引っ越しのときにトラブルが起きやすいのがベッドの運搬。玄関や部屋の入口、廊下が狭かったりすると、室内に搬入できないことがあります。
また、自分で運搬できるベッドの種類や、引っ越し業者に依頼するときの費用なども気になるところです。
引っ越しのときにベッドの取り扱いに迷わないように、あらかじめ疑問を解消しておきましょう!
今回は、新居にベッドを運搬する前の確認事項や、シングルベッド・ロフトベッドなどの運搬方法、引っ越し業者に依頼するときの費用などを解説していきます。
ベッドが古い場合の処分方法についても紹介しているので、あわせてチェックしてみてくださいね!
引っ越しでベッドを新居に持っていくには?
引っ越しでベッドを新居に持っていくときには、事前に確認しておくべきことがたくさんあります。
確認を怠ると、ベッドの搬入に失敗したり、新居のレイアウトに悪影響を及ぼしたりする恐れがあります。また、ベッドの種類によっては通常の方法で運搬するのが難しいことも…。
新居にベッドを持っていく前の確認事項をおさらいしつつ、ベッドの種類ごとに運搬方法を解説していきます!
新居にベッドを持っていくときの確認事項
ベッドを引っ越しするときにトラブルを回避できるよう、まずは確認事項の詳細から解説していきます。
内見時に新居の寸法を測っておく
引っ越しをするとき、新居の玄関や廊下、部屋の入口が狭くて、ベッドが搬入できない場合もあります。
当日に入らないことが判明すると、引っ越し業者も即座に対応できない恐れもあり、搬入が後日になってしまうケースも想定されます。
引っ越しで疲れた体をベッドで癒せないのはつらいですよね…。
室内に運び込めるかをきちんと把握するために、内見時に玄関や廊下、部屋の入口のサイズなど、新居の寸法を測定しておきましょう。
ベッドのタイプ・サイズを確認しておく
新居に大きいベッドを持って行った結果、スペースが圧迫されて歩ける場所や家具を置ける場所が少なくなることがあります。狭い部屋だと最悪の場合、ベッドのうえで生活することになる場合も…。
部屋に対する圧迫感や、ほかの家具を配置できるスペースなどを想定しやすいように、内見前に持ち運ぶベッドのタイプ・サイズを把握しておきましょう。
ベッドの代表的なタイプ・サイズは下記の通りです。
タイプ | サイズ(※ベッドボードの20cm部分は除く) | 特徴 |
---|---|---|
セミシングル | 約80-90×195cm | 省スペースで部屋の圧迫感が少ない |
シングル | 約97-100×195cm | 6畳の部屋に適している |
セミダブルベッド | 約120cm×195cm | シングルよりも少し大きく寝返りがうちやすい |
ダブルベッド | 約140cm×195cm | 2人で寝られるが若干狭いと感じやすい |
クイーンベッド | 約160cm×195cm | 2人でゆったり寝るのに適している |
キングベッド | 約180cm×195cm | ホテルのスイートルームなどで使用される巨大なサイズで搬入には不向き |
解体の可否を確認しておく
ベッドが解体できないことがわかると、搬出入の計画が狂ってしまいます。ベッドが解体できるかどうかを事前に確認しましょう。
たとえば、イケアの家具は解体することを前提に作られていません。
商品の仕様によって解体できないものもございますが一部商品は解体が可能です。ただしイケアの家具は解体することを前提では作られていませんので解体組立て直しは強度に影響が出る恐れがございます。
引用:組立てた家具を解体して再度組み直すことはできますか?(IKEA)
実際に引っ越し業者にイケアのベッドの分解・組み立てを断られてしまった方もいます。
また、イケアのベッドに限らず、解体を引き受けてもらっても、結局解体できずに吊り下ろしが発生してしまった方などもいます。引っ越しの際にあわてないよう、解体の可否を必ず確認しておきましょう。
イケアの家具と引っ越しに関する情報はこちらの記事もチェック!
旧居と新居の部屋の階数差を確認しておく
業者にベッドの運搬を依頼したとき、旧居の部屋の階数と新居の部屋の階数差によって、追加料金が発生することがあります。
たとえば、旧居の1階から新居の2階に運ぶときに2,200円、旧居の2階から新居の4階に運ぶときに5,500円のように、追加料金が細かく設定されることがあります。階数の差が大きいほど追加料金が高くなる仕組みです。
業者に依頼する前に旧居の部屋の階数と、新居の部屋の階数差を把握しておき、おおよその追加料金を想定しておきましょう。
参考:
赤帽べんてん運送HP
ベッドの運搬方法
引き続きベッドの運搬方法について種類別に解説していきます!
シングルベッド
シングルベッドは、シートをすべて倒した状態で車に収納できる場合があるので、自分で運搬することも可能です。経験者の間では、分解できるシングルベッドだけであれば、ミニバンで簡単に運搬できるといわれています。
引き続き、組立型と一体型の運搬方法について確認してみましょう。
【組立型】
マットとフレームが一体になっていない組立型は、ベッドマットを先に畳んで布団袋などに入れます。フレームやヘッド部分、脚、ネジなどはそれぞれ分解して梱包します。
基本的に引っ越し業者に依頼することも可能です。引き出しがある場合は、中身を取り忘れないように注意しましょう。
【一体型】
マットとフレームが一体になっている一体型も、傷がつかないように専用のカバーや毛布などで梱包します。
マットとフレームを分離できなくても、シングルタイプであればドアを通せることが多いので、引っ越し業者にも運搬してもらいやすいです。
ロフトベッド
ロフトベッドは、通常のベッドよりも高い位置に寝床があるベッドです。寝るときははしごで昇ります。ベッドの下に大きなスペースがあり、家具を置けるようになっています。
六角レンチなどで解体できますが、ベッドフレームが大きくて重たく、一人で作業するのは危険です。解体時に賃貸の壁や床を傷つけないようにも注意しなければなりません。
少しでも不安があれば、引っ越し業者に依頼したほうが無難だといえます。
セミダブルベッド以上
セミダブル以上のベッド、特にクイーンやキングといった大きなサイズのベッドは、搬出入でクレーンの利用が必要な場合があります。あらかじめ引っ越し業者に料金を見積もりしてもらいましょう。
なお、セミダブルやダブルサイズのマットレスであれば、レンタカーで運ぶことも検討可能です。たとえば、6人乗りができるミニバン車などで、後部座席を折りたためば入る可能性があります。基本的にワゴンタイプの車であれば問題なく入るようです。
ただし、スプリングマットレスや高反発マットレスなどは重く、無理に運ぶと腰や背中を痛めるリスクも高いです。ほかの人にサポートしてもらうのはもちろん、不安があれば引っ越し業者への依頼を検討しましょう。
ベッドを運搬するのに必要な費用
ここまでの説明で、ベッドを新居に移動するときは、自分でレンタカーに積んで運搬したり、引っ越し業者に依頼したりする方法があると、おわかりいただけたと思います。
引き続き、ベッドを運搬するのに必要な費用について、自分で運ぶ場合と引っ越し業者に依頼する場合に分けて解説していきます!
自分で運搬する場合
自分でベッドを新居に運ぶ場合、すでに運搬できる車があればレンタカー代が発生しません。ただ、ガソリン代は発生するので、見落としなく想定しておきましょう。
レンタカーを借りる場合の費用の目安として、ミニバン・ワンボックスワゴンのレンタル費用も挙げてみます。
6~7人 | 8人 | 10人 | |
---|---|---|---|
6時間まで | 約8,000円 | 約15,000円 | 約18,000円 |
12時間まで | 約11,000円 | 約17,000円 | 約24,000円 |
24時間まで | 約14,000円 | 約23,000円 | 約30,000円 |
参考:
レンタカーはレンタルする時間が増えると費用が高くなりがちです。ベッドを長距離運ぶ場合は費用が高くなることが想定されます。
費用が高くなりそうであれば、引っ越し業者の利用も検討してみましょう。
引っ越し業者に運搬してもらう場合
基本的に引っ越し業者に依頼するときは、ベッドだけでなくほかの荷物と一緒に運んでもらうことになるため、各社で選択したプランの費用が発生します。
たとえば、カルガモ引越センターの単身引っ越しプランでは、19,800円~引っ越し作業を依頼可能です。シングルベッドの運搬(階段作業2階まで)にも対応してもらえます。
なお、ベッドの解体や組み立てに関しても料金が発生することがあります。たとえばアート引越センターでは、IKEAのように分解・解体できないベッドを引っ越しする場合は、有料オプションで専門業者による分解・解体を案内しています。
詳細の金額については問い合わせが必要です。
参考:
アート引越センターHP
引っ越しできないベッド
引っ越し業者にベッドを運搬してもらうときの料金についてご紹介しました。しかし、お金を用意できたとしても、ベッドによっては引っ越し業者に断られてしまうこともあります。
予想に反して断られてしまえば、自分で運搬する方法を確保したり、別の引っ越し業者を探したりしなければなりません。
慌てなくて済むように引っ越しできないベッドについてあらかじめ確認しておきましょう。引き続き引っ越しできないベッドについて解説していきます!
サイズが大きい
去年利用した業者に再依頼したところ、ベッドが規定の改正によりサイズオーバーして、断られてしまった方が見受けられました。
サイズが大きいベッドは、引っ越し業者に断られてしまう恐れがあるので注意が必要です。
海外ブランドの輸入製品
海外ブランドの大型ベッドなどは、構造が特殊で解体が難しかったり、重くて持ち上げが難しかったりすることもあり、引っ越し業者に断られてしまうことがあるようです。
輸入製品だと、自分でマニュアルを読んで分解しようとしても、解体方法がわからないこともあるでしょう。最終的に引っ越し業者ではなく、家具移動専門業者に依頼をする必要があります。
引っ越しを機にベッドを処分する方法
ここまで新居にベッドを運搬する方法についてお伝えしました。ただ、古くなったベッドを新居に持ち込まず、処分したいケースもありますよね。
引き続き、引っ越しを機にベッドを処分する方法について解説していきます。それぞれを比較して都合のよい方法を検討してみてください!
自治体に処分を依頼する
自治体ではベッドの処分に対応していることがあります。
たとえば、横浜市はベッド(フレームのみ)とベッドマットレスの両方とも粗大ごみとして回収を受け付けています。
ベッド(枠のみ)は「粗大ごみ」としてお出しいただけます。粗大ごみインターネット受付での品目は「ベッド:木・プラ製(枠のみ)」と「ベッド:金属製(枠のみ)」となっております。
引用:ベッドを処分したいのですが(横浜市)
「ベッドマットレス」は「粗大ごみ」としてお出しいただけます。「ベッドマットレス」はスプリングの有無で料金が変わりますので事前にスプリングの有無の確認をお願いいたします。粗大ごみインターネット受付での品目は「ベッドマットレス(スプリング無し)」と「ベッドマットレス(スプリング付き)」となっております。
引用:ベッドマットレスを処分したいのですが(横浜市)
ベッドマットレスはスプリングの有無によって料金が変わるとのことです。自治体ごとのルールに従って処分を依頼しましょう。
新しく購入した店舗に引き取りしてもらう
新しく購入した店舗でベッドを引き取りしてもらえる場合があります。
購入された家具(組立家具は除く)と引取りする家具が同数量または同容量までであれば1注文につき4400円(税込)で引取りができます。(一部地域を除く)
引用:ニトリネットのうれしいサービスご紹介(ニトリ)
たとえばニトリでは、配送商品と同容量あるいは同数量の物に限定して家具を引き取りするサービスを行っています。料金は1配送につき4,400円(税込)です。
実際にベッドを購入して元のベッドを引き取りしてもらい、サービスに満足している方の事例も見受けられました。
古いベッドの処分に迷っている方は、ニトリでの買い替えも検討してみてはいかがでしょうか。
不用品回収業者に処分してもらう
不用品回収業者もベッドやマットレスなどの回収に対応しています。
基本的に部屋の中までベッドやマットレスを回収しに来てくれるので、ベッドを運び出す負担を減らしやすいです。
また、ベッドやマットレス以外の不用品についても処分してもらえるため、引っ越し先に持っていく荷物も減らせます。
ただ、自治体に粗大ごみとして回収を依頼するよりも費用が高くなってしまう場合がある点に注意が必要です。複数の業者を比較して納得のいく値段のサービスを探す必要があります。
引っ越し業者に処分してもらう
引っ越し業者も不用品としてベッドの回収を行っていることがあります。
引っ越しの依頼と同時にベッドの回収を相談できるので、複数の業者とやりとりしなくて済むのが便利です。
自治体よりも費用は高い傾向ですが、不用品回収業者よりは費用が安いともいわれているため、コストが気になる方も検討してみる価値があります。
ただし、不用品回収に対応していても、ベッドに対応していない業者も少なくありません。また、ベッドの具体的な回収費用を公開していない場合がほとんどです。
対応の可否や処分費用については各業者に問い合わせが必要になります。
ベッドの運搬は引っ越し業者に任せたほうがよい理由
引っ越し時にベッドを新居に持っていく方法についてご説明しましたが、自分で運搬したり、専門業者に依頼したりすることを検討する方もいるかもしれません。
さまざまな方法を検討できますが、結論としては引っ越し業者に任せたほうが便利で安心です。
ここでは引っ越し業者に任せたほうがよい理由について解説していきます!
理由1.ベッド以外の運搬方法に悩まなくて済む
引っ越しをするときは、ベッドだけでなく、そのほかの大型家具や家電なども運搬しなければなりません。
たとえばピアノをお持ちの方であれば、ピアノの運搬方法も考える必要があります。また、ほとんどの方がエアコンを利用することになるので、取り外しや取り付けの悩みも生じますよね。
仕事や家事で忙しい場合、1つひとつの家財について運搬方法を考えたり、専門業者に見積もりを相談したりするのは負担が大きいです。
その点、引っ越し業者は家財を新居に運び込むプロです。ベッドをはじめピアノやエアコンだけでなく、自動車の陸送にまで対応してくれる場合があります。
ベッド以外の運搬方法について悩む時間を減らすとともに、複数の専門業者とやり取りをする負担も減らせます。
ベッドの運搬も含めてスムーズに新居へ移動したい方は、ひとまず引っ越し業者に依頼してみることをおすすめします。
理由2.自分で運搬する方法にはデメリットが多い
自分でベッドを運搬する方法にはデメリットが多いです。
たとえば、運搬のためにベッドを解体するとき、部品を自分で管理しなければなりません。2段ベッドのような製品であれば部品が多くなるので、ネジやボルトの管理が大変です。
部品を紛失してしまえば、引っ越し先で組み立てたとき、ベッドを利用できなくなる恐れもあります。
その点、引っ越し業者であれば代わりにベッドの解体から組立まで対応してくれることがあります。輸送中の家財の紛失に対して、保証サービスを用意している場合もあるので安心です。
また、運転に慣れていない方がベッドを車で運搬するときは、交通事故のリスクも高まります。見知らぬエリアまで運搬する場合、道に迷って引っ越し作業が遅れてしまうこともあるかもしれません。
引っ越し業者に依頼すれば、ベッドを運ぶために慣れない車を運転せずに済み、搬入もスケジュール通り進めやすくなります。
ベッドの引っ越しが初めてであれば、自分で運搬する方法に不安を感じない人は少ないはずです。トラブルのリスクを少しでも減らすためにも、引っ越し業者に依頼を検討してみてください。
まとめ
今回は、引っ越しでベッドを新居に持っていくときの準備や運搬方法などを中心に解説しました。
引っ越し先にベッドを持っていくのであれば、内見時に新居の寸法を測定しておくことが大切です。玄関や廊下、部屋の入口などの寸法を測定しておけば、引っ越し時にベッドを搬入できない事態を回避しやすくなります。
また、旧居と新居の階数の差によって業者に運搬を依頼するときの料金が変わることがあります。あらかじめ旧居と新居の部屋の階数差も確認しておきましょう。
シングルベッドであれば、ミニバンなどで運搬する方も少なくありません。ただ、セミダブル以上の大きなベッドは、搬出入でクレーンの利用が必要になる場合もあります。
自分で運搬する場合は、費用を抑えられるように感じるかもしれませんが、引っ越し先が遠いとレンタカー代が高くなる可能性があります。
また、ベッドを解体して運ぶ場合は部品をなくさないように気をつけなければいけません。運転に慣れていない方であれば、交通事故に遭わないようにも注意が必要です。
レンタカーの費用が高いと感じる方や、自分でベッドを車で運搬するのに少しでも不安がある方は、引っ越し業者への依頼も検討してみてください。
家財の運搬に不安があるならカルガモ引越センターに相談!
引っ越しにあたって、ベッドの運搬だけでなく、ほかの家財の運搬について悩みがある方もいますよね。
カルガモ引越センターでは、家具の運び出しだけでなく、エアコンの取り外し・取り付けやピアノの移動、バイクの陸送などにも対応しています。
電話やメール、LINEなどで見積もりを受け付けているので、ベッドを含む家財の運搬に困ったときはぜひカルガモ引越センターまでご相談ください。