一人暮らしの初期費用はどのくらい?初期費用の内訳や水道光熱費の相場、コストの節約方法を徹底解説

大学生や新卒の社会人になって初めて一人暮らしを検討するとき、初期費用や引越し後の固定費がわからないと、引越しに不安を感じてしまいますよね。

一人暮らしでは、敷金や仲介手数料などの初期費用をはじめ、家賃以外に上下水道代、電気代、ガス代などの固定費用が発生します。

シミュレーションしておかないと、引越し後の生活費が不足してしまい、困窮してしまいかねません。準備不足のまま引越しをして後悔しないように、具体的な費用を正確に計算しておくことが大切です。

そこで今回は、一人暮らしにかかる費用の内訳や相場を徹底解説。本記事を読めば、一人暮らしに必要な初期費用や家賃、水道光熱費などの目安がわかります。

また、引越し後に余裕のある生活を送れるように、水道光熱費の節約方法や家賃の安い物件の選び方にも触れています。気になる方法があれば実践してみるとよいでしょう。 東京23区の家賃相場についても紹介しているので、東京への引越しを検討している方もぜひ参考にしてみてください。

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INDEX

一人暮らしの初期費用はどのくらい?

初期費用がわからないと、一人暮らしを始めるのも不安でしょう。初期費用の目安から初期費用を安く抑える方法まで、初期費用に関する気になる点を解説していきます。

賃貸契約の初期費用の目安

一人暮らしの初期費用の目安は一般的に40万前後家賃の4~6か月分ほどとなります。たとえば、家賃が5万円であれば20万円~30万円、家賃が8万円であれば32万円~48万円、家賃が10万円であれば40万円~60万円です。いずれにせよあくまで目安であり、不動産会社ごとの設定により初期費用を抑えられる場合がございます。

賃貸契約の初期費用の内訳

一般的に初期費用の内訳は敷金、礼金、日割り家賃・前家賃、仲介手数料、各種保険料、保証会社手数料、鍵の交換費用などに分かれています。各項目の意味や費用の目安は以下の表をご参考にしてください。

スクロールできます
初期費用の内訳意味費用の目安
敷金賃料の不払いや未払いの補てん、修繕の発生に対応するために入居者が事前に貸主に支払う金額家賃の1か月分ほど
礼金物件を貸してくれる持ち主に対してお礼をするために支払う金額家賃の1か月分ほど
日割り家賃物件入居開始日から当月最終日までに該当する家賃家賃1か月分を月の日数で割り、入居開始日から月末までの日数をかけた金額
前家賃契約した月の翌月から住むときに必要な翌月の家賃
※月の途中から入居するときは日割り家賃を支払う
家賃の1か月分ほど
仲介手数料物件を仲介して案内してくれた不動産会社に支払う手数料家賃の0.5か月分~1か月分ほど
火災保険料火災トラブルに備えて損害保険に加入するために損害保険会社に支払う金額1.5万円~2万円ほど
保証料家賃が支払えなくなったときの備えとするために家賃保証会社に支払う金額家賃と共益費0.5か月分
鍵の交換費用前入居や関係者が合鍵を持っている可能性に備えて鍵を交換するための金額1万円~3万円ほど

各項目の費用は家賃額によって大きく左右されることがわかるかと思います。これが家賃が高い部屋ほど初期費用も高くなる理由になります。

引越し費用は約3~7万円かかる

一人暮らしの引越し費用はおおよそ3万円~7万円ほどが目安となります。しかしそれは引越しの距離や時期によって大きく変化します。

たとえば東京23区内で移動するだけの引越しと、東京ー名古屋間の引越しでは費用に2倍ほどの差が出てきます。また閑散期(5月~12月)よりも繁忙期(1月~4月)の引越し費用は数万円高くなります。

そのほか、土日や大型連休に引越し作業をする方が多いことから、平日に引越し作業をするほうが引越し費用は安くなる可能性があります。

タイミングを間違えて引越し費用が高くなってしまわないよう、安くなる時期を事前に知っておくとよいでしょう。

ちなみに、引越し費用はプランの選び方によっても節約が可能です。

たとえば、荷造りを自分で行ってもらう代わりに、費用を抑えられるプランを用意している引越し業者もあります。つまり荷物の運搬だけ業者に行ってもらうということです。

近距離の引越しで荷物が少ない場合、自分の車で引越し作業を進めて、引越し費用を節約するという選択肢もあります。引越しの準備期間に余裕がある方や、引越しを手伝ってくれる方が周囲にいる方は、検討してみてください。

家電・家具の購入費は18〜21万円ほどかかる

一人暮らしをするときには家具や家電が必要です。たとえば、テレビやパソコン、冷蔵庫、洗濯機、炊飯器、電子レンジ、ベッド、テーブル、カーペットなどが挙げられます。

LIFULL HOME’Sの調査によれば、おおよその目安として18〜20万円ほどの費用がかかります。家具や家電のクオリティにこだわるのであれば、購入費はさらに高くなるでしょう。しかし最低限の機能に絞ったり中古品を手に入れることで費用を格段に安く抑えることも可能になります。

まずはリサイクルショップを回ったり、通販サイトなどで中古品を探してみましょう。欲しいものが安く見つかるかもしれません。ただし通販サイトの場合、家具や家電は送料がかなり高額になることが多いので注意が必要です。

また家族や親戚・知人に不要な家具や家電を持っている方がいないかを確認してみましょう。処分に困っているものを無償で譲り受ければ、大幅にコストを削減できます。またジモティーなどの地域掲示板サイトで不用品の処理に困っている方を探すのも良い手段です。

最近では、家具や家電をレンタルできるサブスクリプションサービスも登場しています。スマホやパソコンから商品と配送希望日を選んで注文すると、専門業者が商品の配送から搬入まで行ってくれるのでとても楽に必要なものを手に入れることが出来ます。

もちろんレンタルなので家具や家電の使い心地が悪かったときも、柔軟に商品を返品・交換することが可能です。また1年ほど費用を払い続けたらそのまま自動的に買取という扱いになるシステムが多く、使い慣れて愛着がわいたころに自分だけの所有物とすることができるのです。引越しの際にはレンタルサービスも検討してみてはいかがでしょう。

初期費用を安く抑える方法

一人暮らしの引越しではさまざまな初期費用が発生することがおわかりいただけたことと思います。

引越し費用を安くするには、コストの低い引越し業者に注目するとよいでしょう。おすすめなのが業界最安値で、かつオプションサービスも豊富なカルガモ引越センターです。 カルガモ引越センターは、コマーシャルといった過大な広告を行わないことで広告費を削減し、引越し費用を抑えてサービスを提供しています。気になる方はぜひ詳細をチェックしてみてください。無料お見積もりは電話やZOOMなどですぐにご対応可能です!

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一人暮らしの平均的な水道光熱費はいくら?

一人暮らしをスタートしたあとには固定費が発生します。その代表的なものが水道光熱費でしょう。ここでは一人暮らしの平均的な水道光熱費をチェックして、その節約方法について解説させていただきます。

一人暮らしの平均的な水道代

水道代は従量課金の仕組みが採用されており、水を使うほど料金が高くなります。また家庭の蛇口から流れる飲用水である上水道料金と、トイレやキッチンで使用した排水を下水に流す下水道料金の合計額が毎月請求される形になります。

水道代の計算は市町村によって異なります。例として東京都23区における水道料金を確認してみましょう。

水道の基本料金は860円~816,145円です。呼び径(メータ口径)が大きくなると、基本料金が高くなります。従量料金は、呼び径によっては、使用量が少ないと0円です。使用量が増えると1m³あたり最大404円の従量料金が発生します。

一般汚水の下水道料金は、使用量が0m³~8m³であれば560円です。使用量が増えると1m³あたり最大345円の従量料金が発生します。 政府統計の総合窓口e-Statによると、全国における一人暮らしの上下水道代の推移は下記の通りです。

年度上下水道料
2020年2,172円
2019年2,120円
2018年2,142円
2017年2,189円
2016年2,145円
2015年2,092円
2014年2,029円
2013年2,099円
2012年2,004円
2011年1,966円
参考:家計調査 家計収支編 単身世帯(e-Stat)https://www.e-stat.go.jp/terms-of-use

以前は上下水道料が2,000円を切っていましたが、近年は2,100円から2,200円ほどの金額になっています。一人暮らしでは2,000円以上かかると想定しておくとよいでしょう。また特に自分で設定等をしなければ、請求は2ヶ月に一度まとめてされることが一般的です。

一人暮らしの平均的な電気代

電気代は、照明や家電製品などを利用するときに発生する料金です。電気代の計算式は下記の通りです。

電気代=1時間あたりの消費電力(kW)×使用時間(h)×料金単価(円/kWh)

たとえば、料金単価が30円/kWhとして、消費電力が1.5kWの家電製品を2時間利用したとしましょう。

電気代の計算結果は下記の通りです。

電気代=1.5kW×2h×30円/kWh=90円

電気を消費する機器はさまざまあります。電気を消費する機器を具体的に確認してみましょう。

経済産業省資源エネルギー庁のウェブサイトによると、家計を占める機器別の消費電力量の割合は下記の通りです。

機器消費電力量の割合
電気冷蔵庫14.2%
照明器具13.4%
テレビ8.9%
エアコン7.4%
電気温水器5.4%
エコキュート3.8%
温水洗浄便座3.7%
食器洗い乾燥機3.7%
電気ポット3.2%
パソコン2.5%
ジャー炊飯器2.3%
洗濯機・洗濯乾燥機2.1%
電気カーペット2.0%
その他27.4%
参考:経済産業省 総合エネルギー調査会 省エネルギー基準部会 第17回資料(資源エネルギー庁)https://www.enecho.meti.go.jp/about/linksto_thissite/

調査結果を見ると、家庭では主に冷蔵庫や照明、テレビ、エアコンによって電気が消費されています。したがって、冷蔵庫や照明、テレビ、エアコンの利用環境によって、電気代の金額が変動しやすいといえるでしょう。

政府統計の総合窓口e-Statによると、全国における一人暮らしの電気代の推移は下記の通りです。

年度上下水道料
2020年5,791円
2019年5,700円
2018年5,852円
2017年5,392円
2016年5,320円
2015年5,599円
2014年5,565円
2013年5,482円
2012年5,141円
2011年4,801円
参考:家計調査家計収支編単身世帯(e-Stat)https://www.e-stat.go.jp/dbview?sid=0003000797

以前は電気代が5,000円を切っていましたが、近年では電気料金が値上がりし5,700円から5,900円ほどの金額になっています。一人暮らしでは5,000円以上かかると想定しておくとよいでしょう。

一人暮らしの平均的なガス代

ガス代は、家庭でガスを利用するために支払う費用です。ガスを使用しなくても支払う基本料金と、ガスの使用量によって変化する従量料金で構成されています。

従量料金に関しては月あたりに使用したガスの量に従量料金単価をかけて算出します。地域によって金額が異なる点は知っておくとよいでしょう。

また、ガス代は使用するガスの種類によっても変わってきます。具体的な種類は都市ガスとLPガスです。

都市ガスとは、メタンを主成分とする天然ガスです。

海外から輸入される液化天然ガスがほとんどを占めるといわれています。ガスホルダーと呼ばれる供給所から、道路の下にあるガス管を通じて供給されます。

その一方でLPガスとは、Liquefied Petroleum Gasの略称であり、液化石油ガスです。

実はプロパンとブタンの2種類のガスに分けられるのですが、一般家庭ではほとんどプロパンだけが使われるので、「LPガス=プロパンガス」という認識で親しまれています。ガスはボンベに充填されて、配送車で各家庭に供給されます。

エリアやガス会社によって違いはありますが、プロパンガスは都市ガスと違って配送料が発生することもあり1.5〜2倍ほど高い傾向にあります。しかし各部屋ごとに独立したガスボンベが設置してあるので、地震などの災害で地下パイプが寸断されガスが出なくなってしまうことはありません。

政府統計の総合窓口e-Statによると、全国における一人暮らしのガス代の推移は下記の通りです。

年度上下水道料
2020年3,021円
2019年3,012円
2018年3,104円
2017年3,080円
2016年2,999円
2015年3,291円
2014年3,307円
2013年3,313円
2012年3,275円
2011年3,206円
参考:家計調査 家計収支編 単身世帯(e-Stat)https://www.e-stat.go.jp/terms-of-use

以前はガス代が3,300円付近を推移していましたが、近年は3,000円ほどの金額に落ち着いてきています。一人暮らしでは3,000円ほどかかると想定しておくとよいでしょう。

一人暮らしの水道光熱費の節約方法

一人暮らしにおける水道光熱費の目安として平均金額をご紹介しましたが、平均よりもコストをさげることで、生活費を節約できます。水道費と電気代、ガス代ごとの節約方法も確認してみましょう。

水道代の節約方法

家庭における水の使用目的はさまざまですが、最も使用量が多いのはお風呂だといえるでしょう。一般的な浴槽にお湯をはるのに必要な水の量は約200リットルほど。これほどの水を入浴したあとにそのまま捨ててしまうのは、非常にもったいないといえます。

水道代の節約を考えるとき、浴槽の水を再利用できないかをまず検討してみましょう。たとえばお風呂を掃除するときの水として利用したり、洗濯物をするときの水として活用したり、植物の水やりに使ったりする方法があります。

そのほかシャワーからお湯が出るまでの水をそのまま捨ててしまうのではなく、バケツにためて同様に洗濯物や水やり等に利用することもできます。

電気代の節約方法

家庭において電気冷蔵庫や照明器具、テレビ、エアコンなどで電気が消費される傾向がありました。それぞれの機器で電気の消費量を削減することが電気代の節約につながります。

冷蔵庫はドアの開け閉めを行うたびに冷気が逃げてしまいがちです。余計な冷却を減らすためにも食品の出し入れは必要最低限に止めたほうがいいでしょう。また熱いものは冷ましてから保存することも大切です。

さらに食べ忘れてダメになってしまった食材や食品をそのまま残しておくと、無駄にものを冷やし続けることになり電気代が余分にかかることになります。衛生的な面からも必要以上に冷蔵庫をいっぱいにしないことや古いものはすぐに処分する習慣をつけましょう。

照明器具に関しては、電気を消し忘れてしまうと、余計な電気代が発生します。部屋から部屋に移動するときは、電気をこまめに消すようにしましょう。また、インバーター式の照明器具は明るさの調整もできるため、節電におすすめです。

テレビは、省エネ設定の利用を検討しましょう。部屋の明るさに応じて画面照度を調整してくれるので、消費電力を減少させられます。また趣味の時間を増やしてテレビを見る時間自体を減らすのも節電に効果的です。

エアコンに関しては、室内の温度と設定温度の差が大きいほど多くの電気を使います。いちど室内の温度が設定温度に到達すれば少ない電気で維持できますので、スイッチの入り切りを行う頻度をなるべく少なくすることが大切です。

ガス代の節約方法

ガスファンヒーターを使うときは、部屋から暖気を外に漏らさないように意識します。窓に断熱効果の高いカーテンを導入する方法も検討しましょう。

食品を調理する時にも配慮が必要です。たとえば、冷凍した野菜や肉を加熱するとガスを使う時間が長くなってしまいます。あらかじめ常温で食品を解凍してから加熱するとより節約になるでしょう。

お風呂に関しては、設定温度を下げるとガス代の節約につながります。不快に感じない程度まで温度を下げてみましょう。またシャワーの時間を短くすることでもガス代を節約できます。身体や頭を洗うとき、無駄にシャワーで水を流さないように注意してください。

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一人暮らしの家賃目安はいくら?

あまりにも家賃が高いと、食費や娯楽費などを削らなくてはならず不自由な生活を強いられることになります。毎日を快適に過ごせるように、一人暮らしにおける家賃の目安を確認しておきましょう。

家賃の目安は収入の3分の1

一般的に家賃の目安は、手取り給料の3分の1だといわれています。

たとえば、手取りが24万円であれば家賃は8万円であり、手取りが30万円であれば家賃は10万円です。

手取り給料が高いほど、高額な家賃を支払えるようになり、環境のよい住まいで生活できる可能性が高くなります。

あくまで目安なので、計算結果に従って家賃を希望する必要はありません。生活費を節約して家賃の高い物件に暮らすのもよいですし、家賃を節約して食費や娯楽費を増やすのもよいでしょう。

ところで手取り給料と収入には少し違いがあるので注意しておきましょう。収入から税金や社会保険料などの金額を差し引いた金額が手取り給料。よって収入よりも少ない金額を基準に考えておかなければなりません。収入と手取りの金額を間違えて家賃の目安を計算してしまうと、高額な家賃の物件を選んでしまいかねないので注意しましょう。

ちなみに、総務省の「平成30年住宅・土地統計調査」では、居住を目的とした住宅の家賃の平均額を公表しています。

2018年時点で全国における1か月あたりの家賃の平均額は5万5,695円となっています。

参考:総務省による平成 30 年住宅・土地統計調査 https://www.stat.go.jp/data/jyutaku/2018/pdf/kihon_gaiyou.pdf

こちらの数字もあわせて参考にしてみてください。

敷金・礼金なしの物件に住むメリット・デメリット

一人暮らしの初期費用として敷金・礼金があることをお伝えしましたが、物件によってはそれらが無料に設定されているケースも少なくありません。

敷金・礼金がなければ、初期費用を節約できます。入居時に予算が限られている方でも、物件を選びやすいです。また、浮いた金額を家具や家電の購入費にあてれば、快適な住環境を実現しやすくなるでしょう。

ただし、敷金を預けていない場合、退去時に修繕費用が発生してしまう可能性もあります。契約の際には退去時に負担する金額を確実に把握しておき、必要となるであろう修繕費用を積み立てておかなければなりません。

また敷金・礼金なしの物件は、最寄り駅から遠かったり、建物が古かったりすることも多いです。「無料」の条件に惹かれてそのほかのマイナス部分を妥協してしまうと、引越し後に住み心地の悪さをじわじわと感じてくることがあるかもしれません。

敷金・礼金なしの物件を選ぶときは、メリットとデメリットを天秤にかけることを忘れないようにしましょう。

初期費用0円物件のカラクリ

次に敷金・礼金などの初期費用が0円のカラクリについて詳しく確認してみます。

カラクリ1.実は家賃が高く設定されている

敷金が0円の場合、通常の相場よりも高い家賃が設定されているケースがあります。

初期費用は一時的な金額です。その一方で家賃は引越し後から永続的に発生するため、長く住むほどコストが高くなってしまいます。初期費用が0円だからといって、喜べないということです。

しかし、礼金に関しては話が変わってきます。礼金はあくまで慣習であり、UR賃貸住宅や公的融資などを活用して建設されたマンション・アパートは、受け取ってはならないことになっています。したがって、礼金が0円であっても不自然ではないといえるでしょう。

カラクリ2.空き室を防ぐために仕方なく安くしている

貸主の立場から仕方なく初期費用を下げなければならない事態もあります。物件に人が入居しないと、建物や設備が劣化してしまうからです。

たとえば、ずっと換気されなければ部屋に湿気がたまってしまい、カビによる被害が発生するリスクがあります。

また水道が長期間にわたって利用されなければ、蛇口からサビが発生するケースも珍しくありません。

住んでいる人がいれば、生活に支障のある不具合が発生したとき、必然的に修繕をすることになるため、建物や設備が正常な状態に維持されます。

以上の点をふまえると、貸主としては空き室による物件の劣化を食い止めるために、入居してくれる人を探さなければなりません。

したがって初期費用を0円にすることで、入居希望者を多く集客している可能性も考えられます。

水道光熱費より家賃のほうが節約しやすい

水道光熱費より家賃を抑えるほうがより節約になります。

まずは、水道光熱費の推移を確認してみましょう。政府統計の総合窓口e-Statによると、全国における一人暮らしの水道光熱費の推移は下記の通りです。

年度水道光熱費
2020年11,686円
2019年11,652円
2018年11,847円
2017年11,380円
2016年11,028円
2015年11,667円
2014年11,849円
2013年11,863円
2012年11,404円
2011年10,875円
参考:家計調査 家計収支編 単身世帯(e-Stat)https://www.e-stat.go.jp/dbview?sid=0003000797

水道光熱費はおおよそ1万円以上かかることがわかります。仮に水道光熱費を20%節約できるとすると、月額2,000円ほど固定費が減ります。

その点、家賃は物件のクオリティにこだわらなければ数万円単位で固定費を節約可能です。たとえば家賃が10万円に設定された物件を選ばず、家賃が6万円に設定された物件を選べば、結果として月額4万円を節約できます。

水道光熱費を節約するよりも、家賃の安い物件を選んだほうが、圧倒的に節約効果が高いとわかるでしょう。

もちろん、水道光熱費を節約することも無駄ではありません。努力が積み重なれば、節約できる費用も大きくなっていきます。

しかし、家賃の節約は水道光熱費と違って、細かい節約術を継続する必要はありません。単純に物件の選び方によって節約できる費用が決まります。節約志向の方は、物件を選ぶときに家賃を慎重に比較しましょう。

不動産業界の閑散期に物件を探そう!

不動産業界では物件が空き部屋になることを回避するため、入居者が決まりにくい時期には家賃を下げることが多くあります。したがって物件探しを入居者が減る時期に行うことで、家賃の安い物件を見つけやすくなるのです。

入居者が減るタイミングとして挙げられるのが6月から8月の時期です。夏休み前はまとまった時間が取得しづらいほか、夏休みはレジャーシーズンなので引越をする人が少ないといわれています。

反対に入居者が増える時期として挙げられるのが1月から3月の時期です。入学や入社などを転機に引越しを検討する人が多くなります。年間を通して家賃が一番高くなる時期として知られています。

以上の点をふまえると、家賃を節約するためには、可能な限り不動産業界の閑散期に物件を探すとよいでしょう。

また同様の時期には引越しの費用も連動して安くなります。引越し費用の時期別の相場についてはこちらの記事をご参考にしてください。

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東京23区の家賃相場一覧

東京に引越しを検討している方もいるでしょう。東京23区の家賃はエリアによって相場が大きく異なってくるため、うまく選べば家賃を節約できます。

2021年6月30日時点における東京23区の家賃相場は下記の通りです。

第1位足立区5.96万円
第2位江戸川区6.05万円
第3位葛飾区6.42万円
第4位練馬区6.55万円
第5位中野区6.58万円
第6位杉並区6.62万円
第7位大田区7.03万円
第8位北区7.46万円
第9位板橋区7.47万円
第10位目黒区7.66万円
第11位世田谷区7.88万円
第12位荒川区8.15万円
第13位墨田区8.21万円
第14位豊島区8.28万円
第15位品川区8.53万円
第16位台東区8.57万円
第17位文京区8.69万円
第18位新宿区8.71万円
第19位渋谷区8.85万円
第20位江東区8.86万円
第21位港区9.81万円
第22位中央区10.62万円
第23位千代田区13.38万円

足立区や江戸川区、葛飾区などは家賃が安い傾向にあります。反対に千代田区や中央区、港区などは家賃が高い傾向です。

ただ、家賃が安い区に住んだあとに、住みづらい環境に不満が生じる可能性もゼロではありません。

それぞれの区における住みやすさについて気になった方は、下記の記事もぜひチェックしてみてください。

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一人暮らしの食費の目安

一人暮らしの費用を考えるうえで、決して忘れてはいけないのが食費です。毎日必ずかかり続ける費用ですので、全体の費用合計に及ぼす影響力は絶大。計算をせず無計画にお金を使ってしまうと、あっという間に生活費が足りない!なんていう事態に陥りかねません。この章では無理のない食費の目安についてみていくことにしましょう。

理想の食費は手取りの15%

理想の食費は手取りの15%程度が目安だとされています。手取りが増えるほど食費に余裕ができるわけですが、家賃のときと同様に手取りと収入には違いがあることを念頭に置いておかなければなりません。

一人暮らしの食費の動向

全国における一人暮らしの食費動向は以下の通りです。平均的に一人暮らしにかけられている食費は3万5,000円~4万円ほどだということがわかります。また米よりもパンのほうが多く食費がかかることから、主食を米にすれば大きく節約効果が期待できるといえるでしょう。

スクロールできます
期間食料パン肉類魚介類菓子類酒類外食
2021年4~6月37,644円616円1,159円2,086円2,137円2,658円2,291円7,353円
2021年1~3月35,732円540円1,161円1,950円2,114円2,872円1,901円6,448円
2020年10~12月39,300円663円1,129円2,286円2,605円2,854円2,050円7,856円
2020年7~9月38,041円633円1,140円2,076円2,071円2,862円1,903円7,493円
2020年4~6月36,317円614円1,197円2,135円2,168円2,731円1,793円5,940円
2020年1~3月36,976円597円1,107円1,859円2,060円2,605円1,570円9,129円
(参考:家計調査 家計収支編 単身世帯 e-Statよりhttps://www.e-stat.go.jp/dbview?sid=0003000773

外食と自炊、どっちがお得なの?

外食にも自炊にも、それぞれメリットとデメリットがありますので一概にどちらがいいとはいえません。

外食の場合は確かに自炊よりも費用がかかりますが、時間の節約ができる点満足度が高い点においてメリットがあります。

また自炊は多少の技術や時間が必要な点一人暮らしだと食材を余らせてダメにしてしまうリスクがある点などがデメリットとなります。

また住むエリアによっては安い飲食店がない場合もあります。一人暮らしの食費の平均額が3万5,000円~4万円ほどであることから、外食費が1日1000円以上かかるようであれば自炊に切り替えるほうがいいといえるでしょう。

またジャンクフードなどあまり安い外食ばかりをしていると栄養が偏って健康に支障をきたしてしまう恐れもあります。自分のライフスタイルや住むエリアに合わせた適度な外食と自炊のバランスをとっていくことが重要になるのです。

一人暮らしの食費についてはこちらの記事で徹底解説しています。外食・自炊の比較や実際に一人暮らしをしている方の意見も掲載しているので是非ご参考にしてください!

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まとめ

今回は一人暮らしにかかる費用について解説させていただきました。

初期費用の目安は一般的に40万円前後であり、家賃の4~6か月ほどを目安にする考え方もあります。家賃が高いほど初期費用も高くなる傾向なので、家賃については慎重に検討しましょう。ちなみに、家賃の目安は収入の3分の1といわれています。

引越し費用はおおよそ1万円~7万円が目安でした。引越しの時期を閑散期にずらしたりたり、荷造りを自分で行う引越しプランを選択したりすればコストを節約できます。

家電・家具の購入費は20万円ほどかかります。親戚や知人から不要な家具を譲ってもらったり、リサイクルショップで中古品を探したりすればコストを節約できます。

引越し後の固定費に関しては水道光熱費が発生しました。目安として、上下水道料が約2,000円、電気代が約5,000円、ガス代が約3,000円は発生すると見積もっておきましょう。

浴槽の水を再利用したり、インバーター式の照明器具を利用したり、食品を解凍してから加熱したりするなどして、コストを節約できます。

食費も大きな費用のひとつです。費用はかかるけれど時間が短縮できる外食と、費用は安いが時間と技術の必要な自炊、どちらが自分にとって相性がいいかをよく考えて取り入れる必要があります。 このように一人暮らしでは、さまざまな費用が生じることがおわかりいただけたでしょう。引越し後に余裕を持った生活を送るためには節約の工夫が大切ですので、是非この情報をご参考にして、夢の一人暮らしを充実させてください!

引越しの費用を節約したいならカルガモ引越センターがおすすめ

カルガモ引越センターは、地域密着型のリピーターが多い引越しサービスです。広告費用が大手の10分の1以下であるため、低料金で引越しサービスを提供できます。

「単身引越し子ガモ便」は1日5台限定で定額料金が19,800円、「格安軽トラ便」は15,800円~利用可能です。

引越し費用の概算は24時間いつでもメールで教えてもらえます。一人暮らしに向けて引越し費用を節約したい方は、ぜひカルガモ引越センターで引越しの見積もりを相談してみてはいかがでしょう。

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