新しい人・景色・お店などに出会える引っ越しは、社会人や学生、新婚さんなどの立場を問わず、誰しもワクワクするイベントですよね!
ただ、深く考えずに引っ越しをすると、新生活が台無しになってしまうことがあるので注意してください。
たとえば、引っ越し当日に作業をキャンセルされたり、作業中に家財が破損してしまったりするトラブルがあります。住み始めた物件の壁が薄くて、騒音が気になってしまうことも…。
楽しみにしていた新生活で、いきなりつまずいてしまうのは嫌ですよね。
引っ越しに関するトラブルを防ぐためには、一つでも多くの事例を知ったうえで物件や業者を選ぶことが大切です。
そこで今回は、SNSで調査した50件以上の引っ越しトラブルの事例をご紹介しつつ、新生活の前に物件や業者について確認しておくべきポイントを解説していきます。
消費者センターなどの相談先や、困ったときに検討したい民事調停の内容もご説明していますので、トラブルに巻き込まれたときの対処方法を知っておきたい方も、ぜひチェックしてみてくださいね!
引っ越しトラブルの発生件数
引っ越しトラブルは自分には関係ないと思っていませんか?
実は、毎年のようにたくさんの方々が引っ越しトラブルに巻き込まれています。これから引っ越しをする方にとっても他人事ではありません。
まずは危機意識を高めていただけるように、引っ越しトラブルの発生件数をご紹介していきます!
退去するときのトラブル発生件数
引っ越しで賃貸住宅を退去するときに発生しがちなのが、敷金が返金されなかったり、敷金を上回る金額を請求されたりするトラブルです。
独立行政法人国民生活センターによると、賃貸住宅の敷金・原状回復に関するトラブルの相談件数は下記の通りです。
年度 | 相談件数 |
---|---|
2018年 | 12,500件 |
2019年 | 11,799件 |
2020年 | 12,061件 |
2021年 | 8,759件 |
参考:PIO-NETに登録された相談件数の推移(独立行政法人国民センター)
https://www.kokusen.go.jp/soudan_topics/data/chintai.html
ここ数年、毎年1万件前後のトラブルが発生しています。賃貸住宅の敷金や原状回復に関するトラブルには警戒が必要だといえます。
引っ越しサービスに関するトラブルの発生件数
独立行政法人国民センターによると、引っ越しサービスに関するトラブルは毎年のように発生しており、具体的な相談件数は下記の通りです。
年度 | 相談件数 |
---|---|
2018年 | 2,347件 |
2019年 | 2,170件 |
2020年 | 1,948件 |
2021年 | 1,226件 |
参考:PIO-NETに登録された相談件数の推移(独立行政法人国民センター)
https://www.kokusen.go.jp/soudan_topics/data/hikkoshi.html
ここ数年、毎年1,000件以上のトラブルが発生しています。ただし敷金や原状回復に関するトラブルよりは数が少ないようです。
ただ、「見積もりより明細書の金額が高かった」というトラブルや、「家具を傷つけられた」というトラブルなどが含まれており、少なからず嫌な思いをしている方がいるのは事実です。引っ越しサービスに関するトラブルにも警戒しましょう。
賃貸物件に関するトラブル事例
賃貸物件に関してはほかにもたくさんのトラブルがあります。
深く考えずに物件を決めてしまうと、想定外のトラブルが起きて後悔することがあります。物件探しを成功させるには、具体的なトラブルを事前に把握しておくことが大切です。
ここからは、SNSや賃貸レビューサイトの口コミをもとに、物件のトラブル事例を解説していきます。
部屋に関するトラブル事例
まずは玄関やトイレ、お風呂、洗面所など、部屋に関するトラブル事例を口コミからチェックしてみましょう。
玄関
玄関に大型の家具や家電が入らなくなってしまうトラブルがあります。自分だけで搬入した場合であれば、どのように対処すればよいかわからず、途方に暮れてしまいそうですね…。
また、玄関が狭いとたくさんの靴を置くスペースが確保しづらくなってしまいます。中には、傘置き場すらおけず、フックで作らなければならないほど狭いケースもあるようです。
入居前には家具の搬入や靴の量、傘置きのイメージなどを考慮したうえで、玄関付近の状況をチェックしておきましょう。
トイレ
古い賃貸物件の場合、トイレの水が流れなくなるなどのトラブルに見舞われることがあります。内覧時に水の流れに不審な点がないか、最低限確認しておきましょう。
また、トイレが狭すぎると、足がドアにあたって閉まらないことも…。トイレットペーパーや掃除用具、生理用品がおけるかどうかも含めて、不便を感じないくらいのスペースであることを確認する必要があります。
お風呂
換気扇が弱いと洗面所の湿気が強くなってしまうようです。また、新しいアパートだったとしても実は排水口に汚れがたまっていて、入居後すぐに嫌な匂いがしてしまうこともあります。
そのほか、シャワーの水圧が弱くて不便に感じていた方もいました。身体を洗うときに時間がかかってしまいますので、水圧は忘れずに確認しましょう。
洗面所
理想の洗濯機が置けない賃貸物件は珍しくなく、仮に防水パンがあったとしても大きさが不足してしまうことも…。サイズが大きめのドラム式は特に注意が必要です。洗濯機を置けないどころか収納スペースがなく、物を置くところがむき出しになっている場合もあります。
また、古い物件だと天井裏にカビが生えていて気になることもあるようです。そのほか、洗面所が共有スペースにあり、プライバシーの観点から利用に困っていると嘆く声も挙げられています。
キッチン
キッチンが狭かったり、入居前から油汚れがひどかったりするトラブルがありました。また、キッチン周りのコンセントが不足してしまう場合もあるようです。
キッチンの環境が悪いと料理をするのが億劫になってしまいますよね。広さや汚れ、コンセントの数などは最低限チェックしておきましょう。
その他の室内
ドアノブが取れたり窓が閉まらなかったりすることがあるようです。物件が傾いていてドアの開閉が難しくなったり、水がうまく排水できなくなったりするトラブルもありました。
内見時にすべての扉や窓を開閉して、異常がないことを確認しておく必要があります。なお、物件の傾きを調べるにはビー玉が手軽で便利です。内覧時に携帯しておきましょう。
収納スペースが少ないと衣類を管理するのにも不都合が生じます。洋服が多い方は収納スペースも要チェックです。
日当たりに関するトラブル事例
日当たりが悪い物件を選ぶと、天気がよい昼間でも電気をつけることになるようです。
基本的に南側であれば日当たりがよいですが、高い建物があると暗くなってしまう場合があります。周辺に建物がないかどうかもチェックが必要です。
またガラス張り設計がされた南向きの部屋の場合、窓が多いと室温が高くなりすぎてしまうケースもあります。夏は冷房が効かなくなるほど暑くなるそうなので、南向きの賃貸物件の場合は窓などの設計に注意したほうがよさそうです。
生活音・騒音に関するトラブル事例
壁が薄くて、ほかの住民の話し声が聞こえてしまうケースもあります。深夜にトイレの音を流すだけでトラブルになることもあるようです。
ちなみに賃貸レビューサイトでは、上階の家具を引きずる音や引き戸の開閉音、外廊下の足音などが気になるという口コミもありました。
ペットの鳴き声がトラブルになることもあるので、騒音トラブルを回避するためにはペット禁止の条件にも着目したほうがよさそうです。
ネット環境に関するトラブル事例
このように賃貸の電波環境が悪いと、インターネットを利用するときにストレスがたまってしまうことも…。
室内の場所によって電波環境が変わることもあるようです。不動産業者や大家さんに聞けば状況がわかることもありますので、入居前に細かくチェックできるならばしておきましょう。なおスマホに表示されるアンテナ数を見れば、おおよその賃貸物件の各室内の通信状況を確認することができます。
共有スペースに関するトラブル事例
共有スペースについてもトラブルが発生することがあります。ゴミ捨て場や室内以外のトラブルについてもチェックしてみましょう。
ゴミ捨て場
ゴミ捨て場が荒れていて不快な思いをしている方がいました。古い物件だと、ゴミ捨て場にもゴキブリが出ることもあるようです。
また、隣人のマナーが悪いと隣人の代わりにゴミを整理するはめになってしまいます。ゴミ捨て場の環境とともに、物件にどのような人が住んでいるのかも把握しておきましょう。
室内以外
宅配ボックスがなかったり、エントランスやポストが汚かったりする場合もあるようです。住居の近くに街灯がある場合は、虫や糞の影響にも注意する必要があります。
また賃貸レビューサイトでは、エレベーターが1機しかないので、朝に時間がかかるという口コミもありました。
エレベーターの台数が少ないと移動に時間がかかってしまいます。念のため、待ち時間や乗れる人数などもチェックしておきましょう。
マンション住民に関するトラブル事例
深夜に家事をする方がいると、うるさくて睡眠環境が悪くなってしまうことがあります。指摘をしても状況が改善しないことがあるから厄介です。
不審な行動をする住民がいても、賃貸だと集会などがないので指摘ができません。
住民に関するトラブルが多い物件は、住みにくい環境なので入居者の入れ替わりが早いと考えられます。オーナーさんなどに、前居住者がどれくらいの期間住んでいたのかをそれとなく聞いてみるとよいかもしれません。
周辺環境に関するトラブル事例
賃貸レビューサイトでは、賃貸物件が交通量の多い道路に面していて、空気が悪くて換気しづらいという口コミがありました。内覧するときは窓を開けて、車の音だけでなく排気ガスの臭いも確認しましょう。
また、近くに病院がないことに不安を抱えている方もいます。病院を含めて、頻繁に利用する施設は近くにないと不便ですよね。コンビニやスーパー、ドラッグストア、メインバンクなどの有無にも目を向けましょう。
また、たとえスーパーがあっても物価が高くて利用したくないなら意味がありません。契約前に物件の近くのスーパーに足を運んで、商品の値段を確認しておくと安心ですね!
費用や契約先に関するトラブル事例
ペットを飼育すると、部屋の傷や臭い、汚れなどが発生しやすくなります。通常よりも原状回復費が高くなってしまうので、ペット可の物件では敷金が高めに設定されてしまうことも多いでしょう。
ペットを飼っている方であれば、引っ越す前になるべく多く資金を確保しておいたほうがよいかもしれません。
最近では電力会社が指定される賃貸が出てきているようです。電気代が高くなってしまわないように、こういったポイントも見落とさず確認しておきましょう。
賃貸物件に関するトラブルについてはこちらの記事もご参照ください!
引っ越し業者に関するトラブル事例
ここまで賃貸物件に関するトラブルをご紹介してきましたが、なかには引っ越し業者とのトラブルに悩んでいる方もたくさんいらっしゃいます。
引っ越し業者は、プロだから安心して依頼できると思うかもしれませんが、過信は禁物。情報の伝え漏れや新人担当者の作業などによって、トラブルが生じることもあります。
ここからは引っ越し業者に関するトラブル事例を解説していきます。
引っ越し荷物の破損や紛失
引っ越し業者の方が荷物を破損させたり、作業中に荷物が紛失したりするトラブルがあり、不満を抱いている方がいました。謝罪の言葉がないだけでなく、保証が受けられないといわれるのは驚きですね…。
引っ越し運送や荷造りに関するサービスのルールをまとめた「標準引越運送約款」では、荷物の滅失や損傷に関する責任が記されています。
第二十二条 当店は、荷物の受取(荷造りを含む。)から引渡し(開梱を含む。)までの間にその荷物その他のものが滅失し若しくは損傷し、若しくはその滅失若しくは損傷の原因が生じ、又は荷物が遅延したときは、これによって生じた損害を賠償する責任を負います。
引用:標準引越運送約款(国土交通省)https://www.mlit.go.jp/common/001279970.pdf
業者には、荷物の滅失や損傷に対して損害賠償する必要があることが明確に記されていますね。
ただし、引っ越し業者が荷物の開梱や受取、引き渡し、保管、運送などに関して、注意を怠らなかったことを証明できる場合は、損害賠償の責任は免責されるとのことです。
作業スタッフへの不満
作業員が来た時間が遅いだけでなく、聞いていた話と人数が異なり、不満を抱いた方がいました。
また、エアコンの取り外しの時間を忘れるなど、対応がいい加減で誠意が見られない引っ越し業者もいるようです。
言い訳して素直に謝罪を伝えてくれない場合は、イラっとしてしまいますよね。作業員の教育にきちんと力を入れている業者を選びましょう。
トラックの運転が下手なスタッフの方もいるようです。道を通るのに苦戦されると、引っ越し作業の予定が崩れてしまいます。
引っ越し業者を選ぶときは、スタッフの運転技術にも着目したほうがよさそうですね。
引っ越し業者の連絡・連携ミス
連絡ミスで荷物が届くのが遅れたり、ダンボールを届けてもらえなかったりするトラブルもよく見られます。また見積もり担当者とスタッフの連携が不十分で、希望したサイズより小さなトラックを手配されてしまい、荷物が入らなくなってしまったケースもあるようです。
見積もり時に担当者の手際が悪いようであれば、引っ越し当日にミスが起こる可能性が高いと予測できます。見積もり担当者の対応に少しでも不安があれば、別の業者にお願いすることも検討したほうがよいかもしれません。
引っ越し日時に関する不満
遅い時間帯に引っ越し作業のスケジュールを組まれてしまったり、連絡がこなくて引っ越し作業が開始できなかったりするトラブルもみられます。このような状況を避けるためにはあらかじめ事前に時間指定ができるプランを選んでおく必要があるでしょう。
予約した方が引っ越しサービスをキャンセルする事例はよく聞きますが、引っ越し直前に業者から作業をキャンセルされてしまうのは驚きですね…。
うまく日程変更がされていなかった、というトラブルもあるようです。予約が完了したあとにも安心せず、担当者と最終的な引っ越し日程の確認をしておいたほうがよいかもしれません。
引っ越し料金への不満
業者の料金が高すぎて、引っ越しの断念を余儀なくされている方もいます。また、養生で発生する追加料金や有料のゴミ回収サービスの料金が高いケースもあるようです。引っ越し業者を選ぶときは、細かいサービスの料金まで比較したほうがよさそうですね。
床や壁の汚損
引っ越し作業が終了したあとに汚損の発生に気づくことがあります。
補償の話に応じてもらえずクレームを入れざるを得なかった方がいる一方で、証拠がないことから仕方なく自分で補修する方も…。
自分に責任がないのであれば、やり場のない怒りを抱えてしまいますよね。
床や壁については、汚損のトラブルが発生したときに証拠を示せるよう、引っ越し前の状態について写真を撮影しておいたほうがよさそうです。
見積もり時の対応トラブル
見積もりを申し込みしたのに営業マンが約束の時間に来ない、体調不良で延期になったというケースです。もちろんいろいろと事情があるとはいえ、客側にとっては関係がないこと。
こういった場合には臨機応変に代理の担当を派遣してくれる引っ越し業者に依頼したいところですね。
引っ越しの見積もり時の注意点などはこちらの記事をご参照ください!
トラブルにならないように気をつけるポイント
引っ越しでは本当にいろいろなトラブル事例があり、それらは決して他人事ではないということがおわかりいただけたと思います。
ただ、トラブルの事例がたくさんありすぎて、何に気をつければよいのかわからなくなってしまう方もいらっしゃいますよね…。
この章では賃貸物件のトラブルと引っ越し業者のトラブルについて、特に気をつけるべきポイントを整理してみましょう!
賃貸物件のトラブルの場合
特に対策が必要なのが、我慢しても解決できない類のトラブルです。
たとえば、玄関に入ったときの臭いに違和感があったとしても、慣れてしまえば気にならなくなる可能性があります。
しかし、引っ越しのときに玄関の扉が小さくて家具や家電が入らなければ、立往生してしまいます。
また、洗面所の収納スペースが狭いと不便ですが、ほかの場所に用品を収納すれば生活できないわけではありません。その一方で、物件に洗濯機を置けなければ、洗濯できなくなるので致命的です。コインランドリーが近くになかったら目も当てられない事態ですよね。
したがって、特に困ってしまうトラブルを想定して物件を選ぶことが重要になります。
ただ、大小問わず一つでも多くのトラブルを回避したほうが、引っ越し後に不便を感じずに生活できるのは確かです。
その一方で、仕事や家事などで忙しいときに物件を探すと、気をつけるべきポイントの確認がおざなりになってしまいがち。
忙しくても後悔しない物件を選べるようにするには、気をつけるポイントをチェックリストとしてまとめておくことが重要です。
引っ越し業者のトラブルの場合
引っ越し業者を利用するときには、作業スタッフの対応や連絡体制、引っ越し日時に関するトラブルがまず想定されます。
いずれも引っ越し業者のサービスの質に関するトラブルですので、業者を選択する際には口コミで悪い評判がないかどうかをチェックしましょう。
また、引っ越し料金が高いことも不満を感じやすいポイントでした。一つの引っ越し業者だけに見積もりを依頼して決めてしまうと、相場がわからず高額な費用を支払ってしまうことがあります。
可能な限り複数の引っ越し業者に見積もりをお願いして、少しでも安いサービスを探すことが重要です。中にはコストの安さを強みとしている引っ越し業者もあるので探してみてください。
引っ越し後に発覚するトラブルとしては、荷物や床、壁などの汚損にも警戒が必要です。作業中はスタッフの様子に目を光らせ、作業終了後は荷物や床、壁などをすぐに点検しましょう。また、補償内容や補償金額について事前に確認しておくことも大切です。
引っ越しや賃貸物件に関するトラブルが起きたときの対処方法
たとえ万全の対策を講じた場合であっても、実際はなにが起きるかはわかりません。引っ越しや賃貸物件に関するトラブルを完全に防ぐことはやはり難しいでしょう。
ただしトラブルが起きてしまった場合でも、事態を悪化させないためにできることはあります。最後にトラブルが起きたときの対処方法について確認していきましょう。
消費生活センターに相談する
引っ越しや賃貸物件に関するトラブルが起きてしまったときに頼れるのが消費生活センターです。
消費生活センターでは、サービスに関するトラブルについて専門の相談員が公正な立場で処理しています。
消費生活センターは全国で約800か所設置されており、各市区町村に消費生活相談窓口があり、居住地を問わず相談可能です。
消費者ホットラインに電話をかけると、最寄りの消費生活センターや消費生活相談窓口を案内してもらえます。電話番号は188であり、局番はありません。
電話をすると、相談員が悩みをヒアリングしたうえで、解決策をアドバイスしてくれます。さらに詳しく話を聞きたい場合、直接消費生活センターに出向いて相談することも可能です。
相談料は無料なので、引っ越しや賃貸物件のトラブルが起きたとき、お金を気にせず相談できるのは気軽ですね。
また消費生活センターの電話が話し中でつながらない場合は、国民生活センターの電話番号(03-3446-1623)が通知されます。トラブルの悩みをすぐにでも相談したい方はこちらにも電話をかけてみてください。
民事調停に申し込む
消費者センターに相談してもトラブルが解決しないケースでは、民事調停に申し込む方法も検討しましょう。
民事調停とは、裁判官や調停委員(一般市民)とともに、話し合いによって紛争の解決を図る手続きです。裁判のように勝ち負けを決めるのではなく、当事者同士が納得できる道を探っていきます。
民事調停と聞くと何だか専門的で、手続きが難しそうに思えてしまいますよね。
実は、民事調停を申し込むのに特別な法律は必要ありません。簡易裁判所の窓口で申込用紙を記入するだけなので、自分1人でも申し込めます。
民事調停にかかる費用についても気になりますよね。裁判所に支払う手数料は訴訟よりも安く、10万円程度の返済を求める手数料であれば、500円程度といわれています。
このように手続きが簡単で費用もほとんどかからないので、引っ越しや賃貸トラブルの解決策として民事調停は有効な選択肢です。
まとめ
今回は、引っ越しのトラブル件数をはじめ、具体的なトラブル事例を中心にご紹介しました。
独立行政法人国民生活センターによると、2021年における賃貸住宅の敷金・原状回復に関するトラブルの相談件数は8,759件、引っ越しサービスに関するトラブルの相談件数は1,226件です。
賃貸物件や引っ越しサービスに関するトラブルをSNSや賃貸レビューサイトで調査したところ、敷金や原状回復に限らず、さまざまなトラブルがありました。
たとえば賃貸物件に関しては、冷蔵庫が玄関に入らなかったり、シャワーの水圧が弱かったり、壁が薄くて居住者の生活音が聞こえたりするなどのトラブルに注意が必要でした。
ほかにもさまざまなトラブルがあったので、今回紹介したチェックリストをぜひ有効活用して物件を選んでみてください。
引っ越しサービスに関しては、業者が作業時間に遅れたり、料金が高くて引っ越しが難しくなったりするトラブルなどがありました。信頼できるだけでなく、料金まで安い引っ越し業者を探すことが重要だとわかります。
安心して引っ越しを依頼できる業者をお探しであれば、カルガモ引越センターもおすすめです。200万件以上の引っ越し実績があり、多くの方が引っ越しに満足しています。地域密着型でリピーターも多いので、広告費を節約できる分お得な価格で引っ越しできます。
電話やメール、LINE、ZOOMなど、さまざまな方法で見積もりを受け付けています。引っ越しのトラブルや費用に不安を抱える方は、ぜひ一度ご相談ください。