引っ越しをおこなう際、頭を悩ませることになるのが「業者選び」について。
「たくさんありすぎてどの業者を選べばいいかわからない…」
「選ぶときにチェックするべきポイントとかあるのかな…?」
など、引っ越しの期限が迫っているものの、いまだに業者を決められずにいるという方も多いのではないでしょうか。
時間がなくなるととりあえずスケジュールのあう業者に決めてしまいがちですが、それではいい業者を見つけることはできません。
なぜなら、引っ越しにかかる費用は業者によって異なりますし、対応の良し悪しやサービスの内容も業者によって異なるので、業者選びは慎重におこなわなくてはいけないからです。
そこでこの記事では、引っ越し業者の選び方について詳しくまとめてみました。
業者選びのポイントについてはもちろん、費用を少しでも安く抑えるために知っておきたい見積もりのポイントや契約締結時のポイントなどについても解説しています。
この記事の内容を参考に、後悔しない業者選びを実現しましょう。
業者選びのポイント

業者選びで失敗したくないのであれば、業者を選ぶ際に注目するべきポイントを抑えておくことが大切です。
特に意識したい、引っ越し業者選びのポイントについて紹介していきます。
大手引っ越し業者VS地域密着型引っ越し業者VS兼業型引っ越し業者
まず理解しておきたいのが、引っ越し業者の種類とそれぞれの業者の特徴について。
引っ越し業者には、
- 大手の引っ越し業者
- 地域密着型の引っ越し業者
- 兼業型の引っ越し業者
という、3種類の引っ越し業者が存在しています。
大手の引っ越し業者は、テレビCMなどの広告をバンバン出稿している、全国的に有名な引っ越し業者です。
大手の引っ越し業者を利用するメリットとしては、
- 知名度が高く安心して利用できる
- インターネット上で情報を集めやすい
- サポートが充実している
などがあげらます。
一方、広告を出稿するなど宣伝活動に力を入れていたり、従業員が多く人件費がかさんだりする側面があるため、料金が高めに設定されていることが少なくありません。
地域密着型の引っ越し業者は、その地域でのみ営業しているタイプの引っ越し業者です。
中堅の引っ越し業者と言い換えることもでき、業界で最も多いのがこのタイプの引っ越し業者です。
地域密着型の引っ越し業者を利用するメリットとしては、
- 大手と比べて料金が安い
- 大手と比べて予約がとりやすい
- 臨機応変に対応してくれる
- 少数精鋭でスタッフの質が高く接客が丁寧
などがあげられます。
ただ、数が多く、業者によって技術力や対応差があるため、より慎重に業者を見極める必要があるタイプの引っ越し業者でもあります。
兼業型の引っ越し業者は、普段は貨物業などをメインの事業としておこないながら、引っ越しに関する依頼が入ったときだけ対応するタイプの引っ越し業者です。
大手の引っ越し業者はもちろん地域密着型の引っ越し業者よりも料金が安く設定されている場合がほとんどで、とにかく費用を抑えたいときに便利な引っ越し業者です。
ただ、引っ越し業がメインではないため、サービスの質や対応が悪い業者が多いといったデメリットがあります。
口コミは重要?
引っ越しを依頼する業者を選ぶ際、非常に参考になるのがインターネット上にアップされている、引っ越し業者に関する口コミについて。
「〇〇(引っ越し業者名) 口コミ」などで検索すると、その引っ越し業者に引っ越しを依頼したユーザーのリアルな口コミがチェックできます。
これらの口コミの中には、いい口コミもあれば悪い口コミもありますし、業者によっては多くの口コミがアップされているため、いい業者かどうかを客観的に判断するのに大いに役立ってくれます。
そのため、引っ越し業者を選ぶ際には、インターネットで業者の口コミを検索し、出てきた口コミにいくつか目を通しながら業者を選ぶのがおすすめです。
ただ、参考にする場合は、その口コミが信用できるものなのかどうかを見極めつつ参考にしなくてはいけません。
なぜなら、インターネット上にアップされている口コミの中には、その業者のサービスを利用していないにも関わらず、あたかも利用したかのように偽って投稿されている口コミがあるからです。
また、業者がインターネット上での評判をよくするために自らいい口コミを投稿していたり、競合の評価を下げるために競合他社の悪い口コミを投稿していたりすることもあります。
そういった口コミに騙されないためにも、
- インターネット検索
- SNS
- 掲示板
- Q&Aサービス
など、さまざまな媒体で口コミを検索し、信頼できる口コミかどうかを見極めながら参考にする必要があります。
オプションサービスは何をチェックすればいい?
引っ越し業者を選ぶ上でチェックしておきたいのが、「どういったオプションサービスが用意されているか」について。
オプションサービスとは、通常の依頼で受けられるサービスではなく、オプションとして追加料金を支払って利用するタイプのサービスです。
料金は、業者やオプションサービスの種類によって異なります。
代表的なものとしては、
- ダンボールの回収サービス
- 家具の移動サービス
- 家電の設置サービス
- 作業員の指定サービス
などがあげられます。
また、業者によっては、
- 消毒サービス
- 害虫駆除サービス
- カビ対策サービス
など、ユニークなオプションが用意されていることもあります。
代表的なオプションサービスとして紹介したダンボールの回収サービスは特に人気が高く、多くのユーザーが利用しているオプションサービスです。
引っ越しでは大量のダンボールを利用するため最終的に大量の空きダンボールが出てしまうことになりますが、処分に手間がかかりますし、保管するにしても場所をとってしまいます。
ダンボール回収サービスを利用した場合、荷解きが完了した後のダンボールを業者が回収しにきてくれるため、空きダンボールの処理がスムーズにおこなえ、非常に便利です。
どういったオプションが用意されているかは業者によって異なりますので、利用したいと考えているオプションが用意されているかどうかを事前にしっかりと確認した上で業者を選ぶようにしましょう。
いつまでに決めないといけない?
引っ越しを業者に依頼する上で気になるのが、「いつまでに依頼すればいいのか」について。
業者に見積もりを依頼する時期について明確な決まりはありませんが、通常期であれば1ヶ月前までに、繁忙期であれば1日でも早く依頼するのがおすすめです。
引っ越し業界の繁忙期は、新生活のスタート時期となる3~4月です。
この時期は引っ越しに対する需要がとにかく高く、あっという間に予約が埋まります。
油断していると、「気づいたら予約を取れる日がほとんど残っていなかった…」となってしまいかねませんので、1日でも早く見積もりの作成を依頼するようにしてください。
一方、3~4月以外の時期は繁忙期ではないため、引っ越しする1ヶ月前までに見積もりの作成を依頼するようにしておけば、希望のスケジュールを抑えられるはずです。
ただ、どちらにしてもできるだけ早く動き始めるにこしたことはありませんので、余裕を持って依頼し、契約するようにしましょう。
値段の相場

引っ越しを業者に依頼する場合、何よりも気になるのが「値段」について。
引っ越しの値段には明確な決まりがなく、業者が自由に設定していますが、大体の相場は決まっています。
そのため、業者を選ぶ際は、おおよそでもいいので相場を把握しておくことが重要です。
引っ越しを業者に依頼する場合の相場について解説していきます。
業者別(大手・地域・兼業)・人数別・期間別の相場
業者の種類 | 相場(単身者の引っ越し) | 相場(家族の引っ越し) |
大手の引っ越し業者 | 30,000~150,000円 | 70,000~300,000円 |
地域密着型の引っ越し業者 | 25,000~70,000円 | 65,000~120,000円 |
兼業型の引っ越し業者 | 15,000~50,000円 | 100,000~350,000円 |
- 別都道府県への引っ越し費用の相場も含みます
- 繁忙期の引越し費用の相場も含みます
- 単身者の引っ越しと家族の引っ越しの料金の両方を含んでいます
こちらは、引っ越しの値段の相場を業者別にまとめた一覧表になります。
単身者の引っ越しの場合だと、兼業型 > 地域密着型 > 大手の引っ越し業者の順に料金が高くなっていきます。
一方、家族での引っ越しの場合は、地域密着型が最も安く、その次が大手の引っ越し業者という順になります。
家族での引っ越しの場合は兼業型の業者だと逆に高くついてしまう傾向にあるので注意が必要です。
人数 | 相場 |
単身 | 30,000~150,000円 |
2~3人家族 | 60,000~300,000円 |
4~5人家族 | 75,000~350,000円 |
- 別都道府県への引っ越し費用の相場も含みます
- 繁忙期の引越し費用の相場も含みます
こちらの表は人数別の費用の相場をまとめた表です。
当然ですが、人数が増えれば増えるほど荷物も増える傾向にあるため、かかる費用の相場も高くなっていきます。
期間 | 相場 |
通常期(5~2月) | 30,000~250,000円 |
繁忙期(3~4月) | 40,000~350,000円 |
- 別都道府県への引っ越し費用の相場も含みます
- 単身者の引っ越しと家族の引っ越しの料金の両方を含んでいます
こちらは、通常期と繁忙期に費用の相場をまとめた表です。
引っ越しの依頼が集中する繁忙期は、通常期に比べると10,000~100,000円ほど相場が高くなる傾向にあります。
そのため、安く済ませたいのあれば繁忙期を避け、通常期に依頼されることをおすすめします。
見積もりのポイント

引っ越し業者に見積もりを作成してもらう場合、
- 見積もりの種類と特徴を把握する
- 出してもらった見積もりの内容をしっかりと確認する
の2点がとても重要になります。
こちらの2つのポイントと、引っ越しにかかる費用を少しでも安く抑える方法などについて解説していきます。
見積もりの種類
「引っ越しの見積もり」とひとくちにいっても、その種類はさまざまです。
代表的なものとしては、
- 簡易見積り
- 訪問見積もり
- 電話見積もり
- オンライン見積もり
- 相見積もり
の5つがあげられます。
簡易見積もりは、引っ越し業者のホームページなどで公開されているシミュレーションツールを用いておこなう見積もりです。
- 引っ越しを希望する日
- 同居している家族の人数
- 現在の住所と引っ越す住所
- 引っ越し先の部屋の階数
などを入力するだけで、簡易的にではありますが見積もりを作成できます。
訪問見積もりは、より詳細な見積もりを作成する見積もり方法です。
引っ越し業者の担当者に訪問して荷物の量などを確認してもらい、詳細な見積書を作成してもらいます。
訪問見積もりで出してもらう金額が実際に支払う金額になることが多く、追加で作業を依頼したりイレギュラーなことが発生しない限りは訪問見積もりで算出してもらった金額を支払うことになります。
電話見積もりは、電話で詳細を伝え、金額を算出してもらうタイプの見積もり方法です。
簡易見積りより正確な見積もりを作成してもらえますが、電話で荷物の量などを詳細に伝えなくてはいけないため、手間がかかります。
最近取り入れる業者が増えてきているのが、オンライン見積もりです。
ZOOMやLINEのビデオ通話を活用し、訪問見積もりなみの正確な見積もり作成をオンラインでおこないます。
そして、引っ越し業者を決める上でぜひおこなっていただきたいのが、複数の業者に見積もりの作成を依頼する、「相見積もり」です。
複数の業者に作成してもらった見積もり書を比較すれば、より適切な金額がわかるようになりますし、他社の見積もり書を提示すれば割引交渉もおこなえるようになります。
手間はかかりますが、引っ越しで損をしないためには相見積もりが必須になりますので、ぜひ実施するようにしてください。
見積もりのチェック方法
訪問見積もりやオンライン見積もりで正確な見積もり書を作成してもらったら、作成してもらった見積もり書の内容についてもしっかりと確認するようにしてください。
なぜなら、内容をきちんと確認せずに承認し、引っ越しの作業を依頼してしまうと、後々トラブルに発展してしまう可能性があるからです。
見積もり書を作成してもらったら、作成してもらった見積もり書が見積もり兼契約書になっていないかどうか確認するようにしましょう。
見積もり書が契約書の役割も担っていた場合、他にもっと安い業者が出てきたからといってキャンセルするとキャンセル料を徴収されてしまうことがあるからです。
また、詳細についてもよく確認しておかなくてはいけません。
引っ越しがおこなわれる日や、開始予定時間と終了予定時間、プランの詳細など、すみずみまで確認するようにしてください。
特にプランの詳細には、
- トラックのサイズ
- 派遣される作業員の人数
- 業者側が対応する作業の範囲
などが記載されています。
プランに含まれる作業の範囲とオプションとなる範囲についてはしっかりと確認しておかないとトラブルに発展してしまいかねないので、忘れずに確認しておきましょう。
また、費用の確認も忘れずにおこなうようにしてください。
- 記載されている費用には消費税が含まれているか
- 追加料金が発生する可能性があるか
- 追加料金が発生する条件
など、こちらもしっかりと確認しておかないとトラブルにつながってしまいかねませんので、忘れずにチェックしましょう。
繁忙期と通常期の違い
引っ越しを業者に依頼する場合の費用は、一年間を通して一定というわけではありません。
依頼する時期によって金額が大きく異なります。
なぜなら、引っ越し業界にも繁忙期があり、引っ越しの依頼が集中する繁忙期は金額が高くなってしまう傾向にあるからです。
引っ越し業界の繁忙期としては、進学や就職などによって新しい土地で新生活をスタートさせる人が多くなる3~4月と、転勤が多くなる10月があげられます。
特に依頼が集中するのが3~4月で、繁忙期と通常期の料金を比較すると、
- 単身者の引越しで10,000~50,000円
- 家族の引っ越しで20,000~100,000円
ほど金額に差が生じてしまいます。
進学や就職によって引っ越しをおこなう必要がある場合は繁忙期の引っ越しは避けられませんが、もし調整がつくようであれば、繁忙期である3~4月を避けて通常期におこなうようにしてください。
<h3>引っ越しの日時によって値段は変わってくる?</h3>
引っ越し業界では、繁忙期である3~4月をのぞく時期はすべて通常期となっています。
ただ、同じ通常期であっても、依頼する月によって引っ越しの料金が多少異なるため注意が必要です。
あくまで目安ですが、引っ越しの依頼が落ち着く、
- 8月
- 11月
- 12月
の時期は、通常期の中でも料金が安くなる傾向にあり、そのほかの通常期の月と比較すると2~3,000円ほど料金が安くなります。
荷物の多さや単身者かどうかなど条件によって異なる場合もありますが、できるだけ費用を抑えたいのであればこの時期を狙うのがおすすめです。
また、依頼する曜日によっても、若干ではありますが料金に差が生じます。
同都道府県内の引っ越しであれば、単身者の引っ越しであっても家族の引っ越しであっても金額はほとんど変わりません。
ただし、別の都道府県への引っ越しの場合だと、
- 単身者の引っ越しで約5,000円
- 家族の引っ越しで約20,000円
ほど、土日や祝日に引っ越す際の金額の方が高くなる傾向にあります。
そのため、別の都道府県へ引っ越す場合はなるべく平日に引っ越しをおこなうのがおすすめです。
さらに注意しなくてはいけないのが引っ越しを依頼する時間帯です。
引っ越し業界では、午前中の作業を「午前便」と呼び、午後に作業をおこなう「午後便」よりも金額が高く設定されています。
内容や依頼する時期によっては、午前便と午後便で20,000円以上も金額が異なることも…。
午前に引っ越しを完了させて動ける時間をなるべく多く確保したいと考える人が多く、午前便を希望する人が多いため、午後便よりも午前便の方が金額が高く設定されているわけですね。
そのため、引っ越しをなるべく安く済ませたい場合は、金額が高く設定されている午前での依頼を避け、午後に依頼するのがおすすめです。
安くするには?
引っ越しにかかる費用を少しでも安くする方法には、
- 相見積もりを実施する
- 繁忙期を避ける
- 安いプランを利用する
- 荷物を減らす
など、さまざまな方法があります。
特に効果が期待できるのが相見積もりの実施です。
一つの業者だけに見積もり書の作成を依頼するのではなく複数の業者に見積もり書を作成してもらうことで比較が可能になり、適切な金額がわかるようになりますし、より安い金額で引っ越しを実施してくれる業者に依頼できるようになります。
また、手元に複数の業者の見積もり書があることで、値引き交渉もおこないやすくなります。
なるべく安いプランを利用するのも、引っ越し費用を抑える上で意識したいポイントの一つです。
コンテナに荷物を積むことで安くなる単身パックを利用すれば10,000円近く節約できる場合がありますし、梱包を自分でおこなう料金プランを利用すれば20,000~30,000円ほど節約できることもあります。
作業時間を指定しないフリー便を利用すれば、単身者の引っ越しで10,000円ほど、家族での引越の場合なら30,000円ほどの節約が可能です。
不用品を処分して荷物を減らすのも非常に有効です。
荷物が少なければ少ないほど金額も安くなりますし、フリマアプリなどを使って不用品を処分すればちょっとした収入も得られるようになります。
訪問見積もりの場合、どこまで見せる?
引っ越しを業者に依頼する場合、正確な見積もりを作成してもらうためには訪問での見積もりを実施してもらう必要があります。
そこで気になってくるのが、
- 何をチェックされるのか
- どこまで見られるのか
について。
いくら見積もりの作成のために必要だとはいえ、プライベートな空間を細かくチェックされるのは気持ちのいいものではありませんよね?
ただ、引っ越しの見積もりは荷物の種類や量をすべてチェックする形でおこなわれるため、基本的にすべての箇所をチェックされると考えておくべきです。
荷物が置かれている部屋はすべてチェックされますし、クローゼットなどの収納についてもすべてチェックされます。
流石にタンスや衣装ケースなどをあけて中身を見せる必要はありませんが、押入れやクローゼットの扉を開け、どういった荷物があるのかについてはチェックされるので、その前提で片付けをおこなう必要があります。
見積もり時に部屋が汚い場合や訪問を避けたい場合は?
正確な見積もりを作成するには訪問見積もりの実施が必要になると紹介してきましたが、部屋が汚いなどの理由によって訪問での見積もりを避けたいというケースも少なくありません。
もちろん、部屋を片付けて訪問見積もりを実施できるような状態にするのが一番ですが、学業や仕事が忙しく片付けを進められそうにないという方も少なくないでしょう。
その場合は、電話見積もりかオンライン見積もりで見積もり書を作成してもらうようにしましょう。
訪問での見積もりの方がより正確な見積もり書を作成できますが、荷物の量などを正確に伝えられるのであれば電話での見積もりでもある程度正確な見積もり書の作成が可能です。
また、オンライン見積もりであれば、訪問見積もりと変わらないレベルの正確な見積もり書が作成できます。
電話見積もりは、業者の担当者と電話で話をしながら見積もり書を作成する見積もりの方法です。
担当者の指示に従いながら荷物の種類や量を伝え、見積もり書を作成していきます。
電話で見積もりを作成してもらうので、部屋が汚くても気にする必要がありません。
最近になって取り入れる業者が増えてきているのが、ビデオチャットを使ったオンラインでの見積もり作成です。
ZOOMやLINEなど、ビデオチャットを無料でおこなえるツールやアプリを活用し、見積もりの作成をおこないます。
ビデオチャットでの見積もり作成の場合、映像を通して部屋を見られることになりますが、撮影する場所を制限したり撮影の方法を工夫することで部屋の汚れを隠しながら見積もりを作成できます。
訪問見積もりを実施するのが一番ではありますが、部屋が汚いなどの理由で訪問見積もりを実施するのが難しい場合は、電話見積もりやオンライン見積もりの活用を検討してみてください。
見積もり金額から価格交渉はできるの?
見積もりを実施してもらい、金額が確定したら、その金額をうのみにするのではなく、値引き交渉に挑戦してみるのもおすすめです。
交渉の仕方にもよりますが、見積もりとして出してもらった価格からさらに値引いてもらえることは多々あります。
ただ、値引き交渉をおこなうには値引くための材料が必要になりますので、必ず相見積もりを実施するようにしてください。
相見積もりで複数の引っ越し業者の見積もり書を得て、その見積もり書を材料に値引き交渉をおこないましょう。
また、多少強気な交渉になりはしますが「即決」を材料にして値引き交渉をおこなう方法もあります。
相見積もりをおこなう時間がない場合は、即決を交渉の材料にして値引きをおこなってみてください。
特殊な家具やピアノなどの引っ越しは?

引っ越しをおこなう際、運送に困るのが、特殊な家具やピアノなど楽器類の運送について。
特殊な家具や楽器の取り扱いは業者によって異なるため、事前によく確認しておく必要があります。
特殊な家具やピアノなどの楽器の引っ越しについて解説していきます。
IKEA家具
手持ちの家具の中にIKEAの家具がある場合は、事前に引っ越し業者に伝えるようにしましょう。
なぜなら、IKEAの家具は分解や組み立てを拒否されてしまうことが多いからです。
IKEAの家具は組み立て式のものが多くなっていますが、構造や使用されている部品が特殊で、分解し、再度組み立てるのにとにかく時間がかかってしまいがちです。
そのため、分解や組み立てをユーザー自身におこなってもらうようにしている業者がほとんどですし、「IKEAの家具に関しては運搬をお断りしています」という業者も少なくありません。
分解する必要がない家具については通常の家具と同じように運搬してくれますが、分解や組み立てが必要になる家具については断られてしまう場合もあるので、必ず事前に伝えておくようにしましょう。
IKEAの家具の分解と組み立てに対応している業者もあるにはあるので、IKEAの家具をお持ちの方はそういった業者の利用も検討してみてください。
ピアノなどの楽器の運送
引っ越しの荷物の中にピアノなど大型の楽器がある場合、
- 専門の運送会社に運送してもらう
- 引っ越し業者のオプションサービスを利用して運送してもらう
のいずれかで対応することになります。
通常のプラン内で運送してもらえる楽器としては、
- ギター
- ベース
- その他の小型の楽器
などがあげられます。
- ピアノ
- ドラムセット
- ヴァイオリン
など、大型の楽器や取り扱いが難しい楽器は、オプションサービスの利用が必要になる場合がほとんどです。
楽器の種類にもよりますし業者の判断にもよりますが、ピアノなどの大型の楽器や取り扱いが難しい楽器の運送には専門的な知識と技術が求められるため、そのような扱いになってしまうわけですね。
引っ越し業者のオプションサービスを利用する場合も、基本的には引越し業者が提携している専門の運送業者に依頼する形での対応になります。
まれに楽器の運送についても通常料金でうけおってくれる業者もありますが、数はかなり少ないですし、楽器の運送についての知識や技術をきちんと持ちあわせている業者かどうかを確認してから依頼する必要があります。
不用品の処分
引っ越し業者の中には、引っ越しの際に出る不用品を引き取って処分してくれるタイプの業者もあります。
オプションのサービスとして提供している業者がほとんどですが、引っ越す際に不用品が一つも出ないということはまずありませんので、引っ越しのついでに不用品の処分まで依頼できるのは非常に魅力的だといえるでしょう。
ただし、自分で処分する場合や不用品回収業者などの専門業者に回収を依頼する場合に比べると少し割高になってしまうため、できるだけ事前に自分で処分するか専門の回収業者に回収を依頼されることをおすすめします。
また、最近はフリマアプリを使って不用品が簡単に売却できるようになっていますので、そういった方法での処分も検討してみてください。
契約を結ぶ際のポイント

見積もりの作成や業者選びが完了したら、契約書にサインをして契約を交わしますが、ここでもいくつか注意しておきたいポイントがあります。
契約を交わす際にチェックしておくべきポイントについて解説していきます。
条件を確認する
依頼する引っ越し業者が決まったら契約書にサインして契約を交わすことになりますが、その際確認するべきポイントとしては、
- プランの内容
- 作業内容
- 項目別の料金
- 料金の総額
などがあげられます。
引っ越し業者はさまざまな料金プランを用意していますが、プランによってサービスの内容が異なるため、自分が選んだプランのサービス内容について今一度よく確認する必要があります。
派遣されるトラックの台数や人員の数、荷物の量に制限がある場合は荷物の量などについても確認しておくようにしましょう。
作業内容についての確認も忘れてはいけません。
- 荷物の梱包は誰がおこなうのか
- 家具の設置までおこなってくれるのか
- エアコンや洗濯機などの家電の設置はおこなってくれるのか
などについて確認しておくようにしましょう。
料金についてのチェックも忘れてはいけません。
総額を確認するのはもちろん、どういった項目にいくらかかっているのかを今一度よくチェックし、見積もりと異なる点がないか照らし合わせてチェックするようにしてください。
約款を確認する
業者と契約する際に受け取るのが、契約する上でのルールについて細かく記された資料である「約款」です。
約款は内容が難しい上に長いため、つい確認するのを省略してしまいがちですが、重要な内容が記されているのでしっかりと確認しなくてはいけません。
ただ、全部確認するのは大変ですので、
- 運んでもらえるものについて
- 手数料について
- 賠償責任について
の項目を中心にチェックするようにしましょう。
引っ越し業者はすべての荷物を運送できるわけではありません。
現金などの貴重品は運べませんし、
- 火薬などの危険なもの
- 不潔なもの
- 腐りやすいもの
など、運べないものが多々あります。
運ぶ・運ばないでトラブルになってしまわないためにも、約款で事前にしっかりと確認しておくようにしましょう。
また、万が一のために、キャンセル料や延期手数料など手数料関係の項目についても確認しておいてください。
くわえて、忘れずに確認しておきたいのが、荷物の破損や紛失にともなう賠償責任の項目です。
万が一引っ越しの作業にともなって荷物の破損や紛失が起きてしまった場合は業者に賠償してもらえますが、引っ越しから3ヶ月以内に連絡しなくてはいけませんし、1年以内に賠償してもらわなくてはいけません。
それらの期間をすぎてしまうと、業者側の責任は消滅し、賠償に応じてもらえなくなります。
連絡をするタイミング
複数の業者に見積もりの作成を依頼する相見積もりを実施して依頼する業者が決定した場合は、繁忙期ならなるべく早く、通常期なら1ヶ月前までに連絡するようにしましょう。
繁忙期はどんどんスケジュールが埋まるので、1日でも早く連絡するようにしてください。
通常期であれば、1ヶ月前までに連絡するようにしておけば希望の日時を抑えられるでしょう。
見積もりを作成してもらった業者に断りの連絡を入れる場合は3日前までに連絡を入れるようにしてください。
それ以降に連絡してしまうとキャンセル料が発生してしまうので注意しましょう。
支払いについて

業者との契約が完了したら、当然ですが料金を支払わなくてはいけません。
引っ越し業者に支払いをおこなうタイミングや、作業を担当してくれる作業員に対してのお礼が必要なのかどうかについて解説していきます。
支払いのタイミングは?
引っ越し業者に料金を支払うタイミングとしては、業者が作業をおこなう前に現金を手渡しする形で支払うのが一般的です。
ただ、最近は後払いやクレジットカードでの支払いに対応してくれる業者も増えてきています。
クレジットカードでの支払いについては事前の申し込みが必要になることがほとんどですので、契約する前に確認しておくようにしましょう。
引っ越しするときの、スタッフへのお礼は必要?
引っ越し当日に作業を担当してくれたスタッフにお礼をしたいと考えている方も多いかと思いますが、現金を渡す必要はありません。
業者の中には現金の受け取りを禁止している業者もありますので、
- 飲み物
- ちょっとした軽食
- お菓子
などの差し入れでとどめるようにしましょう。
差し入れは必須というわけではありませんが、喜ばれるので、ぜひ検討してみてください。
まとめ

引っ越し業者には、
- 大手の引っ越し業者
- 地域密着型の引っ越し業者
- 兼業引っ越し業者
といった3種類の引越し業者がありますが、料金が安く、スタッフの質が高い業者が多いので、地域密着型の引っ越し業者が最もおすすめの業者だと言えます。
少し料金は高くなってしまいますが、大手の引っ越し業者の方が安心できるという場合は大手の引っ越し業者を選ぶようにしてください。
兼業型の引っ越し業者は引っ越し専門の業者ではないため、どうしてもサービスの質で劣ってしまいますので、あまりおすすめはできるタイプの業者ではありません。
そのため、地域密着型の引っ越し業者か大手の引っ越し業者に絞って選ばれることをおすすめします。
ただ、同じ大手の引っ越し業者や地域密着型の引っ越し業者であっても、サービスの質や料金は業者によって大きく異るので、まずは複数の業者に見積もりの作成を依頼することが大切です。
相見積もりを実施すれば、適切な料金をハッキリさせることができますし、値引き交渉もおこないやすくなります。
相見積もりの実施には時間がかかるので、業者選びはなるべく早い時期からスタートさせるようにしましょう。
もし、まだどの引っ越し業者に依頼するかで迷われているのであれば、ぜひ「カルガモ引越センター」に見積もりの作成をご依頼ください。
弊社は50年の実績がある地域密着型の引っ越し業者です。
リーズナブルな価格で引っ越しのサービスを提供させていただいておりますし、お客様満足度も95%以上と、非常に多くのお客様にご満足いただいておりますので、ぜひ一度ご相談いただければと思います。