12月の引越しは、年末の忙しい時期と重なり、計画的な準備が必要です。引越し費用もタイミングや業者選びによって大きく変わることがあります。
本記事では、12月の引越しにかかる見積もり相場や、費用を抑えるためのポイントを詳しくご紹介します。年末で忙しい12月の引越しをスムーズに進めるために是非ご覧ください。
12月の引越しの見積もり料金の相場は？
12月の引越しの見積もりの相場を、単身の場合と家族の場合で分けて紹介します。
※あくまでも相場なので、具体的な価格は各会社にお問い合わせください。
単身の料金
| ～15km未満 （同都道府県程度） | ～50km未満 （同都道府県程度） | ～200km未満 （同一地方程度） | |
|---|---|---|---|
| 12月上旬 | 26,500円 | 33,000円 | 40,000円 |
| 12月中旬 | 28,000円 | 32,000円 | 44,000円 |
| 12月下旬 | 31,000円 | 35,000円 | 50,000円 |
トラックの大きさや移動距離によって価格は変わってきますが、単身の場合おおよそ2.6万円から5万円だと言えるでしょう。12月上旬と中旬に大きな差はありませんが、下旬は年末と重なり料金が高くなっています。
家族の料金
| ～15km未満 （同都道府県程度） | ～50km未満 （同都道府県程度） | ～200km未満 （同一地方程度） | |
|---|---|---|---|
| 12月上旬 | 62,000円 | 97,000円 | 140,000円 |
| 12月中旬 | 69,000円 | 85,000円 | 120,000円 |
| 12月下旬 | 80,000円 | 100,000円 | 150,000円 |
単身と同様に、トラックの大きさや移動距離によって価格が変わってきますが、だいたい6.2万円から15万円程度かかると想定しておきましょう。
単身と家族の引越し共に12月上旬〜中旬の価格にばらつきはあるものの、そこまで大きな違いはありません。一方で、12月下旬は年末と重なり料金が上がる傾向があります。
特に家族での引越しの場合、学校や仕事の冬休みと重なるので年末の引越しの場合は価格の上昇に気を付けてください。
ただし、相見積もりをすることで割安で引越しできる可能性があるので、数件の業者に見積もりをしてどの会社が合っているか検討することが重要です。
12月の引越しで業者に確認しておくべき3つのポイント
こちらでは12月の引越しで業者に確認しておくべき3つのポイントをご紹介します。
① 年末の価格
年末は学校や仕事の休みが重なり家族での引越しがしやすくなるため、引越しの需要が高まり、価格が上昇する傾向があります。特に12月末の年末が近い日程では、料金が大幅に上がることがあるため、業者に価格の変動について事前に確認するようにしましょう。
② 引越しの作業時間
12月は一年で一番日照時間が短いため、引越しの作業時間が制限されたり、暗い中で荷ほどきをしなければならない可能性があります。引越し業者に具体的な作業スケジュールを確認し、効率的に進められるよう事前に時間を調整しましょう。
午前中に引越し作業を依頼すれば、外が明るい間に引越しを終えることができます。午後からの作業になる場合、事前に電気の契約を済ませて、新居で照明が使えるようにしておきましょう。
③ 雪の日の対応
12月の引越しでは、雪や寒波などの天候が作業に影響を及ぼす可能性があります。また、雪が降らなくても、道路が凍結していれば当日の引越し作業に遅れが出かねません。
業者に雪の日の対応策を確認し、必要な準備や追加費用が発生するかを把握しておきましょう。特に積雪地域では、道路状況によって作業の遅れが考えられるため、引越しの予備日を設定しておくと安心です。
12月の引越しで気を付けたい5つのポイント
こちらでは12月に引越しする際に気を付けたい5つのポイントをご紹介します。
① 年末年始の営業について確認する
年末年始は引越し業者だけではなく、行政やガスや水道などのライフラインの業者が休みとなるため、引越しに伴う手続きが遅れる可能性があります。引越しの日程を決定する前に各サービスの営業日時を確認し、引越し当日の対応が滞らないようにしましょう。
② 水道・ガス・電気の契約を年内に済ませる
年末年始で業者と連絡がつかない可能性もあるため、引越し日の1週間前には水道・ガス・電気の契約を済ませておきましょう。特にガスの開栓作業は立ち合いが必要な場合が多いため、引越し当日に合わせてスケジュールを調整することが必要です。
③ 年末調整や確定申告の記載住所を気を付ける
年末に引越しをする場合、年末調整や確定申告の書類に記載する住所にも注意が必要です。例えば、住民税の手続きでは翌年1月1日現在の居住地を記載する必要があります。仕事納めの前に書類の手続きをしたとしても、書類に記載する住所は忘れず新居の住所を書くようにしましょう。
場合によっては、特定支出控除で引越しに伴う経費が確定申告で控除対象となる場合があるため、領収書などの書類も整理しておくことをおすすめします。
④ ジャケットなどのかさばる衣類を整理をする
ダウンジャケットやコートなどのかさばる冬服を、圧縮袋などで小さくなるように整理しておきましょう。引越し先での収納スペースを考慮して、衣類の収納方法や保管場所も事前に計画しておくと、引越し後の片付けがスムーズに進みます。
⑤ 家電の水抜きを早めにしておく
12月は気温が下がり家電の霜が溜まりやすいので、特に冷蔵庫などは早めにコンセントを抜いて中に空気を通すようにしましょう。食材を使い切るために、引越しの1週間前あたりからスーパーで食材を買う量を調節する必要があります。
しょうゆやマヨネーズなどの調味料は、念のため保冷剤と保冷バッグを用意して腐らせないようにすると安心です。
12月の引越し料金を少しでも安くする5つのポイント
こちらでは12月の引越し料金を少しでも安くするポイントを5つご紹介します。
① 12月上旬～中旬に引越しする
12月下旬は年末や冬休みが近く価格が上がる傾向があるので、12月上旬から中旬に引越しをすることで価格を抑えることができます。ただし、曜日や天気によっては割高になることもあるので、相見積もりで数社の料金を比較するようにしましょう。
② 地域に根付いた引越し業者を選ぶ
地域密着型の引越し業者を利用すると、移動距離の制限や広告費削減などの企業努力のおかげで割安で引越しできる可能性があります。引越し先が同じ地方で、なるべく引越し費用を節約したい場合は、「（引越し地域）引越し」で検索して、地域に根付いた引越し業者を探してみましょう。
カルガモ引越センターは地域密着型、特に東京都・埼玉県・神奈川県を中心に展開しているので、関東圏でお引越しをお考えの際は是非お気軽にご連絡ください！
③ できる範囲は自分で準備しておく
自分で荷造りと荷解きを行うなど、引越し当日の業者の作業範囲を減らすことで引越し費用を節約できます。また、宅急便で事前に荷物を新居に送ったり、自家用車での移動で細かい荷物を一緒に運んだりすることで、契約するトラックのサイズを小さくできるためコストを抑えられる場合があります。
④ 値引きが可能か交渉してみる
1月から3月の繁忙期と比べるとまだ依頼が混雑しているわけではないので、値引き交渉をすると安くしてもらえる可能性があります。その他にも、相見積もりで出た他社の価格を引き合いに出して交渉すると安くしてもらえるかもしれません。
⑤ 割引サービスを確認する
業者によっては月ごとに割引サービスを提供している場合があるので、利用できる割引を引越しの見積もり時に確認しましょう。年末年始などの混雑する時期は利用できないこともあるので、割引が適応される日程で引越すと価格を抑えられます。
12月に引越しするメリット・デメリット
こちらでは12月に引越しするメリットとデメリットをご紹介します。
メリット
まずは12月に引越しする際のメリットを8つご紹介します。
① 条件に合う物件を探しやすい
12月は、1月から3月の繁忙期に合わせて新居が増えていくので、希望の条件に合う物件が見つけやすくなります。同時期に引越しを検討している人が比較的少ないので、不動産業者と契約条件について交渉もしやすくなります。
② 引越し料金が比較的安い
年始の繁忙期が近づくにつれて価格が上がっていきますが、それでも12月はまだ料金が安く抑えられます。価格を抑えて引越ししたい人は、12月の上旬から中旬までに引越しを終わらせるようにしましょう。
③ 時間をかけて物件探しができる
12月は不動産もそこまで混雑していないので、物件探しに十分な時間を確保しやすいです。気になる物件の周辺環境を実際に足を運んで確認したり、内見にゆっくりと時間を割くことができます。
④ 希望日に引越ししやすい
引越し業者の見積もりの予約が取りやすいため、自分が希望する日程に引越しを行うことができます。年末年始を新居で迎えたいといった希望にも対応しやすく、柔軟なスケジュール調整が可能です。
⑤ 行政手続きをスムーズに行える
年内に行政手続きを終えるつもりで引越しすれば、年始の混雑を避けてスムーズに手続きを終わらせることができます。1月から3月は転居と転入の手続きで混雑し始めるので、行政的なやり取りを早く終わらせたい人は、12月初めごろに引越しておくとよいでしょう。
⑥ 年度末の予定に合わせやすい
子どもが小さければ、交友関係にあまり影響を出さずに入園や入学をすることができます。また、仕事の場合は、年度末の仕事のばたつきを避けて引越しを終えられるので、無理のない予定を組むことができるでしょう。
⑦ 家族で引越しの場合予定を合わせやすい
特に12月下旬は学校の夏休みや仕事の年末休暇が重なるので、家族で引越しする場合に日程を合わせやすいです。そのため、家族別々で引越しをして二重で費用がかかるということもなく、費用を抑えて引越しすることができます。
⑧ 食べ物が腐りにくく、虫が発生しづらい
12月は気温が低く食材が腐りにくいため、食材を冷蔵庫の外に出して引越し作業をしても問題ありません。また、ドアや窓を開けっ放しにしても虫が入ってくることが少ないので、虫が苦手な人でも安心して引越し作業を進められます。
デメリット
次に12月に引越しする際のデメリットを4つご紹介します。
① 新居用に注文した荷物の配送が遅延する可能性がある
12月はクリスマスやお歳暮などが重なり配送業者にとって繁忙期であるため、オンラインで注文していた新居で使う荷物が希望日に届かない可能性があります。早めに商品の注文をして配達日の指定をしておくと安心です。
② 午後に引越しの場合は作業時間が限られる
12月は一年で一番日が短いため、午後からの引越し作業は時間が限られます。特に、複数件の引越しを抱えている業者の場合、作業が遅れやすく、暗くなってからの作業は安全性の面でもリスクが高まります。
暗くなる前に引越しを終わらせたい人は、追加料金がかかっても早めの時間帯で引越しを予約すると良いでしょう。
③ 業者の休暇で引越し日に制限が出ることがある
12月末になると多くの引越し業者が年末年始の休暇に入るため、希望する日にちでの引越しが難しくなることがあります。特に週末や冬休み期間での引越しを希望する場合、早めに予約を取らないと、希望通りの日程が確保できない可能性が高まります。
④ 年末年始休暇で手続きが思うように進まない可能性がある
12月の引越しでは、役所やライフラインの手続きが年末年始休暇の影響で滞ることがあります。特に水道・ガス・電気に関しては引越し日から必要な日数を逆算して、早めに契約するようにしましょう。
12月の引越しでよくある質問
ここでは12月の引越しでよくある質問について回答します。
まとめ
12月の引越しは年末の忙しさと重なるため、前もって準備を進めることが成功の鍵となります。見積もり相場をしっかり把握し、業者選びや時期の調整を工夫することで、費用を抑えることができます。今回ご紹介したポイントを参考に、賢く引越しを進めてください。余裕を持った計画で、安心して新年を迎えられるようにしましょう。
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