ペットは大切な家族!新居でもずっと一緒に暮らしていきたいですよね。
しかし、その移動の方法には少し頭を悩ませてしまうこともあるのではないでしょうか。
ペットを運搬する方法自体は、車や公共機関、飛行機など沢山ありますが、動物それぞれの種類・特徴をふまえて移動方法を選択すべきです。
中には熱帯魚のように移動に専門知識が必要な場合もありますので、ペット輸送の専門業者の利用も検討しなければなりません。その場合は費用についても気になるところでしょう。
また考えるべきことは、移動方法だけではありません。退去にともなう掃除・修復や、隣人への挨拶についても適切に対処する必要があります。場合によっては引っ越し先でペットを飼えなくなってしまう方もいらっしゃるかもしれません。
今回はペットと一緒にお引っ越ししたい!という方に向けて、移動手段の選び方や手続きの種類、費用などについて徹底解説します。犬・猫・ハムスター・うさぎ・小鳥・爬虫類・熱帯魚など、ペットの種類ごとの移動方法についても説明しているので、該当するペットがいる場合はぜひご参考にしてみてください。
ペットと一緒に引っ越しする方法
ペットと一緒に引っ越しする方法は、ペットの運搬に対応した引っ越し業者の利用と、専門業者への依頼、自分で移動する方法に分かれます。
1.ペットも運搬可能な引っ越し業者の利用
最も手間のかからない方法のひとつとして、有料オプションとしてペットの運搬依頼に対応してくれる引っ越し業者の利用があげられます。
カゴに入れてペット輸送専用車で運搬してもらう方法が一般的で、基本的にペットになるべく負担がかかりにくい方法を考えてもらえます。業者によっては、飛行機や船を利用するケースもあります。
自分でペットを運搬せず、見積もりの段階で同時に依頼することができるので、引っ越しの手間が最小限になります。特に遠距離で引っ越しする場合や、引っ越し当日の負担を可能な限り減らしたいという方におすすめの方法だといえるでしょう。
ただ業者によっては運搬できないペットがいます。たとえば金魚などの魚類に対応していない引っ越し業者もあり、当日に自分で蓋つきのバケツで運び出すことになった事例も見受けられます。
具体的な運搬プロセスや対応しているペットについては、各業者に確認してみましょう。
2.ペット輸送専門業者に依頼する
子犬や老犬など繊細な状態のペットや特殊な生き物を飼っている方の場合は、最初からペット輸送専門業者に依頼をする方法も検討しておくべきでしょう。引っ越し業者が対応できないペットを安全に運搬してもらえる可能性が高いです。
ペット輸送専門業者は動物の運搬に関するプロですので、専門知識や経験が豊富。「愛玩動物飼養管理士」などペットの専門資格を所有しているスタッフがいる場合もあり、専門家に安心してペットの運搬を依頼することが可能です。
たとえばペットの特徴に応じた無理のない輸送計画として、寒さに弱い子犬や老犬などには専用の暖房器具をケージに入れて保温する、などの配慮をしてくれるのです。
ペット輸送専門業者の利用は、珍しいペットを飼育している方や、可能な限り安全に運搬してほしい方におすすめの方法だといえます。
ただし引っ越し業者とは別に業者を探して依頼をする手間が生じるほか、料金が高くなる可能性がある点には注意が必要です。
ペット輸送専門業者の運搬料金
ペット輸送専門業者の輸送料金は、ペットのサイズや重さをはじめ、出発地や目的地などによって変わってきます。
たとえば、普通体系(3~6kg)のネコを運搬する場合における料金の目安は下記の通りです。
東京から北海道:約55,000円~
東京から大阪:約46,000円~
東京から福岡:約54,000円~
東京から沖縄:約56,000円~
(参照:https://www.one-field.com/charges)
家具などのモノではなく命がある動物を運搬することから、値段も高くなってしまうのでしょう。
依頼するときには細かい要件について伝え漏れが発生しないよう、見積もりの前に一度自分のペットの詳細情報を整理しておきましょう。
またペット輸送専門業者の利用では、引っ越し業者と同様にキャンセル料金が設定されていることが一般的です。当日のキャンセルになると、全額をキャンセル料として支払うことになる恐れがあるので注意してください。
3.自分で移動する
ペットを自分で移動するというのもまたひとつの手です。最も一般的なのが自家用車にペットを乗せる方法でしょう。しかし放し飼いの状態でペットを車の中に乗せると運転に集中しづらくなる恐れがありますので、ケージに入れて固定してから運転するのが無難です。
また見落としがちな点ですが、ペットも人間と同様に車酔いをしてしまう可能性があります。車に乗せる1時間ほど前には食事を終わらせておくことが大切です。
また排泄のために適宜休憩のタイミングを入れる必要もあります。高速道路のサービスエリアの中には遊歩道やドックランを併設している施設もありますので、あらかじめ調べて立ち寄ってみるとよいでしょう。
この方法であれば知らない人間と関わらなくて済むので、ペットにとってはストレスが生じにくい状況といえます。業者に依頼しなくて済むので費用も発生しませんし、何よりも自己責任で運べるので飼い主としても安心感があります。
ただやはり長時間の移動となるとペットが体調を崩してしまったり、休憩のときにペットが逃げ出してしまうリスクもあります。
不安があるのであれば、引っ越し業者やペット輸送専門業者に依頼することを検討する必要があります。
ペットと一緒に海外へ引っ越すときの方法と手続き
ペットと一緒に海外に引っ越すときには、当然国内とは異なる方法や手続きを取ることになります。あわてずに引っ越しを済ませられるように、方法と手続きの概要を確認しておきましょう。
客室には搭乗させられない!
ペットと海外に引っ越すときは、飛行機の貨物室に乗せて輸送することになります。基本的に航空会社の運航便では、ペットを客室に搭乗させられません。それはファーストクラスの乗客でも同様です。
また飛行機に犬を乗せるためには狂犬病と混合ワクチンの接種が条件となります。搭乗日の2週間前までには、動物病院でワクチンの接種を済ませておく必要があります。
手続き
海外にペットと引っ越しをする場合、基本的に動物検疫所で輸出検疫の手続きが必要です。輸出検疫とは、海外からの伝染病や害虫の流入を防止するために行われる検査で、空港や海港、指定された検疫施行場所などで行われます。
犬や猫、兎などさまざまな動物が対象となっており、基本的にペットはすべてこの手続きに該当する可能性が高いです。
【種類別】引っ越しのとき自分で移動する方法
大切なペットだからこそ、自分の監視下で安全に移動したいと考えている方もいるでしょう。ここからはペットの種類別に自分で移動する方法を解説していきます。
1.猫と引っ越しする方法
猫を引っ越しで移動させるときは、輸送中に逃げてしまわないようにキャリーバッグの中に入れるのが基本です。
また猫は狭いスペースに安心感を覚える性質があるので、この方法は引っ越しのストレス対策としても適しています。
キャリーバッグは移動手段に応じてセレクトします。電車移動や歩きが多い場合であれば、リュック型で背負えるタイプや、斜めがけできるタイプなどを探してみるとよいでしょう。
万が一脱走してしまった場合に備えて、迷子札をつけた首輪をつけるのを忘れないようにしましょう。シールに猫の名前と電話番号を記載して首輪に直接貼るのも良い手でしょう。使いやすいアイテムを検討してみてください。
車で移動するときに、猫が車酔いしてしまうのが心配になる方もいるかもしれません。その点、ネコは平衡感覚が発達しており、基本的には酔い止めは必要ありません。
ただし体調や年齢によってはその限りではありません。それにたとえ酔わなくても揺れはストレスを感じやすいものです。キャリーバッグの隙間にバスタオルを入れるなどして、なるべく揺れが少なくなるように工夫をしておきましょう。
2.犬と引っ越しする方法
犬を車に乗せて引っ越しするときには、危険な乗せ方をしないように注意が必要です。
たとえば、車の窓から犬が顔を出している光景を見たことはありませんか?
実はこれ、れっきとした道路交通法違反です。サイドミラーが見えなくなってしまったり、周囲を走る車やバイクの運転手を驚かせてしまったりする危険がありますので、決してまねをしないようにしてください。
また犬を電車で移動する際もルールを守らなければなりません。盲導犬などの「身体障害者補助犬法」に基づいて認定された身体障害者補助犬以外は当然、客室にそのまま入ることはNGです。
たとえばJRであれば、指定された大きさのケースに収納した状態ならば有料手回り品として持ち込めます。なお、収納ケースと犬の体重を合計した重さが10kg以内でなければなりません。
手回り品料金は1個につき290円です。乗車前に駅の改札口でその状態を見せたうえで、専用の切符を購入する必要があります。
犬は猫よりも大きな声で鳴きがちなので、公共交通機関で移動するときに周囲の方へ迷惑をかけてしまうリスクがあります。引っ越し当日は出発前に長めのお散歩をさせて、お昼寝しやすい状態にしておくとよいでしょう。
3.小鳥と引っ越しする方法
小鳥はケージに入れて運ぶのが基本です。ストレスに敏感な鳥類は、ケージの上にシーツや布をかぶせておきます。衝撃でケージの扉が開いてしまう不安があるのであれば、丈夫なものに買い替えすることも検討したほうが無難です。
揺れの対策として、必ずケージには止まり木を入れておきましょう。そうすることで揺れの感覚が緩和され、小鳥がストレスを感じづらい状態にすることができます。車の場合はケージが倒れないようにシートベルトをするなどの工夫をしてください。
また運搬中の衝撃でケージの中が汚れると余計な恐怖を与えてしまうことがあります。半日程度までの運搬であれば、エサと水は抜いておきましょう。シーツなどを被せておけば夜と勘違いしてお昼寝をすることが多いので、小鳥はそもそも移動中にほとんど食事をしません。
ただしどうしても心配であれば、レタスや水菜などの葉物だけを入れておきましょう。栄養も水分も補給できるうえにケージ内で巻き散ることがないので安心です。
ちなみに飛行機でも小鳥を預けられます。ただし小鳥はとてもか弱い生き物。
気圧の変化に耐えられず、死んでしまうリスクもあるので注意しましょう。理由は公開されていませんが、JALでも2020年に小鳥が死んでしまった事例があるそうです。
小鳥の生体に詳しい獣医に相談してから、飛行機での運搬を検討すると安心でしょう。
4.ハムスターやうさぎなどの小動物と引っ越しする方法
ハムスターやうさぎなどの小動物を車で運ぶのであれば、急ブレーキで小動物が体をぶつけてけがをしないように、ケージをシートベルトで固定しておきましょう。
小動物は振動や音に敏感なので、ケージには布をかけて内部を暗くしておく必要があります。たとえばハムスターの場合は、カゴごとダンボールに入れて内部を暗くする方法がいいといわれています。
また小動物は特に温度の変化に敏感なので、トイレ休憩などで車を離れるときはエアコンを消してしまわないように注意が必要です。
ちなみに電車に手回り品として持ち込み乗車する際、小動物ならば基本的に鳴き声の心配がありません。その点をふまえると、公共機関による移動はしやすいといえます。
5.爬虫類と引っ越しする方法
爬虫類を運搬するときは、エサやり・消化・排泄のサイクルを終えたあとに移動するのが望ましいです。また変温動物ですので、冬場は温度対策が必須となります。ペットが入ったプラスチックケースをダンボールに入れたうえで上からカイロなどを貼って移動しましょう。
なかには脱走防止のために、蛇を洗濯ネットに入れてからプラスチックケースに入れる方もいるようです。
また公共機関の利用については爬虫類に対応していない場合があるので注意が必要です。
たとえばJRでは基本的に小動物を手回り品として持ち込めますが、「へびの類を除く」というルールが定められています。条件を見落としてしまって、引っ越しの算段が狂わないように注意してください。
先ほども述べたように爬虫類は体温調節ができないので温度管理が難しく、運搬にはコツが必要です。不安があれば、引っ越し業者やペット輸送専門業者に依頼するのが無難でしょう。
6.熱帯魚や金魚などと引っ越しする方法
魚を自分で移動するには、水温や水質、酸素濃度などの管理に関する高度な専門知識が求められます。
水槽のまま移動させるのは物理的にも難しいので、基本的に水槽とペットを分けて運搬し、引っ越し先で元の状態に戻すことになります。水槽が割れないように梱包したり、魚を運ぶための専用ビニール袋を用意したりします。
ただ運搬用の狭い環境では糞尿によってアンモニア中毒になるリスクがあるので、2〜3日前からエサの量を減らし、前日には絶食させることも大切です。これくらいの期間であれば魚はエサを食べなくても大丈夫なので、事故を防ぐために心を鬼にしてエサを抜きましょう。
特に熱帯魚はちょっとしたストレスで病気になったり、死んでしまったりする場合があるのでその他にも気をつけなければならない点が非常に多いです。
したがって、専門知識のない方であれば専門業者に依頼するのが無難だといえます。なかでも魚と水槽の引っ越しに特化した専門業者の利用を検討するのがよいでしょう。
魚が泳いでいる水槽をそのまま引っ越し先に移動してくれるほか、不要になったアクア用品の引取処分や、移設にともなう水槽の掃除などにも対応してもらえます。必要に応じて利用を検討してみてください。
ペットの引っ越しに関する各種手続き
ペットの引っ越しをするときには特別な手続きが必要になるケースがあります。見落とさないように、あらかじめ各種手続きの概要を把握しておきましょう。
犬の手続き
引っ越しで犬の所在地に変更があったときは、各地域の役所にて犬の登録事項変更の手続きが必要です。
たとえばさいたま市の場合、犬を移動する際には必ず各区役所の「くらし応援室」で届出をしなければなりません。
また登録済みの犬の所在地をさいたま市内から市外に移動させるときは、さいたま市で交付された鑑札と注射済票を、新住所地の市区町村における関連窓口に持参して手続きします。
逆に犬の所在地を市外からさいたま市内に移動させるときは、旧所在地で交付された鑑札と注射済票を持参して、各区役所のくらし応援室で転入手続きをします。転入時には、旧所在地の鑑札を提出すると、さいたま市の鑑札を無償で交付してもらえる流れです。
なお、旧所在地の鑑札を紛失した場合は、1,600円の費用が発生します。引っ越しに備えて、鑑札をなくさないように管理しておくことが重要です。
ちなみに、申請や届出に関してはインターネットでも受け付けています。
地域によって手続きの流れは異なりますが、このように引っ越しで犬を移動させるときは手続きが必要になることを覚えておきましょう。
人に危害を与える可能性のある動物の手続き
人に危害を与える可能性があり、国から特定動物として指定されているペットに関しては、飼育施設の引っ越しで手続きが必要となる場合があります。飼育施設の所在地を無許可で変更すると以下のような罰則があるので注意してください。
以下の行為を行った場合には、個人の場合は6ヶ月以下の懲役または100万円以下の罰金、法人の場合は5,000万円以下の罰金に処せられます。 ・許可なく以下を変更する 特定動物の種類及び数、飼養施設の所在地、飼養施設の構造及び規模、 飼養又は保管の方法、飼養又は保管が困難になった場合の対処方法
動物の愛護と適切な管理(環境省自然環境局総務課動物愛護管理室)
なお、特定動物は約650種類が対象です。具体的にはトラ・クマ・ワニ・マムシなどが挙げられます。詳細は環境省の特定動物リストで確認できます。特別な動物を飼育している方は、施設の引っ越し前に必ずリストをチェックしておきましょう。
参考:特定動物リスト(環境省自然環境局総務課動物愛護管理室)
ペット可な物件の家賃相場
ペットを飼育すると、部屋が汚れたり臭いが付着したりして物件の状態が悪くなってしまうリスクがあります。そのためペット可の物件の家賃は一般的な物件よりも1~2割ほど高くなる傾向があることを覚えておきましょう。
たとえば希望する場所・間取りの家賃相場が60,000円なのであれば、ペット可物件は66,000円~72,000円くらいになると想定できます。
敷金を増額することでペットとの入居が可能になる物件も見受けられます。これがいわゆる「ペット相談可」とうたっているものですね。しかしそのような物件も決して多いわけではなく、春などはすぐに埋まってしまうでしょう。
ペットを飼育できる物件を探すときは通常よりも資金を多く確保しておき、なるべく早く物件を探し始めることが大切なのです。
通常の物件とペット相談可の条件で家賃を比較
参考として実際に大手賃貸情報サイトで通常の物件とペット相談可の物件の家賃を比較してみます。部屋の条件は、エリアが東京都の東武東上線付近で、間取りがワンルームです。
まず通常の物件をリサーチしたところ、13,000件近くの物件が見つかり、家賃の最低額は23,000円でした。
次にペット相談可の条件を加えて再検索したところ、2,000件近くの物件に絞られ、家賃の最低額は37,000円でした。
結果としてペット相談可の物件は、通常の物件の15%ほどの数しかなく、家賃の最低額も高くなってしまうことがわかりました。
引っ越し後にペットをケアする方法
ペットはなかなか新しい環境に馴染めず、ストレスを受けている状態であることが多いです。ここからは引っ越し後にペットをケアする方法について解説していきましょう。
1.ペットと過ごす時間を増やす
引っ越しでは、荷造りやインフラの手続きなどやることがたくさんあり、ペットと落ち着いて過ごす時間が少なくなりがちです。
引っ越し後はペットが不安にならないように、引っ越し当日から数日間は留守番させるのを控え、なるべく一緒に過ごす時間を増やすように心がけます。撫でてあげたり、一緒に遊んだり、声をかけたりするなど、ペットが喜ぶ方法で接してあげましょう。
2.慣れ親しんでいるグッズを使う
引っ越しにあわせて、おもちゃやベッドなどのグッズも新しいものに変えたくなってしまうかもしれません。しかしペットにとっては慣れ親しんでいるグッズの方が精神的に安心できます。
引っ越し後は、なるべく慣れ親しんでいるタオルやベッド、トイレなどを活用するように心がけてください。
3.動物病院を見つけて慣れさせておく
引っ越し後の生活で、ペットが体調を崩してしまったときに対応しやすいよう、相談できる動物病院を早いうちに見つけておくことも大切です。爪切りや健康診断などでひんぱんに動物病院を利用して、ペットを新しい病院に慣れさせることも検討するとよいでしょう。
ペットと一緒の引っ越しならではの対応
ペットと引っ越すときには、通常とは異なる対応が求められます。退去や引っ越し後に必要な対応についても確認しておきましょう。
退去の際の掃除・修復
引っ越しで物件から退去するとき、借主には原状回復の義務があります。場合によっては、部屋の汚れや破損に対して修繕費用の支払いが求められるのが一般的です。
少しでも費用の負担を減らすために、可能な限り掃除や修復を心がけます。ペットの臭いが強く残ってしまった場合は、ペット用の消臭剤を利用することも検討しましょう。
また、修復が必要な箇所をあらかじめ防げるよう、ペットの爪切りや壁紙保護シートの導入などの対策をしておくことも大切です。
引っ越し後の挨拶
ペットがいる場合は、近隣住民へのあいさつをしておくことが隣人トラブルを防ぐための予防策になる可能性もあります。
鳴き声や臭いなどで迷惑をかけてしまう恐れがあることを含めて、あいさつをしておくのが無難でしょう。
マンションやアパートでは、下の階にペットの足音が響く可能性もあります。下の階の方にはその旨を伝え忘れないように注意しましょう。
引っ越し先でペットと暮らせなくなったときの対処方法
ペットと一緒に入居できる物件が見つからなかったり、動物が苦手な同居者と住むことになったりすると、これ以上ペットが飼育できなくなってしまうケースもありえます。
できるだけそんな状況は避けてほしいところですが…なかにはどうしようもない事情もあるかもしれません。
引っ越し先でペットと暮らせなくなったときはどうすればよいのでしょうか。具体的な対処方法を解説していきます。
家族や親戚、友達に引き取ってもらう
状況的に飼育が困難になってしまった場合、ペットが欲しいという方に引き取ってもらう方法があります。ただ本当にペットを大切に育ててくれるのか、不安になる方もいるでしょう。
その場合は、まず家族や親せき、信頼できる友達に引き取ってもらうことを検討しましょう。知らない他人でなければ、必要に応じてペットと会わせてもらいやすくなり、経過を見守ることができます。
親しい間柄であれば、再びペットと一緒に暮らすことを前提として、一時的に預けるという相談も気軽にしやすいです。引っ越しで困ったときは、身内や知人にペットを飼いたい人がいないか、あたってみましょう。
里親を探してみる
ペットを飼育できなくなったときは、里親を探す方法も検討できます。保健所や動物愛護センター、民間団体などペットの里親を仲介してくれる団体はいくつもあります。
定期的に譲渡会なども開催されているので、積極的に参加することでより里親は見つかりやすくなります。
また最近ではインターネットでさまざまなマッチングサービスが登場しており、ペットの里親募集を行えるサイトも見受けられるようになりました。
会員登録後、ペットの写真を掲載して募集情報を投稿することで、里親募集を開始できます。里親応募者とメッセージを交わしつつ里親の選定を行い、ペットの受け渡しを進めていく流れです。
譲渡誓約書の取り交わしまでを義務化しているマッチングサイトもあります。安心してペットを譲渡できる仕組みが整ってきているので、利用を検討してみるとよいでしょう。
まとめ
以上、ペットと一緒に引っ越しするときに気になるポイントをまとめて解説しました。
ペットと一緒に引っ越しをする方法は、自分でペットを移動する方法が一般的です。ペットに与える不安を最小限にしやすいほか、引っ越し費用を抑えやすいというメリットがあります。
ただ、ペットを自分で引っ越しするときは、種類に応じた移動方法を検討する必要があります。車酔いのしやすさや、鳴き声の大きさなどをふまえて、車や電車などの移動手段を選び分けましょう。
また、熱帯魚のように輸送に専門知識が必要な場合もあります。必要に応じてペット専門の輸送業者への依頼を検討することも大切です。
引っ越しではペットの手続きが必要になるケースもあります。たとえば犬と引っ越すときには市役所等で登録事項変更が必要になるので、準備を進めておきましょう。
引っ越し後は、新しい環境にペットが戸惑ってしまいがちです。ペットのストレスを少しでも和らげるために、ペットと過ごす時間を増やしたり、慣れ親しんだグッズを用いたりするなどして、工夫するとよいでしょう。
ペットは大切な家族です。お引っ越しをする際には彼らの気持ちも考えて、なるべくストレスのない方法を選んであげたいところですね!