、ECモールなどに出店すれば比較的簡単に利益を得ることが可能です。
最近は在宅での就業という考えが広まりつつあり、田舎に住んでいてもさまざまな仕事をすることができます。「オンラインアシスタント」という形で秘書や経理、採用、事務などの募集も多くあり、企業で働いた経験を活かしながら生活していくにはもってこいです。
事前知識3.田舎への移住で利用したい就労サービス
最近では田舎への移住に特化した就労サービスも増えてきているので、以前よりも理想の仕事に出会うチャンスは広がっているといえます。
Uターン・Iターン向けの転職エージェント
田舎への移住で仕事を探すときは、Uターン・Iターン向けの転職エージェントが役立ちます。
そもそもUターン就職とは、地方で生まれた人が都会の学校に進学し、卒業後に田舎に戻って就職する方法。またIターン転職は、都会生まれの人が都内で就職してから、田舎に移住して就職する方法のことを指します。
例えばUターン・Iターンに特化した転職エージェントとして「リージョナルキャリア」というサービスが挙げられます。「暮らしたいところで思い切り働く」をコンセプトに掲げて、Uターン・Iターンの転職を支援しているのです。
同サービスでは各地にコンサルタントが在籍しており、地域の状況と利用者の希望を照らし合わせたサポートが可能です。中には都内から九州への転職に成功した人の事例も見受けられます。
田舎で移住して働くことに不安がある方は、ひとまず転職エージェントに相談してみるのもよいでしょう。
移住先での就業体験
いくら移住前に田舎で働く方法についてリサーチしても、実際に働いてみないとやりがいや辛いことなどはわかりません。百聞は一見に如かずということわざがある通り、実際に体験してみることが重要なのです。
田舎ではさまざまな就業体験サービスが実施されています。たとえば就農支援センターでは実際に農作業を体験することも可能です。
猛暑の中で熱中症に気をつけながら農作業を行ったり、体験終了後に農家の人々と懇親会に参加することで、農業の現実を体感することができるでしょう。 また農業だけではなく、山菜料理店やパン屋さんなどでも就業体験ができるイベントが開催されていることがあります。移住前には現地で実際に就労体験をして、自分に合う仕事かどうかをしっかり把握しておきましょう。
田舎への移住を支援する制度
田舎に移住したいけれど、初期費用が工面できずなかなか実行に移せない方もいらっしゃるでしょう。しかし地域によっては移住支援制度が展開されていて、かかる費用が軽減される可能性もあるのです。この章では地方移住に役立つ支援制度について解説していきます。
移住をサポートする支援金や支援活動
田舎への移住を支援する制度は、主に支援金と支援活動に分けられます。
支援金
田舎暮らしを始めるためには、引っ越し費用や設備費用、家賃、生活費など、さまざまな費用がかかります。負担が大きければ大きいほど田舎に移住する人が減ってしまい、地方の活性化にはつながらりません。
それでは自治体も困ってしまいます。ですから田舎への移住を促進するためにさまざまな支援金制度が、各自治体から提供されているのです。
ただしもちろん支援金は必ずしも受け取れるわけではありません。
金額や対象者、要件などがそれぞれ定められているのが一般的で、たとえば対象地域の中小企業に就職した人を対象とする支援金制度や、東京23区内に在住あるいは通勤していた人を対象とする支援金制度などがあります。
支援金の制度はインターネットで「●●県 移住支援金」のように検索するとヒットします。また自治体によってはホームページで申請書もダウンロードできるので、募集要項をよく確認したうえで検討してみてください。
支援活動
田舎への移住に関する支援活動として挙げられるのが地域おこし協力隊です。地域おこし協力隊とは、都会から過疎地域に移住して地域の特産品を開発・販売したり、農林水産業に従事したりできる制度です。
自治体によって活動内容や待遇は異なりますが、総務省では隊員の活動に必要な経費として1人あたり470万円を上限とする財政措置をおこなっています。
任期を終了した隊員を田舎に定着させることで、地方の活性化や住民の増加につながる仕組みです。令和2年の時点において、任期終了後に約6割の隊員が同じ地域に定住しています。
自分の能力を活かした活動や理想とする暮らしを発見するために、参加を検討してみてはいかがでしょう。
田舎への移住で検討したい具体的な支援制度の例
政府は地方創生移住・起業支援事業を通して、田舎への移住を促進する取り組みをスタートし、条件を満たす対象者に対して支援金を交付しています。それぞれの概要を確認していきましょう。
地方移住支援金
地方移住支援金は東京23区に在住あるいは通勤する人が田舎に移住して起業・就業する場合に、都道府県や市町村が共同で交付金を支給する補助制度です。支援金の金額は100万円以内の範囲で都道府県によって設定されています。
対象者が満たすべき具体的な条件は下記の通りです。
- 東京23区の在住者あるいは東京圏から東京23区に通勤している
- 東京圏以外の道府県あるいは東京圏の条件不利地域に移住する
- 地域の中小企業等に就業したり、テレワークで移住前の業務を継続したり、地域で社会的企業などを行ったりする
支援金を受給するには①~③の条件をすべて満たさなければなりません。東京圏とは東京都・埼玉県・千葉県・神奈川県を指します。
条件不利地域は、一都三県ごとに下記の通り定められています。
東京都 | 檜原村、奥多摩町、大島町、利島村、新島村、神津島村、三宅村、御蔵島村、八丈町、青ケ島村、小笠原村 |
埼玉県 | 秩父市、飯能市、本庄市、ときがわ町、横瀬町、皆野町、小鹿野町、東秩父村、神川町 |
千葉県 | 館山市、旭市、勝浦市、鴨川市、富津市、いすみ市、南房総市、東庄町、長南町、大多喜町、御宿町 |
神奈川県 | 山北町、真鶴町、清川村 |
起業支援金
起業支援金は地域の課題を解決するような社会的事業をスタートする人を対象として、起業のための事業費を助成してくれる制度です。助成費用は最大200万円に設定されています。
事業分野の例は子育て支援や、地域産品を活用した飲食店、買物弱者のサポートなど。また起業支援金の対象者は、以下の2種類に分けられます。
【新たに起業するケース】
- 東京圏以外の道府県あるいは東京圏内の条件不利地域(※地方移住支援金と同じ)で社会的事業の起業を行う
- 公募開始日以降で補助事業期間完了日までに個人開業届あるいは法人の設立を行う
- 起業地の都道府県内に居住している、あるいは居住する予定である
※支援金を受給するには①~③をすべて満たさなければなりません。
【事業承継あるいは第二創業するケース】
- 東京圏以外の道府県あるいは東京圏の条件不利地域で、Society5.0関連業種等の付加価値の高い分野に関して、社会的事業を事業承継あるいは第二創業により実施する
- 公募開始日以降で補助事業期間完了日までに事業承継あるいは第二創業を行う
- 本事業を行う都道府県内に居住している、あるいは居住する予定である
※支援金を受給するには①~③をすべて満たさなければなりません。
Society5.0というのは仮想空間と現実空間を高度に融合させたシステムによって、経済の発展や社会の課題解決を両立する社会を指します。
実際に田舎へ移住した人の声
実際に移住した人々の体験や意見を聞くことは一番の参考になるでしょう。ここからはTwitterに投稿された田舎への移住に関する感想の声をご紹介していきます。
田舎に移住してよかったという声
①「貯金もかなり増えました」
“田舎移住で家賃は関東の三分の一に。お金使える場所もないので貯金もかなり増えました。”
②飲みコストは東京の10分の1
“田舎移住してコロナ時代に関係なく居酒屋で飲み会が劇的に少ないこと。これにより出費が自動的に毎年何十万円も削減されるので、その分他事にお金と時間が回せるというのは事実。地元で家飲みはあっても、飲食店で飲み会は本当に少ない。この飲みコストは東京の10分の1”
③「新しい事への挑戦は楽しい」
“田舎移住して3ヶ月。
バタバタと色々あった。
- 自分達の引越し
- 引越し後の片付け
- 自治会の参加
- 裏庭で家庭菜園作り
- 裏庭の庭作り
- 無料の畑作り
- 義理の両親の引越し(田舎移住)
- YouTube開始
新しい事への挑戦は楽しい“
田舎に移住すると、家賃や飲食費が節約しやすくなるようです。また、家庭菜園や畑づくり、YouTubeなど、新たなチャレンジにやりがいを感じている人も見受けられました。
お金を貯めたい方や新しいことを始めたい方であれば、田舎への移住はとても良い経験となりそうです。
田舎への移住が大変だという声
①「本気の田舎移住はダメだよ」
“田舎は大変だよー。
仕事はないし最低賃金も低いし
車ないとダメだし税金高いし
何より物価が高い。
インターフォンなんか押さないし
玄関開けながらいるがー?って入ってくるし。
ゴミ当番はあるし。
本気の田舎移住はダメだよ。
とちょっと田舎住みの私は思う。”
②「心地よい生活空間を目指してます」
“もう大変。古民家リビングの天井のDIY。凹凸のある妻の敵、ジプトーンをきれいに塗装。天井をふき掃除→シーラー→パテ(今ここ)→白ペンキの手順。2人家族なのに16畳もあり…ただここが生活の中心なので、さらに移住してよかったと思えるよう、心地よい生活空間を目指してます!”
③「ヒーターだけでは足りない」
“お休み中、お家の冬支度をしています。窓、カーテン、電気カーペット、断熱材、、ここ田舎移住生活はヒーターだけでは足りないので色々工夫してます。今日はカバー類を冬仕様に変えます”
プチ田舎でない場所に住んでいると、近所の人の習慣が気になったり、仕事や賃金のことで嘆く声もありました。また、快適な生活環境を整えるのにも手間がかかるようです。特に寒いエリアに移住する場合は、冬支度まで入念に検討しておいたほうがよいでしょう。
田舎に移住したい人必見! 2021年最新の人気自治体ランキング(一都三県)
初めての移住においては遠距離の本格的な田舎よりも、東京近郊の「プチ田舎」に移住する方がリスクが少なく、自然の癒しと利便性を兼ねそろえた新生活を送ることができるでしょう。
2021年における一都三県の移住先人気ランキングは以下のようになっています。
※ランキングは「田舎暮らしの本」(https://inaka.tkj.jp/archives/397/)を参照
順位 | 移住先 |
---|---|
第1位 | 千葉県いすみ市 |
第2位 | 埼玉県秩父市 |
第3位 | 千葉県館山市 |
第4位 | 埼玉県飯能市 |
第5位 | 埼玉県加須市 |
第6位 | 千葉県多古町 |
第7位 | 千葉県鴨川市 |
第8位 | 埼玉県小川町 |
第9位 | 東京都奥多摩町 |
第10位 | 神奈川県湯河原町 |
第11位 | 千葉県匝瑳市 |
第12位 | 埼玉県小鹿野町 |
第13位 | 千葉県佐倉市 |
第14位 | 千葉県君津市 |
第15位 | 神奈川県松田町 |
ここからは第1位から第5位までの移住先についてエリアの特徴や魅力を解説していきます。
田舎の移住先ランキング第1位.千葉県いすみ市
千葉県いすみ市は、「幸せ、安心、笑顔あふれるまち」をテーマとした地域。房総半島の南部に位置しており、温暖な気候と肥沃な耕地に恵まれて四季の農作物が豊かに実っています。
東京から特急で1時間ほどのエリアにも関わらず、絶景や食材、海のアクティビティを楽しめる田園都市です。
漁業が盛んで特にイセエビの漁獲量が多く、外房イセエビは千葉のブランド水産物として認定されています。釣りやサーフィンなどのアクティビティも楽しめるため、余暇にリフレッシュしやすい環境といえるでしょう。
来訪者に対してさまざまな体験イベントを用意しているのも魅力です。
たとえば、着付け体験では着物や浴衣を着用して町を散策できます。講師が着付けをサポートしてくれるので、初めて着用する方でも安心です。
茶道体験では、抹茶をいただくときの作法や侘び・寂びの雰囲気を堪能できます。日本の文化をより身近に感じたい方にはピッタリでしょう。そのほか、農泊体験やサーフィン体験、太巻き寿司づくり体験など、多種多様なプログラムもあります。
移住を検討している方は、まず気になるプログラムを体験してみてはいかがでしょうか。
田舎の移住先ランキング第2位.埼玉県秩父市
埼玉県秩父市は、埼玉県西部にある自然あふれる歴史文化の街です。都会の人々の桃源郷として、たくさんの観光客から親しまれています。
都心から特急で約80分の距離にあり、荒川支流の清流と秩父盆地を中心として山に囲まれています。ハイキングやキャンプ、川遊びなどをするのにもピッタリで、大自然の中で伸び伸び過ごしたい方に最適でしょう。
また秩父地域では農民ロケット龍勢祭や秩父川瀬祭など、大小合わせて年間で400ほどのお祭りがあるそうです。歴史を代表する神社があることも有名であり、日本の山間伝統文化を肌で感じられる点はとても魅力的です。
田舎の移住先ランキング第3位.千葉県館山市
千葉県館山市は、房総半島の南部に位置する温暖な気候に恵まれた地域です。都心からは約80分の距離にあり、年間平均気温は16度以上。1月にはポピーや菜の花など植物が咲き誇り、満開の花畑はこのエリアの魅力のひとつでしょう。
海岸線の長さは34.3キロに及び、海水浴をはじめスキューバーダイビングといったマリンスポーツが楽しめます。中には手ぶらで海釣り体験を行える施設もあり、釣りが好きな人にも魅力的なエリアとなるでしょう。海を身近に感じられる田舎に移住したい方にとても適しています。
また館山湾の向こうに見られる富士山や夕焼けの絶景、美しい海岸など、景勝地である点も特徴です。恋人の聖地として知られているロマンチックなエリアでもあるため、カップルで移住を検討するのにもピッタリでしょう。
館山駅西口観光案内所では電動アシスト付き自転車が用意されており、「城山公園」や「渚の駅たてやま」などの観光名所を気軽に楽しめます。館山市に移住を検討している方は、一度サイクリングで地域の下見をしてみるのも良いかもしれません。
田舎の移住先ランキング第4位.埼玉県飯能市
埼玉県飯能市は、埼玉県南西部に位置するエリアであり、豊かな森林と人の共生によって暮らしや文化、産業などが育まれてきました。平成17年には地域の特性を生かして森林文化都市を宣言しています。
都心から約50kmというアクセス環境にもかかわらず、森林や清流などの自然に恵まれており、首都圏の近郊住宅都市として知られています。飯能駅は西武池袋線の始発駅であり、池袋に最短40分で通勤できるため、都内の企業にも勤務しやすい環境です。
市域の76%が森林であり、きれいな空気に包まれた環境で生活できます。たとえば、飯能河原では川遊びやバーベキューを楽しめるほか、天然温泉でリフレッシュできるでしょう。
また飯能市のエリアは硬質な地盤が地表付近に分布していて、地震の揺れに強く液状化の恐れが低いという見方がなされています。災害のリスクに対する不安を少しでも和らげ、安心して田舎暮らしをしたいという方にもおすすめのエリアです。
さらに飯能市では農のある暮らしを始めたい方にサポートを行っています。
農業普及員から作付け指導を受けられるほか、指定されている条件を満たせば500m²から農地を取得して農業をスタートできます。田舎で農業を始めたい方であれば、飯能市への移住を検討してみる価値は高いでしょう。
飯能市の農業開始サポート「飯能住まい」の詳細はこちら
https://www.city.hanno.lg.jp/nounoarukurashi
田舎の移住先ランキング第5位.埼玉県加須市
埼玉県加須市は埼玉県北東部に位置しており、見渡す限りの平野で遠くの山々が望めるエリアです。東武伊勢崎線を利用すれば1時間弱で都内にアクセスできるため、ほどよい田舎に移住したい方にピッタリだといえるでしょう。
お米の生産量は県内でトップクラスで、梨やいちじく、いちごなど果物の生産も盛んです。環境を守る取り組みも進んでおり、下水道整備率は93.6%、農業集落排水施設加入率は76.5%です。汚水処理で発生する汚泥も、セメントや肥料の原料としてリサイクルしています。
また加須市では定住・移住支援制度が充実しているのも特徴です。例えば住宅を取得して市外から転入する親子(中学生以下の子供と同居)は引っ越し費用の10%が助成されますので、子連れの方は一度詳細を確認してみるといいでしょう。
まとめ
今回は田舎に移住するときの地域選びのポイントや、仕事選びで知っておきたい事前知識、支援制度、実際に人気のあるエリアについて解説させていただきました。
移住者の多い地域は人々を惹きつける魅力があるほか、支援制度が充実している可能性があります。移住先選びに後悔しないようにするためには、人気の高い田舎から検討するのが無難です。
また田舎では仕事の種類や求人が少ないイメージがありますが、最近ではサテライトオフィスが各地方で展開され、仕事に出会える機会も増加しています。
移住にかかるコストについては負担を和らげる移住支援が自治体によって推進されています。条件を満たせば地方移住支援金や起業支援金などを受給できるので、エリアごとの詳細を一度確認するのがいいでしょう。
関東近郊の「プチ田舎」では千葉県のいすみ市が一番の人気でした。そのほか上位エリアには海や山など大自然を身近に感じられ、かつ東京へのアクセスが良い地域がランクインしています。
本記事でも触れたように、近年では田舎への移住を後押しする風潮が高まりつつあります。これまでの暮らしと決別し新たな人生をスタートしたい方は、決して自分には無理だと思わず検討してみてください。
「プチ田舎」への引っ越しはカルガモ引越センターにおまかせ!
遠く離れた田舎に引っ越しをすると、今いる環境とのギャップに苦労してしまうリスクが高まってしまいます。初めての移住の際には首都圏の田舎への引っ越しを検討するのがいいでしょう。
そのような「プチ田舎」への引っ越しにおすすめなのがカルガモ引越センターです。カルガモ引越センターは東京都や埼玉県、神奈川県などを中心とする地域密着型サービスであり、首都圏での引っ越しに特化しています。
また首都圏だけでなく、九州から北海道までの引っ越しに対応できる全国引っ越しプランも用意しています。田舎への移住を検討する際は、ぜひカルガモ引越センターのサービスを活用してみてくださいね!