引っ越しは雨の日ならキャンセルできる? 注意点や防水対策などについて徹底解説!

やっと待ちに待った念願の引っ越しの日。しかしその当日がもし予想だにしない大雨だった場合誰もが愕然としてしまうことでしょう。

物品が駄目になってしまったり、搬入先にある和室の畳が濡れたり、新居を汚れさせてしまったりするリスクが想定され、作業の進行にも大きな影響を及ぼすことになる引っ越し当日の雨。

しかし自然現象ですのでこればかりは防ぎようがありません。もし降ってしまったときにサービスをキャンセル・延期できるのかという確認も含めて、引っ越しの際の雨対策はあらかじめしっかりとおこなっておくべきです

そこで今回は引っ越し当日に雨が降った場合の引っ越し業者の対応をはじめ、雨の日の引っ越しにおける注意点、具体的な防水対策などについて詳しく解説していきます。

お見積もり・お問い合わせは無料です!

INDEX

引っ越し当日に雨が降った場合は?

この章では引っ越し当日に雨が降った場合のキャンセル・延期の可否や料金の割り増しなど、引っ越し業者の対応について解説していきます。

当日のキャンセルは基本NG

引っ越し業者のほとんどは、国が定めた「標準引越運送約款」を使用しており、キャンセル料に関するルールは契約した際の約款に従うことになります。

標準引越運送約款では、事業者は利用者の都合による解約・延期の場合において、解約手数料あるいは延期手数料を請求できる決まりです。金額は引っ越し当日だと運賃および料金の50%以内と定められていますが、そこには人件費など業者が引っ越しの準備にかけた経費が含まれていません

「解約の原因が荷送人の責任による場合には、解約手数料とは別に、当店が既に実施し、又は着手した附帯サービスに要した費用(見積書に明記したものに限る。)を収受します。」
という記述がある通り、かかってしまった費用に関しては全額請求されてしまう可能性も大いにあり得るのです

したがって、当日の無償キャンセルは基本的にNGです。実際に引っ越し当日に体調を崩して業者からキャンセル料の支払いを請求された事例も見受けられます。

たとえ予想だにしない大雨が降ってしまったとしても、簡単にはキャンセルできないことを心得ておきましょう。

場合によっては引っ越し作業が延期される

しかしキャンセルはしないと決めたとしても、あまりに雨が強い場合、物理的に引っ越しそのものが進行できるのかどうか不安になるかと思います。

先ほどの標準引越運送約款によると、地震や津波、洪水、暴風雨、地すべり、山崩れ、そのほかの天災が起これば、引っ越し業者からキャンセルすることができます

当然この場合は引っ越し業者から作業の中止を決めることになりますので、サービス利用者はキャンセル料を支払う必要がなくなります。

しかし上記のような自然災害が発生しない限りは、基本的に引っ越し業者から作業をキャンセルされないといっていいでしょう。日常的に見られる悪天候であれば、細心の注意を払って引っ越し作業が行われるのが一般的であり、ほとんどの雨は許容の範囲内となります。

ただし災害とまではいかずとも台風の接近に伴う暴風雨に関しては近隣の道路の通行障害や歩行の危険があり、作業に危険や支障をきたす恐れがあります。この場合は作業が延期されることもあり得るので、引っ越し業者と相談をしてみましょう。

雨が降っても料金が割り増しになることはない

引っ越し当日が雨の場合、通常よりも作業時間が増えることとなります。その時に気になることのひとつが、追加料金が発生するかどうかという点ですよね。

結論として引っ越し当日に雨が降り、予定よりも時間が押してしまったとしてもサービスの料金が割り増しされることは基本的にありません

しかし雨用の特別な梱包を当日に任せたいのであれば、別料金が発生してしまうこともあるようです。念のためにあらかじめ雨が降ったときの対応についても見積もり時に確認しておくのが無難だといえるでしょう。

雨の日の引っ越しの注意点

この章では雨の日の引っ越しにおける注意点について確認していきましょう。

雨だった場合の作業内容について確認しておく

家電製品が雨に濡れてしまわないか、当日準備すべきものはあるのか。引っ越し当日が雨だと気になってしまうことも多いかと思います。

無事かつスムーズに当日の作業を終えられるよう、雨だったときの対応についてあらかじめ引っ越し業者に相談しておくのが望ましいでしょう。

業者は当日が雨だったときの作業内容について、ホームページで公開していることが多いです。

こちらでは雨の日における荷物の運搬方法や梱包方法をはじめ、利用者が用意すべきものなどが確認できます。

また引っ越し中止に関する具体的な延期代やキャンセル費用について明示されていることもあり、金銭を巡るトラブルを回避するためにもしっかりとチェックしておくことが大切です。

暴風雨で作業が中断になったときの対応も確認しておく

作業開始から予想外に雨風が強くなり、そのうちに暴風雨に見舞われて作業が難航してしまうケースも少なくありません。

暴風雨の力はすさまじく、玄関の扉を開けるだけでも室内に風雨が襲いかかり、新聞紙やタオルなどが散乱してしまうほど。このように作業環境があまりにも劣悪だと、スタッフが当日の作業中にもかかわらず延期を提案してくる可能性もあります

本来はこの場合、業者都合のキャンセルになりますので料金は発生しないはずです。しかし中には半額の引っ越し料金を支払わなければならないと説明してくる業者もあります

利用者の立場としては、ルールを守っているのにキャンセル料が発生してしまうと納得がいきませんよね。このような事態を避けるため、当日の作業が中断になった場合の対応についてもあらかじめ確認しておくのが無難だといえます。

梱包するときは防水対策が不可欠

引っ越しで荷物を梱包するときはダンボールに入れるのが基本です。しかしダンボールは雨に弱い性質があるので注意しなければなりません。

雨に濡れて強度が下がると長時間の輸送に耐え切れず、ダンボールが破けて中身が散らばってしまうケースも想定できます。再度梱包する手間が増えるだけではなく、内容によっては落下の衝撃で荷物が破損してしまうリスクも高いです。

また家電製品は湿気や水に弱い傾向があるため、防水対策が不十分だと新居で機器が動作しなくなる恐れもあります

そのほか木製の家具や革製品、衣類などは、濡れてしまうと変色したり色落ちしたりする可能性もあります。製品の見た目が損なわれてしまうと、愛着が薄れてしまいかねません。

このように雨の日の引っ越しでは梱包に防水対策が不可欠です。適切な防水対策を施したうえで引っ越し作業に臨むようにしましょう。

各荷物ごとの防水対策については後ほど詳しくご説明いたします。

和室に濡れた荷物を置かない

雨の日の荷物搬入は、濡れないように急ぐため次々と部屋に運び入れなければなりません。あまり気にせずとも床がフローリングであれば多少濡れても拭けば問題ありませんが、畳の敷かれた和室の場合はそういうわけにもいきません。

畳は稲わらを束にしている構造で、濡れると水が束ねた部分に浸透してしまい乾きにくいという特徴があります。畳が濡れたまま放置されてしまうと、表面にシミやカビが発生してしまうリスクが高まるのです。

しかし和室に荷物を搬入しなければ引っ越しができない場合もあるでしょう。そういったときは少し面倒ですがダンボールの中身を取り出してから並べることで、余計な湿気を流入させないようにすることが可能です。

また大きいサイズの家具を設置するときは、壁からの距離を少し離すようにしてセットしましょう。部屋の湿度が下がってから間を詰めるようにすると畳が痛まず長持ちします。

あらかじめ和室を使わなければ搬入できないことがわかっている場合はビニールシートを先に敷いておくのも有効な手段となります。

搬入が完了してから早めに開梱する

雨の中、無事に荷物を搬入できたとしてもまだ安心してはいけません。

湿気を吸ってしまったダンボールは特に梅雨の季節や夏場、少しでも放置してしまうとすぐにカビが発生します

またダンボールの多くが再生紙を利用しており、原料に酸を含んでいます。そのため中身が徐々に酸性化していき、紙や物などが傷んだり色あせしてしまうこともあるようです。

またダンボールには繊維同士をつなぎ合わせるリグニンという接着剤も含まれており、中身に黄ばみを引き起こすことも

さまざまなリスクが想定されるので雨の日の引っ越し後は特に、そのまま長期保管してしまうことを避け、速やかに開梱をしていきましょう

すぐに使用しないものが詰まったダンボールもあるかと思いますが、いったんは開梱して中の湿気を逃す必要があります。

特に衣類や布団は湿気を含んでしまいがちです。引っ越し終了後は優先して乾燥機や除湿器、換気扇などを稼働させて湿気を逃がさなければいけません。

荷物のダメージをチェック

先述のとおり、雨の日の引っ越しでは荷物にダメージが生じてしまう可能性があります。

また雨の中あくまで人間が作業していることから、人的なミスによるトラブルを完全に防げているとも限りません。そのため引っ越し完了後は荷物のダメージに対して入念な確認が必要です。

ここでもし荷物が破損しているのを見つけてしまった場合、引っ越し業者はその補償をしてくれるのでしょうか。

引っ越しに伴って荷物が破損してしまった場合、業者は荷造りや引き渡し、運送などに関して自分たちが十分に注意を支払っていたことを証明する必要があります。もし証明できなければ損害賠償責任を負うことになるでしょう。

ただし荷物の引き渡しから3か月以内に連絡しないと、引っ越し業者の損害賠償責任を追及することができません。したがって引っ越し後は可能な限り素早く荷物のダメージをチェックする必要があるのです。

なお引っ越しで損失が補償されないことが契約上明記されていることもあるので、見積もりの時点で必ず確認しておくことが重要です。

お見積もり・お問い合わせは無料です!

雨の日の引っ越しにおける荷物の防水対策

雨の日の引っ越しでは、通常とは異なり、防水対策が必要になります。ここからは雨の日の引っ越しに必要なアイテムや、雨対策の準備と梱包方法などについて解説していきます。

雨の日の引っ越しで必要なアイテム

雨の日の引っ越しでは防水対策のためにさまざまなアイテムを準備する必要があります。主に必要なアイテムは下記の通りです。

必要なアイテム役目
エアーキャップ(プチプチ)水に濡れてはならない物を包む
ビニールシート家具などの大きいサイズの物をカバーする
ダンボール衣類や食器などを詰める
ビニール袋ダンボールに敷く
養生テープガムテープの上から貼れば雨に濡れにくくなる
バスタオルや不要な衣類玄関に敷いたり、水分を拭き取ったりするのに使う
除湿剤や乾燥材ダンボールを収納するときのカビ対策として利用する
除湿器部屋の湿度を下げる

家電は電気プラグやコードの部分を重点的に梱包材で包みましょう。ビニールシートに関しては、準備できないのであればピクニック用のシートでも代用できます

タオルにはダンボールの中に本や雑誌などを詰めるときの隙間を埋める、という使い道もあります。他にもさまざまな目的で使えるので、雨の日の引っ越しでは重宝するでしょう。

タオル類と同じく、トイレットペーパーやティッシュも引っ越し完了後にすぐに使えるアイテムです。搬入の際には取り出しやすい場所に置いてもらうように引っ越し業者に伝えておきましょう

除湿剤に関しては薬局などで販売されているので、荷物の量に応じて必要な量を準備しておきます。

雨の日の引っ越しでは、荷物を搬入しているうちに室内の湿度が上昇していきます。快適に過ごせるように除湿器の利用も検討しましょう

データに関する対策

引っ越しで破損してしまうリスクがあるのは決して「モノ」だけではありません。パソコンやミュージックプレイヤーなどにおいて、機器そのものに故障がなくとも、中身の大切なデータが失われてしまうという恐れがあるのです

したがってデータの消失について不安があるのであれば、引っ越し前に重要なデータをバックアップしておきましょう。

USBメモリーやハードディスクなどにデータをバックアップするという方法もありますが、機器本体が引っ越し中に雨の影響で濡れてしまうリスクもゼロではありません

したがって可能であれば機器以外にデータをバックアップする方が安全です。近年はインターネットを通してデータを保存できるオンラインストレージサービスが登場しています。

たとえば写真のデータをバックアップしたいのであれば、Googleフォトを利用しましょう。スマートフォンで撮影した写真をオンライン上に自動でバックアップできます。一定容量まで無料でデータを保存できるのも魅力のひとつです。

ほかにもデータをバックアップできるオンラインストレージはさまざま存在しています。使い勝手がよいサービスを見つけてみるとよいでしょう。

ダンボールの水濡れ対策

強度を維持するため、ダンボールにはビニール袋をかぶせる必要があります。

さらにダンボールを効率的にカバーしたいのであれば、ストレッチフィルムというアイテムも便利です。伸びる丈夫なサランラップのようなフィルムであり、梱包したダンボールに巻き付けるだけで水濡れの対策が可能になります。

漏れることに特に弱い荷物はこのように対策をしたダンボールに梱包していきましょう。

水に弱い荷物の梱包方法

水に弱い荷物の例として挙げられるのが革製品です。水に濡れるとシミが生じるリスクがあるので、こちらも個別にビニール等で包んでおくことが望ましいです。

家電製品ももちろん水に濡れると故障するリスクがあるため、エアーキャップ(プチプチ)で包みましょう。特にパソコンは壊れると生活に支障をきたしやすいです。引っ越し業者によっては専用ケースに梱包してくれる場合もあるので、一度相談してみることをおすすめします。

布団類は湿気が気になるところですので、圧縮袋に入れておきましょう。サイズがコンパクトになるだけでなく、湿気対策にも効果的です。

雨に弱い荷物がある場合は引っ越し業者と念入りに相談して、適切な方法で梱包を行ってもらうようにしましょう。もし水濡れの不安がぬぐえないようなら、大切な荷物だけは自分の手で持ち運ぶことも検討してください

引っ越し先についたときの搬入対策

せっかくの新居に濡れた荷物をやみくもに搬入しては、水気や汚れで新居が汚くなってしまいかねません。また先述のとおり和室の畳は特に濡れることに弱いです。

そのため引っ越し先に荷物を搬入する前に、まずビニールシートや厚手のタオル、シーツなどで床の養生をする必要があります。ダンボールを置く場所をはじめ、作業の通り道や和室などは念入りに養生しましょう。

引っ越し業者によっては床養生をダンボールとともに撤去してもらえるので、事前に相談すると片付けがスムーズかもしれません。

また荷物を搬入するときは部屋に直接運ばず、一度玄関に荷物を下ろしてから水気や汚れを布で拭き取るようにします

木製のタンスやベッドなどの家具はもともと湿気に弱い傾向があります。濡れたまま放置するとカビが発生する恐れがあるので、搬入後は布で湿気を拭き取ってから風通しのよい環境に配置しましょう

雨の日におけるダンボールの開梱対策

ダンボールを開梱する際には、先に箱の外側の水分を不要なタオルや衣類などで拭き取っておきましょう。水滴が垂れて中身にかかるのを防止するためです。

水分に弱い家電製品などは優先して取り出して、早急に故障の有無について確認することも大切です。もし異常があればその場で引っ越し業者に事実を伝えて、補償対応を依頼しなければならないからです。時間が立ってしまうと引っ越し作業との因果関係が薄くなってしまいます。

もし荷物が湿気の影響を受けてしまっていた場合、工夫次第で元通りに乾かせることがあるので応急処置をおこないましょう。

繊細な革製品やウールなどは扇風機やエアコンの除湿機能などで乾かすのが望ましいです。革靴などは表面の汚れや水分を布でサッと拭き取り、新聞紙をまるめて靴の中に入れて水分を減らします

また荷物によっては中身を取り出さずダンボールに入ったままの状態で押し入れにしまいたいものもあると思います。その場合はカビが発生しないように、除湿剤や乾燥材を一緒に入れておくことをオススメします。

引っ越し当日の雨は縁起がよい!?

引っ越し当日に雨が降ってしまうと、作業の負担が増えてしまいネガティブな気持ちになってしまうかもしれません。しかし実は、古来より引っ越し当日の雨は縁起がいいとされています。それは何故でしょうか。

まず「みそぎの雨」という言葉があるように、雨は汚れてしまったものを清らかな状態にする存在だと考えられています。つまり引っ越し当日の雨は、新居の邪気を洗い流してくれるのです。

また「雨降って地固まる」ということわざがあります。もめごとのあとは、反対に理想的な結果や安定した状態が保てるようになることをあらわしたことわざです。

雨自体を縁起のよいものとする考え方とは少し異なりますが、大変な引っ越し当日の雨をのりこえることによって新居での安定した生活を手に入れられるともいわれています。

このようにポジティブに捉えれば、突然の雨の中で引っ越しをすることになっても少しは前向きに打ち込めるかもしれません。憂鬱になったときにこそ、発想を転換してみるとよいでしょう

まとめ

今回は引っ越し当日に雨が降ったときの対応や注意点をはじめ、具体的な防水対策について解説しました。

引っ越し当日のキャンセルは基本的に災害が起きない限りはNGとなります。暴風雨などにより物理的に作業が出来ないのであればは無償による延期や中止の措置がとられることが多いですが、業者によってはそういうケースですら利用者都合の当日キャンセルとして扱われ、キャンセル料が発生してしまうこともあるようなので注意してください。

自分で防水対策することで、大事な物品を駄目にしてしまうリスクを減らすことも大切です。エアーキャップやビニールシート、養生テープ、バスタオルなど必要なアイテムを有効活用して防水対策しましょう。

パソコンなどに関しては機器自体が故障していなくても中身が失われてしまうこともあり得ます。オンラインストレージなどを活用して事前にバックアップしておくと安心です。

また雨の日の引っ越しでは新居の床が濡れたり汚れたりするリスクが高まります。特に畳が敷かれた和室は雨の日の引っ越しにおいて注意が必要でしょう。搬入前にダンボールの置き場や通り道などを入念に養生しなければなりません。

このように雨の日の引っ越しは、通常よりも気をつけなければならない点が多くなります。予期せぬトラブルを避けるためにも、当日が雨だった場合を想定してあらかじめ準備や確認をしておきましょう。

お見積もり・お問い合わせは無料です!